薬剤師にも在宅ワークは可能?経験やスキルを活かせる仕事を紹介
「薬剤師でも在宅ワークはできるの?」と疑問を抱きがちですが、近年は薬剤師の資格や経験を活かせる在宅での働き方が増えています。
そこで、薬剤師が在宅で行える仕事にはどんなものがあるのか、在宅ワークに向いているのはどんな人物像なのかなどを解説します。在宅業務の求人の探し方も紹介するので、これからの働き方の参考にしてみてください。
薬剤師の仕事は在宅でできる?
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そもそも、薬剤師の業務は在宅でできるのでしょうか。
近年、さまざまな業界・職種で在宅ワークという働き方が広がっていますが、調剤や服薬指導といった薬剤師の主な仕事は、基本的に対面での業務です。
特に服薬指導は、患者の表情や体調を目で確認しながら行うことが重要であり、対面ならではの情報も多く含まれます。そのため、調剤薬局や病院に勤務する薬剤師が自宅で業務を行うことは、難しいとされているのが現状です。
一方で、近年はオンライン服薬指導の導入や、医療業界におけるデジタル化が進んでいます。その結果、薬剤師の専門知識やスキルを活かせる在宅ワークの選択肢も増えてきました。
そこで、次章では、薬剤師が経験を活かして行える在宅ワークにはどのようなものがあるのか、具体例を紹介していきます。
薬剤師の経験やスキルを活かせる6つの在宅ワーク
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薬剤師が持つ知識や実務経験は、調剤業務以外の面でも役に立ちます。在宅での仕事にも、身につけた医療知識を活かせるものがあるため、以下で薬剤師におすすめの在宅ワークを6つ取り上げます。それぞれ適性もあるので、自分に合いそうな仕事を見つけてみてください。
1. オンライン服薬指導
2. メディカルライター
3. 医薬翻訳
4. 医薬関連の問い合わせ対応
5. オンライン学習指導
6. 医薬関連の文書作成・データ入力
1. オンライン服薬指導
インターネットを通じて患者に服薬指導を行う「オンライン服薬指導」は、在宅でも薬剤師の専門性を大いに発揮できる仕事です。スマートフォンやパソコンを使用して患者とビデオ通話を行い、処方された薬の服薬方法や注意点などを説明します。
通勤の必要がなく、自宅で服薬指導を行える点は大きなメリットです。ただし、対応できる薬局や案件の数はまだ限られており、業務環境や通信設備、セキュリティ体制などの規定も厳しく設定されています。そのため、導入条件を事前にしっかり確認することが重要です。
2. メディカルライター
医療・健康・医薬品といった医療分野のメディア記事を制作するメディカルライターは、薬剤師の専門知識を活かしやすい仕事です。医療系のサイトや製薬会社のオウンドメディアなどで需要があり、毎月安定して執筆依頼を受けられる可能性があります。
フルリモートが可能な案件も多く、場所に縛られずに執筆活動を行える点が魅力です。薬剤師としての専門性に加え、経験を積むなかでライティングスキルも向上していくため、キャリアの幅を広げたい方にも向いているでしょう。
3. 医薬翻訳
英語論文や医薬品関連資料を翻訳する医薬翻訳の仕事も、在宅で取り組める業務の一つです。学生時代に英語論文を読んでいた方や、外資系企業での勤務経験がある方に適しています。
異なる言語で書かれた専門用語を正確に理解して訳す能力が求められるため、これまでに培ってきた薬剤師の知識や経験が大きな強みになります。さらに、翻訳関連の資格を取得すると、より仕事を獲得しやすくなるでしょう。
4. 医薬関連の問い合わせ対応
製薬会社などに電話やメールで寄せられる医療系の問い合わせに対し、回答を行う在宅ワークです。医薬品の成分や副作用、使用方法などについて説明するため、薬剤師の専門知識が役立ちやすい仕事です。
また、薬剤師として患者と関わってきたコミュニケーション能力も存分に活かせるため、在宅でも人と関わりながら働きたい方に向いているでしょう。
5. オンライン学習指導
薬剤師の国家試験受験を目指す学生を対象にしたオンライン塾で指導したり、薬剤師向けのeラーニング講座で講師としてオンライン登壇したりする仕事もあります。
自分の学生時代や仕事現場での経験をもとに、学習・業務のポイントを伝えるなど、実際に体験したことを活かせるため、説得力の高い指導を行えるでしょう。人に教えることが好きな方や、人材育成に興味がある方におすすめの在宅ワークです。
どのコマ(授業時間)なら対応できるかなどの時間帯の調整もしやすく、家庭と両立しながら働きやすい傾向があります。
6. 医薬関連の文書作成・データ入力
治験関連の書類や健康食品の資料作成、医薬品データの入力などの事務関連業務です。内容によっては、翻訳作業が含まれることもあります。正確性と専門知識が求められるため、薬剤師としての経験やスキルを存分に発揮できる仕事の一つです。
文字や数字を形に起こす業務なので、コツコツとした細かい作業が得意な方に向いています。
薬剤師が在宅ワークをするメリット
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上記のように薬剤師の能力を活かせる在宅ワークにはさまざまな種類がありますが、薬剤師が在宅ワークを行うメリットとはどんな点なのでしょうか。これまでの働き方に悩みがある方にとっては、仕事を見直すヒントやチャンスになるかもしれません。
1. 通勤しなくてよい
自宅で仕事ができるため、満員電車や通勤渋滞などの苦労から解放されます。特に長時間かけて通勤していた方は、職場を往復する長い移動時間がなくなることで、体力的な負担が減るとともに、時間や気持ちにも余裕が生まれるでしょう。
今まで通勤に要していた時間を自己研さんや休息に充てられる点も魅力です。他の資格を取る・他業種の勉強をするなど、スキルアップに努めるもよし、家族・友人と過ごす時間や、趣味・リフレッシュの時間として使うもよし、空いた時間を有効活用しましょう。
2. スケジュールを自分で組める
在宅ワークでは、フルフレックスや自由シフトなど、仕事の進め方や時間配分を自分で決められることが多いです。仕事内容や納期に合わせて自分でスケジュールを組み、集中しやすいタイミングで作業を行えるため、効率的に働けます。
計画的に物事を進められる方にとって、時間を自由に調整できる点は大きなメリットといえるでしょう。
3. 家庭や育児と両立しやすい
家に居ながらにして仕事ができるため、手の空いたタイミングや休憩時間に家事を済ませたり、子どもの保育園などへの送り迎えに対応したりしやすくなる点は、在宅ワークの大きな魅力の一つです。
子どもが急に体調を崩した際なども、近くで様子を見守りながら仕事を進められ、他の職場仲間に申し訳なさを感じながら休みを取る必要がないこともあります。
家庭を大切にしながら働きたい方や、仕事と育児をうまく両立させたい方に適した働き方といえるでしょう。
4. 人間関係のストレスが少ない
業務内容などによりますが、在宅ワークでは職場特有の人間関係に悩まされにくく、精神的に落ち着いた環境で仕事ができます。
対人でのストレスを感じづらく、自分のペースで業務に集中できるため、精神的な負担が軽減され、リラックスして仕事に臨めるでしょう。
薬剤師が在宅ワークをする際の注意点
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在宅ワークには前章のように多くのメリットがある一方で、気をつけたいポイントも存在します。そこで、薬剤師が在宅で働く際の注意点も押さえておきましょう。
1. 公私の線引きがしづらい
在宅で仕事をしていると、自宅が職場になるため、仕事とプライベートの境界があいまいになりがちです。気づかないうちに長時間働いていたり、仕事のことばかり考えるようになったり、反対にダラダラしてしまって仕事が進みづらくなったりするケースもあります。
きちんと時間を決めて集中するなど、意識的にオンオフを切り替える工夫が必要です。
2. 自己管理能力が必要
在宅ワークでは、スケジュールや業務の進行を自分で管理しなければなりません。納期を守り、責任を持って仕事を進める態度が求められます。自分の裁量で働ける分、雇い主やクライアントとの信頼関係が非常に重要です。
自己管理ができないとトラブルに発展する可能性もあるため、仕事への姿勢には十分注意しましょう。
3. コミュニケーションに難しさを感じることがある
在宅ワークでは対面でのやりとりが少ないため、細かなニュアンスが伝わりにくいなど、意思疎通や情報共有に難しさを感じる場面もあります。
また、同じ空間で他のスタッフたちと一緒に働く場合に比べて気軽な相談や雑談をしづらく、孤独感を感じてしまうこともあるかもしれません。
うまく伝わる方法を考えて工夫したり、オンラインでも積極的にコミュニケーションを取ったりする姿勢が大切です。
在宅ワークが向いている薬剤師とは
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薬剤師の在宅ワークには、前述のようにメリットも注意点もあります。この内容をもとに、在宅ワークに向いているタイプと向いていないタイプそれぞれの特徴をまとめました。
在宅ワークが向いている薬剤師
在宅ワークは通勤の必要がなくプライベートとの両立もしやすい反面、仕事とプライベートの明確な区別をつけづらいケースもあり、スケジュールの調整も含め、自己管理が必要です。そのため、下記のようなタイプの方が向いています。
・満員電車や遠方の職場などで通勤がきつい
・計画的な自己管理ができてスケジュールを自分で組みたい
・自分の裁量で仕事をしたい
・育児や介護などと両立したい
・対面での密な人間関係が得意でない など
少しでも当てはまると思ったら、在宅ワークを検討するのもよいでしょう。
在宅ワークが向いていない薬剤師
在宅ワークでは自己管理が求められるほか、コミュニケーションが困難な面もあります。そのため、下記のようなタイプの方には向いていないかもしれません。
・自己管理が苦手・スケジュールを決めてほしい
・人と一緒に働くことや、人と会話するのが好き
・家にこもるのが苦手 など
このようなタイプの薬剤師には、在宅ワークよりも出勤して働くほうが合っているでしょう。
薬剤師が在宅ワークの求人を探す方法
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では、実際に在宅ワークをしたいと思った場合、募集情報はどのようにして見つければいいのでしょうか。求人を探す手段について紹介します。
1. クラウドソーシングサービスに登録する
クラウドソーシング(アウトソーシング)サービスに登録して、希望に合った仕事を探す方法です。医療ライティングや記事監修、オンライン相談など、薬剤師資格を活かせる在宅案件が募集されています。
単発案件も多く、まずは副業や在宅ワークを試してみたいという方も利用しやすいでしょう。
2. 求人サイト・ハローワークなどで探す
一般的な求職と同じように、求人サイトやハローワークでも、「在宅勤務可」「リモート対応」などの条件で検索すると、適切な求人を見つけられることがあります。ハローワークでは、ネット検索のほか、対面で担当者に相談しながら探すことも可能です。
オンライン服薬指導や医薬品関係の問い合わせ窓口などの在宅ワーク求人を見つけられる可能性があるでしょう。
3. エージェントを利用する
募集側と求職者側の橋渡しを行う「転職エージェント」を利用する手段もあります。特に薬剤師に特化したエージェントでは、業界に精通したアドバイザーが希望に合った求人を紹介してくれ、条件の確認や交渉なども代行してくれます。ぜひ登録して相談してみましょう。
在宅ワークで働く薬剤師の実例
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在宅ワークの一例として、患者のもとへ訪問業務を行う「まんまる薬局」では、週3日をリモート勤務、週2日を訪問・出社に充てるという形で働いている方がいます。
リモートの日は自宅で業務を行うため、通勤時間を減らせて、子どもと過ごす時間を長く取れることや子どもの送迎をしやすい点がメリットだそうです。
オンラインのチャットやメールでは現場の忙しさや状況を把握する難しさもありますが、週2日の出勤日に直接やりとりできるので、連携もしやすいとのこと。在宅オンリーではなく直にコミュニケーションを取れることにより、仕事が円滑になるそうです。
引用元
まんまる薬局に転職して1年、新たなキャリアを拓くママ薬剤師
薬剤師の経験やスキルを活かして在宅ワークをしてみよう
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近年は薬剤師にもできる在宅ワークが増加しており、内容はオンライン服薬指導やメディカルライター、医薬翻訳など、専門性を活かせる仕事が多いです。
通勤不要で働ける点や、家庭と両立しやすい点など、在宅ワークには魅力もたくさんあります。一方で、業務の自己管理やコミュニケーションの面では注意が必要です。
メリットと注意点を踏まえたうえで、これまでに薬剤師として得てきた経験や知識を活かしながら在宅ワークをしてみたいと思ったら、仕事探しから始めてみましょう。
自分に合った仕事や働き方を見つけたい方は、薬剤師の求人情報を専門に扱う転職サービスを活用するのも有効です。
リジョブと提携している薬剤師向けのサービス「ファーマキャリア」では、求職者一人ひとりの希望やキャリアプランに寄り添った「オーダーメイド求人」により、仕事探しを丁寧にサポートしています。
経験や条件に合わせて、よりマッチする求人を厳選して紹介しているため、理想の働き方に近づきやすいことが特徴です。これまで培ってきた薬剤師としてのスキルを活かせるような、自分にぴったりの在宅ワークに出会いましょう。
監修者
この記事の監修者
森正弘
薬剤師専任キャリアアドバイザー
社内MVP受賞
【経歴・実績】
・北海道大学大学院(修士)修了 / 元大手インフラ企業 研究職
・社内受注金額MVP / 成約率41%の実績
【プロフィール】
理系院卒の深い理解と論理的交渉で、週休3日や高年収など他社が敬遠する難条件も実現。
深層心理まで掘り下げ、客観的な利点と欠点を提示します。意見を押し付けず、最終的にはご本人の意思決定を最優先に尊重します。
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