練習の積み重ねとスタイル分析で苦手を克服!最速でスタイリストデビューを叶えた「BEAUTRIUM」渋谷侑未さん
1989年のオープン以来、美容業界を牽引し、多くの有名アーティストを輩出する「BEAUTRIUM」。今回はそんな大手サロンで昨年スタイリストデビューを果たした渋谷侑未さんに新人時代のお話を伺います。
採用活動チームにも所属するという渋谷さん。美容師としてのお話はもちろん、学生と話していて感じることなど、ご自身の新人時代を振り返りながら採用活動のポイントもお話してくれました。
前編では新人時代苦労した練習のお話やその乗り越え方、苦手を克服するために行っているスタイルの分析方法などをご紹介します。
今回、お話を伺ったのは…
「BEAUTRIUM」
スタイリスト 渋谷侑未さん

富山県出身。2019年に石川県理容美容専門学校を卒業し、「BEAUTRIUM」に就職する。約1年間、表参道店での勤務を経てGINZA店に配属。2024年9月にはスタイリストデビューを果たし活躍を続けている。同年11月からは採用活動チームに任命され、サロンワークの傍ら、専門学校や就活セミナーで学生相手にガイダンスを行う。
憧れの人を目指して「BEAUTRIUM」に就職

――美容師になろうと思った理由を教えてください。
両親が美容師だったため、小学生のときから当たり前のように自分も美容師になるのだと思っていました。今は違うのですが、姉も美容師をしていたので家族の影響が大きいです。
――多くのサロンがあるなか、「BEAUTRIUM」を選んだ理由は?
「BEAUTRIUM」に所属している、ヘアメイクアップアーティストのイガリシノブに憧れて入社しました。今は美容師としてもっと上達したいという気持ちが大きいのですが、将来はメイクにも力を入れたいと考えています。「BEAUTRIUM」は比較的規模が大きなサロンなので、自分の理想となる先輩が身近にたくさんいるのはサロンの魅力のひとつです。
負けん気を原動力に毎日モデル練習を行い最速でスタイリストへ

――新人時代に苦労したことを教えてください。
アシスタントをしながら練習の数をこなすのが大変でした。サロンとしては練習の数に決まりはないのですが、早く上達したくて毎日モデルを呼んで練習をしていたんです。特にモデルになってもらう方を探すのには苦労しました。休日に駅前で声かけを行い平日5日分のモデルになってくれる人を探すので、見つかるまでなかなか帰れなくて……。休みの日なのに休んだ気になれず肉体的にも精神的にもきつかったですね。
――声かけ以外の手段はなかったのですか?
最近のアシスタントは集客アプリを使ってモデルを呼ぶことが多いです。しかし私は自分で髪質や細かい状況を見てモデルを決めたかったので、自分の目で確かめてからモデルを依頼をすることにこだわっていました。アプリで募集すると髪の痛みが激しい方や自分のイメージする雰囲気に合わない方が来てしまう可能性もあるので、直接お声掛けしてお願いしたほうが試験に受かりやすく、上達も早いと思います。
――そこまで大変な思いをしても自主的に練習を行う原動力はどこからきていたのでしょうか?
負けず嫌いで、できないことがあるのが嫌な性格だからでしょうか。入社直後から「同期や年の近い先輩を追い越したい」という気持ちが強く、実際にがんばった分だけ早く合格できることがモチベーションの維持に繋がっていたと思います。
特にスタイリストになる直前は多い日には1日に3人の方にモデルをお願いして練習していました。最後の試験であるカットチェックが1年に2回しかないため、落ちてしまうとスタイリストデビューが半年遅れてしまうんです。そのためどうしても1回で受かりたくて必死でしたね。試験の日が近づいても自信が持てなくて、ひたすら練習していました。
成長を続けるため反省と研究を繰り返す

――自信が持てるようになったのはいつごろですか?
今でも100%自信があるとは言い切れません。ある程度の自信は必要ですが、自分を過信しすぎるとそれ以上伸びないのでまだまだ成長途中だと思って働いています。
そんななかでもスタイリストになって初めてお客様を担当させてもらった時は少し自信がつきました。また、全店舗の店長に見てもらうカットチェックに合格した際に「すごく上手だったよ!」と声をかけてもらい、評価された時は「今までの努力が報われた!」と感動したのを覚えています。
――成長するために行っていることはありますか?
施術の後にどんな仕上がりになったのか、よかった点と改善点、次回さらによくするためにはどうすべきかを必ずメモに残すようにしています。言葉にすることでより具体的に課題が見えてくるんです。
――言語化は元々得意だったのですか?
いいえ。今でも全然得意ではないです。これが習慣になったのはスタイリストになるためのカットチェックがきっかけ。課題がショートヘアだったのですが、私自身の髪をボブより短くしたことがなく好みのスタイルもロングばかりだったので、ショートヘアで可愛いスタイルがわからなかったんです。
それを学ぶために、インスタグラムやピンタレストでショートヘアのスタイルを探し、そのデザインがなぜ可愛いのか、どうやってカットされているのかを研究しました。その結果、どんなオーダーでも頭で考えてお客様に似合うスタイルに仕上げる技術が身についたと思います。
――それが渋谷さんの強みになったんですね。
お客様のなかにはどんなスタイルにしたいのかわからないという方も多いです。たくさんのスタイルを研究することでそのような場合もお客様の雰囲気に合うスタイルがわかってきて、いろんな提案ができるようになりました。「普段の自分と違う、自分では挑戦しない髪型になった。周りに褒められた」という口コミをいただいてからは、1人ひとりに似合うスタイルを提案できることを強みとしています。
渋谷さんが新人時代の苦労を乗り越えた3つのポイント
1.目標達成をモチベーションにして練習を繰り返す
2.施術後に反省点と次回の課題をメモに残す
3.苦手なスタイルの写真を集めて研究を行う
後編では、採用活動チームとしての渋谷さんのお仕事や今後の目標などをお伺いします!
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BEAUTRIUM GINZA
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