先見の明で「韓国ヘア」を武器にトップスタイリストへ 【「AFLOAT D'L」トップスタイリスト eriさん】#1
SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを聞くサロンも増え、就職活動におけるSNSの影響力は年々大きくなっています。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、熟練者へのインタビューを通して学んでいきます。
今回は、表参道の人気サロン「AFLOAT D'L」でトップスタイリストとして活躍するeriさんにインタビュー。Instagramを始めた当初は苦手意識があったというeriさんが、自己分析とトレンドを見抜く力で“韓国ヘア”を武器にトップスタイリストへと成長したストーリーを伺いました。
お話を伺ったのは…
「AFLOAT D'L」トップスタイリスト eriさん
ECCアーティスト美容専門学校卒業後、AFLOAT D'L入社。SNSではトレンドを取り入れた韓国ヘアや艶カラーを中心に発信するほか、「推し活」などプライベートの一面もオープンにし、親しみやすい人柄に高い共感を得ている。
実はSNSが苦手!? 今や「韓国ヘア」で知られる存在に
――SNSを本格的に始めたのはスタイリストデビュー後だったそうですね。
以前は集客サイトから来てくださるお客さまが多かったのですが、SNSで発信しないと集客が難しい時代になってきたのです。集客サイトと並行して、Instagramは毎日3投稿、ストーリーズは5つ上げるのが当たり前。当時は“投稿すればするほど良い”という流れでした。正直SNSは得意じゃなかったのですが、やらないと新しいお客さまに出会えないと思い、毎日欠かさず投稿を続けました。
――SNSでは「韓国ヘア」の印象が強いですが、ブランディングはどのように?
もともと韓国が好きだったことが大きいですね。ちょうど『愛の不時着』など韓国ドラマが流行り始めたこともあり、韓国女優のようなナチュラルヘアを、韓国の美容師さんのSNSを通して徹底的に研究して「なぜ人気なのか」を分析。自分なりに同じような投稿を発信していたら、ある日突然バズったのです。
――そのバズった投稿とは?
韓国で流行していた「前髪をマジックカーラーでボリュームを出す」やり方を紹介する動画です。一晩でとんでもない反響があり、1,000人にも満たなかったフォロワーが一気に増えました。韓国トレンドをいち早くキャッチし、誰でも真似できる再現性を意識したのが良かったのだと思います。当時にしては新しさがあり、たくさんの方の目に留まったようです。
SNSは“自分の色”を出しやすいのが最大のメリット

――今ではすっかり「韓国ヘア」といえばeriさんという印象が定着していますね。
韓国の美容師さんの真似をただするのではなく、日本人の顔立ちや骨格、髪質に合わせやすいように自分なりに工夫しました。韓国の方は直毛で毛が細く柔らかいですが、日本人は約7割がくせ毛と言われています。韓国ではボリュームを出すためのブローを意識した投稿が多く、日本では縮毛矯正やサラサラ系トリートメントの方が需要があります。そういった違いをしっかり見極めて、日本人に合うデザインを増やしていきました。
モデル選びも大事です。韓国では“センターパートの大人っぽい女性”が主流ですが、日本では“前髪ありの可愛い系”が人気。「自分にもできそう」と思ってもらえる雰囲気の子を選んで撮影したり、お客さまの実際のスタイルも積極的に投稿しました。

――SNSの発信を続けるうちに、来店するお客さまにも変化が?
SNSでは文章や絵文字、モデルの雰囲気からも人柄が伝わります。集客サイトより“自分の色”を出しやすいので、好みや感性の近いお客さまが自然と集まるようになりました。ターゲット層を絞って発信することで、自分に合うお客さまに出会えるようになり、毎日がとても楽しくなりました。
――SNSを通してターゲット層を絞れるっていうのは大きなポイントですね。
ターゲット層を絞っていかないと、お客さまに来ていただきにくい時代かなと思います。
“好き”を仕事に生かすのがSNS成功の近道

――日々の投稿で意識していることはありますか?
お客さまが求めている情報を入れることや、得意な寒色系カラーで投稿の色味を統一することを意識しています。ハッシュタグも工夫していて、「#表参道美容師」「#韓国ヘア」のようなビッグワードでは埋もれるので、例えば「#韓国ヘアはeri」などのようにスモールワードを作って投稿し続けると、検索で上位に出てくるのでおすすめです。
――K-POPや韓国ドラマなどの投稿も印象的ですね。
韓国アイドルのライブやドラマの感想なども意識的に載せています。プライベートを少し出すことで親近感を持ってもらえるし、共通の話題ができます。「このドラマの主人公の髪型にしたい」というオーダーにもすぐ応えられると、一気に説得力が増しますよね。自分が得意なこと、好きなことを仕事に活かせるのは強みですね。お客さまには韓国好きの方が多いので、新作ドラマのチェックはほぼ任務です(笑)。
――SNSでの発信はキャリアにも影響しましたか?
はい。私のサロンでは一定の売上でトップスタイリストに昇格できます。SNSをきっかけにお客さまが増え、売上も伸び、お給料にも反映されました。来てくださるお客さまの人数も全然違って、まさか私がこんなふうになれるとは思っていなかったです。
――美容学生がSNSをするメリットはありますか?
アシスタント時代はモデル集めが必要なので、SNSはとても重要なツールになります。学生のうちから投稿を習慣づけておくとデビュー後の集客がスムーズです。履歴書にアカウントを記載するサロンも多く、有名サロンは熾烈な戦いになります。フォロワーを増やす努力は絶対にプラスになります。まずは、得意なことや好きなことを発信するのが一番です。
私がとても意識したのは、どういうお客さまに来てほしいか、どういうスタイルをやりたいかを自己分析し、投稿の方向性を絞ったこと。ミディアム〜ロングに特化し、ボブやメンズは一切載せませんでした。SNSは方向性を固めた方が、自分と合うお客さまが来てくれます。本当にSNS次第で全てが変わります。どんな投稿をしたらいいのかわからないという方は、自分がやりたい方向性を見つけて投稿を作っていくことがはじめの一歩になると思いますよ!
ターゲット層を絞るためのSNS活用術まとめ
1.“得意×好き”で世界観を統一する
2.ターゲット層に響く写真・言葉・モデル選びを行う
3.テクニックだけでなく、人柄や価値観が伝わる投稿を意識
取材・文/Maki Nagai
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AFLOAT D'L (アフロート ディル)
住所:東京都港区南青山5−6−26青山246ビル4F
TEL:03-5778-0386
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