こだわりが光る!サロン専売ヘアケア名鑑 『Perl Rich Series/ZACC』
サロンのこだわりが垣間見える自社開発のヘアケア剤。配合成分が珍しいもの、パッケージにこだわりがあるもの、開発者の想いが込められているものなど、そのラインアップは実に様々です。
ここでは、各サロンで開発されたヘアケア剤について、開発者にインタビューを実施。毎回様々なヘアサロンの専売商品をご紹介します。「自社開発したい!」「他社のこだわりを知りたい!」という方はぜひ参考にしてみてください。
今回はモデルや女優たちがこぞって通うヘアサロン、ZACCが開発したヘアケアアイテム「Perl Rich Series」をご紹介します。
「Perl Rich Series」を開発したのは…
(株)ZACC代表 高橋和義さん
1988年にZACCをオープン。現在、青山表参道にそれぞれの個性を生かした店舗を展開。サロンワークのほかCMや写真集の撮影、パリや中国、台湾でのヘアショーや技術研修など海外にも活躍の場を広げている。
「日本女性の繊細な髪と肌を守るために必要なものを作りました」
—-商品開発に携わったきっかけを教えてください。
僕はもともと肌が弱くて、肌に合わないシャンプーやトリートメントを使うと荒れてしまうんです。自分が納得できる商品を開発すれば、お客さまにも満足していただける…と思って開発に取り組みました。
特に日本女性の肌は世界的にも「きめの細かさ」が知られています。季節によって肌あれを起こしたり、カラー剤によって弱ってしまったり。さまざまな処方を試して、ようやく満足できる商品が完成しました。
—-『Perl Rich Series』の特徴を教えてください。
使うごとに髪そのものが強くなること。そして名前の通り、パールのようなツヤとまとまりが実感できるようになります。
その秘密はブラックパールにあります。タヒチ産の黒蝶貝のエキスを配合しました。傷ついてパサついた髪に潤いを与え、表面をなめらかに整えます。その他にもシルクや和漢ハーブエキスなど美容液レベルの天然由来成分を厳選して配合しています。髪と地肌にやさしく、ハリ・ツヤ・コシに必要なものは惜しみなく与える処方になっています。
—-シリーズの中でも、特にシャンプーとトリートメントが人気だとか。
シャンプーの泡は、きちんとすすぎ落とさないと髪と地肌にダメージを与えるのですが、落とし切れていないケースが多いんです。それで泡切れの良さにこだわりました。アミノ酸で地肌を洗いながら、きしみを感じさせずに洗い流せるように工夫しています。毛穴に汚れや皮脂が詰まっているケースだと、最初の1~2週間は物足りなさを感じるかもしれませんが、そのうちにほどよい泡立ちと洗い上がりの良さにご納得いただけるはずです。
もうひとつこだわっているのが、炭を配合していることです。頭皮は皮脂が分泌されやすく、きちんとケアしないと皮脂が酸化して臭いやすくなるんです。炭が毛穴の中に溜まった余分な皮脂と汚れを吸着して、臭わせないようにしています。
—-シャンプーとコンディショナーのほかに、アウトバスのラインナップも充実していますね。
特に人気があるのが「ピュアオイル」ですね。これはシリコンや界面活性剤、防腐剤などの添加物を使用していないので、ベビーオイルとして使えるほど肌へのやさしさにこだわりました。ドライヤーの前になじませて熱から髪を守ったり、肌になじませて保湿するのもOK。1本あると髪からボディまで全身ケアできます。
「肌へのやさしさを考えて、香料も配合していません。カラーの持ちもよくなります」
「スプレーするだけでパサつきを抑えてツヤも出るので、朝のスタイリングに便利です」
サロン発のオリジナル商品を成功させる3つのポイント
サロン発のオリジナル商品を成功させるポイントをまとめると下記の3つでした。
1.肌へのやさしさを追求し、肌に負担をかけない処方であること
2.やさしいだけでなく、美しい髪と頭皮を保つための結果がでること
3.配合する成分のひとつひとつこだわりを持つこと
高橋さんご自身の肌が敏感であることがきっかけで生まれた『Perl Rich Series』。「肌が敏感だから…」と、いろいろ諦めていた女性にとって、このシリーズはとても心強いはず。ご自身の悩みをプラスへとつなげる、発想の転換も勉強になりました。