自分に自信が持てなかった新人時代。支えてくれた上司のおかげで挑戦ができた【SABON 大畑実成さん】#1

地元の岡山と東京で接客業を経験したあと、フィリピンに短期留学。帰国後、岡山のSABONに入社した大畑さん。アルバイトから契約社員、正社員へと着実にステップアップし、現在は複数の店舗を受け持ち、スタッフの指導をするセールストレーナーという任務を担っています。好きなことを仕事にする情熱と、成長のためにやるべき努力についてお話を聞きました。

前編では、「SABONに入社したあとも自分に自信が持てなかった」と語るその理由と、正社員登用試験を受けることを決めた、当時の店長の言葉について伺いました。

お話を伺ったのは…

SABON

セールストレーナー

大畑実成さん

高校卒業後、地元の美容サロン勤務を経て上京。カフェやレストランで接客の仕事をしたのちフィリピンへ留学。帰国後株式会社SABON Japanに入社。「美容と接客が好きだった」ため、選んだ職種は「美容部員(BA)」。BAとしては珍しく国内の複数の店舗へ異動し、多くの業務を経験。現在はセールストレーナーとして、全国を巡っている。

OHATA’S PROFILE

お名前

大畑実成さん

出身地

岡山県

憧れの人

仕事を楽しんでいる人、誰に対しても分け隔てなく接することができる人

趣味

スイーツ店巡り

休日の過ごし方

映画鑑賞、散歩

仕事へのこだわり

どんな時も学ぶ姿勢と成長の楽しさを忘れない

いくつかの職業を経験したのち、地元のSABONに入社

「初めて行ったSABONのお店で受けた接客が、今でも忘れられません」

――大畑さんがSABONに入社するまでの経緯を教えてください。

地元・岡山の高校を卒業後、個人経営のサロンに就職しました。そこはエステと美容室が一緒になったところで、そこで1年間働きました。退社した理由は、「上京したい」という夢があったからです。地元で就職したものの、東京への憧れが捨てきれませんでした。

――上京されてからはどんなお仕事を?

カフェやレストランでアルバイトをしていました。東京には2年半ぐらいいて、生活にも慣れてきた頃に、今度は「留学してみたい」と思うようになりました。それで一度地元に戻り、アルバイトでお金を貯めてからフィリピンに行きました。親がフィリピン人なので、祖母の家に住まわせてもらうという形で、4ヶ月ほどフィリピンに滞在しました。23歳の頃です。

――帰国してからSABONで働き始めたということですか?

はい。帰国後地元で就職先を探していた時に、ちょうど募集をしていたのがSABONでした。もともと美容が好きだったので、とりあえずアルバイトとして応募することにしました。

――SABONというブランドについては知っていましたか?

応募時点では、ブランド名程度しか知らなかったので、お店の視察も兼ねて、友人へのプレゼントを買いにお店に行ってみました。そのときに受けた接客がすごく良くて! 買い物をしているときから「ここで働きたい!」と強く思うようになっていました。

――どういうところに感銘を受けたのですか?

スタッフの方が話を引き出すのがとても上手だったんです。「プレゼントを贈られるのはどんな方ですか?」「どんなイメージのものを贈りたいですか?」といったことをいろいろ聞いてくれて。それでこちらの話を聞いた後で、今度は商品についてひとつひとつ丁寧に説明してくれました。その説明にもSABONというブランドや商品への愛がとても強く感じられました。聞いているだけでワクワクするような体験でした。

これまでプレゼント選びといえば「自分で決める」ものだと思っていたのですが、「店員さんと一緒に決める」という方法もあるんだなということを初めて知ったのもこのときでしたね。プレゼントも納得したものを購入することができました。

――その後、そのお店で大畑さんも働き始めると。

はい(笑)。実は客として初めて行ったときに、店長さんとの雑談の中で「美容が好きでしたら、スタッフを募集しているのでぜひ」と言われていたんです。恥ずかしくてその場では「すでに応募しています」とは言えなかったのですが、数日後には面接を受けていました(笑)。

入社後も知識や接客に自信が持てなかった

「自分なんて、と思ってばかりで自信がなかった」と話す新人時代。

――もともと美容は好きだったんですか?

そこまで深い知識があるわけではなかったのですが、美容そのものは好きでした。また、SABONに入る前にカフェやレストランで働いていたので、接客も得意だったし好きでしたね。それで美容と接客が両方できる「美容部員」になりたいなと思うようになりました。

――さまざまな職業を経験して、行き着いたのが「美容部員」だったんですね。

はい。地元で働いたり、東京で働いたり、留学したり、自分の興味の向くままに行動していた20代前半でしたが、そろそろ腰を据えて働きたいと考えたときに浮かんだのが美容部員でした。就職するなら自分が好きでワクワクする職業に就きたいと思っていたので。

――最初はアルバイトからのスタートですか?

はい。アルバイトで入社して、1週間後には契約社員になっていました。その半年後には正社員になりました。

――すごくスピーディなキャリアアップですが、働き始めた頃は大変でしたか?

大変でした! 美容の知識や経験がなかったので、まずは関連した本を読み漁るところから始めました。あとはSABONの商品を覚えるのも苦労しました。この成分はどんな効果があって、どんなお客様に向いているのか、といったことです。

今でも感謝しているのは、当時の店長がすごく親身になって教えてくれたこと。商品だけの説明にならないよう、お客様の話を引き出して、自分でも想像して、そこから商品の提案をする。そういった接客の基本を丁寧に教えてくれました。それでもその頃の僕には、ひとつひとつがどれも難しかったです。

それは契約社員になってからも同じで。まだまだ自分に自信が持てなかったですね。言われたことをこなすので精一杯という感じだったのを覚えています。

――正社員になるには、登用試験のようなものがあるんですよね?

はい。あるときお店のバックルームに「正社員募集」の張り紙が掲示されました。そのときのスタッフで契約社員は僕だけだったので、暗に僕に勧めていることはわかったのですが、それでも自信が持てず。最後は店長から「不安かもしれないけれど、やってみないとわからないよ」と背中を押されたことで、挑戦してみることにしました。結果ご縁があって、正社員になることができました。

――新人時代の大畑さんはどうしてそこまで自信がなかったんですか?

人見知りなのと、完璧主義だったことが原因だと思います。今はそうでもないのですが、当時は「こんなこともできない自分は全然ダメだ」と思うような性格で。正社員登用に関しても「自分のような人間が正社員になっても、何もできることはないんじゃないか」と思って、ひるんでいました。

東京の店舗で働きたいという夢を叶えることができた

――正社員になってから働き方は変わりましたか?

正社員になり接客にもだいぶ慣れたときに、「自分の接客はどこまで通じるんだろう。試してみたい」という思いが芽生えてきました。それで「東京で働いてみたい」と店長に伝えたんです。

そこからまずは、広島の店舗に異動になりました。その次は大阪の新店舗の立ち上げに参加。最終的にはSABONの全店舗の中で一番忙しいと言われている新宿店の副店長として勤務しました。それが3、4年前のことです。最終的に新宿店の店長になり、大きな店舗でチャンレンジしてみたい、という自分の夢を叶えることができました。

――全国を回られたんですね。

そうですね。一般的には、販売員という職業は、ひとつの店舗でずっと働くパターンが多いと思います。僕の場合が特別なのかもしれません。複数の店舗を経験できた以外にも、地方のポップアップに行ったり、百貨店のポップアップに出店したり、さまざまな貴重な経験をさせてもらいました。

――大畑さん自身が、ひとつのところで働くよりも環境を変えたいと思う方なのでしょうか。

そうだと思います。同じ場所に長くいるのはむしろ苦手かもしれません(笑)。新しい場所で受ける刺激が楽しいし好きなので。ひとつひとつの経験がすべて今の成長につながっているな、と感じています。

取材・文/皆川知子(tokiwa)
撮影/ワタナベミカ


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