薬剤師を辞めたいと感じる9つの理由とは?辞めたくなったときの対処法も紹介

薬剤師は専門性が高く、やりがいのある仕事として人気があります。医療現場で欠かせない存在であり、患者さんの健康を支える重要な役割を担っています。しかし、「薬剤師を辞めたい」「このまま続けていいのか」と悩む方も少なくありません。そこで今回は、薬剤師を辞めたいと感じる理由や、辞めたくなったときの対処法について解説していきます。辞めるべきかどうかの判断基準もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

薬剤師を辞めたいと思ってしまう9つの理由とは?

薬剤師を辞めたいと思う理由は人それぞれですが、共通する悩みも多くあります。ここでは、薬剤師を辞めたいと感じる主な9つの理由をご紹介します。ただし、これらはあくまで「そういった職場や環境の場合」の話であり、すべての職場に当てはまるわけではありません。ご自身の状況と照らし合わせながら読んでみてください。

1. 人間関係がうまくいかない

薬剤師を辞めたいと感じる理由として最も多いのが、職場の人間関係です。調剤薬局や病院の薬剤部は比較的閉鎖的な環境であることが多く、同僚や上司との関係がうまくいかないとストレスを感じやすくなります。特に少人数の職場では、合わない人がいると毎日顔を合わせることになり、精神的な負担が大きくなってしまいます。また、医師や看護師など他職種との連携がうまくいかず、板挟みになることもあるでしょう。

2. プレッシャーが大きい

薬剤師の仕事は、調剤ミスが患者さんの健康や命に直結する責任の重い業務です。処方箋の確認や服薬指導など、常に正確さが求められるため、プレッシャーを感じる方も多いでしょう。特に経験が浅いうちは、先輩のチェックを受けながらの業務が続くため、緊張感が高まりがちです。このような状態が続くことで、精神的に疲弊し、薬剤師を辞めたいと考えるようになることがあります。

3. 労働環境に問題がある

業務量の多さや長時間労働など、労働環境に問題がある職場も存在します。近年は在宅医療の推進や夜間・休日対応の増加により、薬剤師の業務範囲が広がっています。そのため、人手不足の職場では一人あたりの負担が大きくなり、心身ともに疲れてしまうケースも少なくありません。残業が常態化している職場では、プライベートの時間を確保できず、ワークライフバランスが崩れてしまうこともあります。

4. 業務の割に給料が安い

業務内容の責任の重さや忙しさに対して、給料が見合っていないと感じる方もいます。令和6年賃金構造基本統計調査によると、薬剤師全体の平均年収は約599万円となっています。男性は約651万円、女性は約556万円です。一般労働者の平均年収と比べると高い水準ではありますが、6年間の学費や国家資格取得の労力、業務の専門性を考慮すると、物足りなさを感じる方もいるようです。特に、同じ6年制課程を経る医師や歯科医師と比較すると、年収に大きな差があるのも事実です。

引用元
政府統計の総合窓口(e-Stat)|賃金構造基本統計調査 令和6年賃金構造基本統計調査

5. 業務内容に不満がある

薬剤師を辞めたいと感じる理由として、業務内容への不満も挙げられます。毎日同じような調剤業務の繰り返しでやりがいを感じられなかったり、想像していた仕事内容と異なっていたりすることで、モチベーションが低下することがあります。大学で学んだ専門知識を十分に活かせていないと感じる方や、単純作業が中心で成長を実感できないという方もいるでしょう。

6. 研修などのフォロー制度がない

新人教育や研修制度が整っていない職場では、十分なサポートを受けられないまま業務をこなさなければなりません。わからないことがあっても相談しづらい環境では、不安を抱えながら働くことになり、薬剤師を辞めたいという気持ちにつながることがあります。特に新卒や経験の浅い薬剤師にとって、教育体制の整備は重要なポイントです。

7. 休日でも気が休まらない

仕事のことが頭から離れず、休日でも十分にリフレッシュできないという悩みを持つ方もいます。業務中のミスがなかったか気になったり、翌日の仕事のことを考えてしまったりして、心身ともに休まらない状態が続くと、辞めたいという気持ちが生まれやすくなります。夢にまで仕事が出てくるようになったら、かなり疲れている証拠かもしれません。

8. キャリアアップに不安がある

現在の職場で働き続けてキャリアアップできるのか、将来性に不安を感じる方も少なくありません。10年後の自分を想像したときに成長が見込めないと感じたり、長年実績を積んでいるにもかかわらず昇格の機会がなかったりすると、薬剤師を辞めたいと考えるきっかけになります。特に小規模な薬局では、管理薬剤師以上のポジションが限られているため、キャリアの天井を感じることもあるでしょう。

9. 薬剤師に向いていない

実際に薬剤師として働いてみて、自分には向いていないと感じることもあります。患者さんへの接客が苦手だったり、細かい作業にストレスを感じたりする場合、薬剤師以外の仕事を検討したくなることがあるでしょう。ただし、向いていないと感じるのは職場や業務内容が合っていないだけの可能性もあります。

薬剤師を辞めたいと思ったときの5つの対処法

薬剤師を辞めたいと感じたとき、すぐに退職を決断するのではなく、まずは状況を整理することが大切です。ここでは、辞めたくなったときに試してほしい5つの対処法をご紹介します。焦らず、一つずつ検討してみてください。

1. 薬剤師を辞めなければ解決しないかどうかを考える

まず、辞めたいと思う理由が「薬剤師を辞めなければ解決しない問題なのか」を整理してみましょう。薬剤師という職業自体が合わない、心身ともに限界を感じている、異業種に転職したいという場合は辞める必要があるかもしれません。一方で、人間関係や労働環境、給与面の問題であれば、職場を変えることで解決できる可能性があります。まずは問題の本質を見極めることが大切です。

2. 信頼できる相手に相談する

一人で悩まず、信頼できる家族や友人、同僚などに相談してみましょう。第三者の客観的な意見を聞くことで、自分では気づかなかった視点を得られることがあります。上司に相談する場合は、労働環境の改善につながる可能性もあります。また、同業の知人がいれば、他の職場の状況を聞いてみるのも参考になるでしょう。

3. 雇用形態を変更する

長時間勤務による負担が大きい場合は、正社員からパートやアルバイトに雇用形態を変更するのも一つの方法です。勤務時間を調整することで、プライベートの時間を確保しやすくなり、ワークライフバランスを改善できる可能性があります。薬剤師は資格職のため、パートでも比較的高い時給で働けることが多いのもメリットです。

4. 休職する

薬剤師の仕事は続けたいけれど心身の負担が大きいという場合は、休職して少し長めに休息を取ることも検討してみてください。条件を満たせば「傷病手当金」を受け取れることもあります。退職は、体調や精神状態が改善してから判断しても遅くありません。まずは心と体を回復させることを優先しましょう。

5. 転職する

業務内容にやりがいを感じられない、キャリアアップが見込めない、サポート体制に不安があるといった理由で薬剤師を辞めたいと感じている場合は、転職を検討してみましょう。薬剤師のスキルや経験を活かせる職場は多くあります。調剤薬局だけでなく、病院、ドラッグストア、製薬会社など、活躍の場は幅広いです。職場環境を変えることで、悩みが解消されることも少なくありません。

辞めるタイミングはいつ?

薬剤師を辞めたいと思っても、いつ辞めるべきか迷うこともあるでしょう。ここでは、辞めどきの目安となるタイミングについてご紹介します。以下のような状況が続いている場合は、転職を真剣に検討してもよいかもしれません。

1. 状況が改善しないとき

上司に相談したり、問題提起をしたりしても状況が改善されない場合は、辞めどきかもしれません。改善を求めて半年以上経っても変化がない場合は、その職場で働き続けることに固執せず、新しい環境を探すことをおすすめします。自分の努力だけでは変えられないこともあると割り切ることも大切です。

2. 月40時間以上の残業をしたとき

残業が月40時間以上続いている場合も、退職を検討するタイミングといえます。長時間労働が続くと十分な休息が取れず、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。厚生労働省も、月45時間を超える時間外労働が健康障害のリスクを高めるとしています。自分の健康を守るためにも、働き方を見直すことが大切です。

薬剤師を辞める前にまずは状況改善を試そう!

今回は、薬剤師を辞めたいと感じる理由や、辞めたくなったときの対処法についてご紹介しました。薬剤師を辞めたいと思ったときは、まず自分が何に悩んでいるのかを整理し、辞めずに解決できる方法がないか検討してみましょう。

もし、職場を変えることで解決できる問題であれば、転職も有効な選択肢です。新しい環境でスキルや経験を活かしながら、やりがいを持って働ける職場を見つけてみてはいかがでしょうか。

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監修者

原瑞希
薬剤師専任キャリアアドバイザー
薬剤師免許保有

【経歴・実績】
・ドラッグストアチェーンにて薬剤師として3年間従事
・2024年度 新人賞(銀賞)受賞

【プロフィール】
元薬剤師として現場の空気感やストレスを肌感覚で理解しているため、悩みへの深い共感が可能です。
求人紹介だけでなく、入社後の教育体制まで徹底確認して提案。生活の変化を具体的にシミュレーションし、不安のない転職を支えます。

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