アイリストのディプロマとは?民間資格との違いは?|取得方法や取得のメリットも紹介
目元の施術を行うアイリストは、ちょっとしたミスでお客様の目を傷つけてしまう可能性があるため、正しい知識と確かな技術が求められます。そのスキルの証明として有効なもののひとつが「ディプロマ」です。
この記事ではアイリストのディプロマについてくわしく紹介します。民間資格との違いやディプロマの取得方法・取得するメリットなどを見ていきましょう。
アイリストには美容師免許が必須
アイリストとしてお客様に施術を行うには、美容師免許が必須です。
以前は、まつエクなどの施術は法制化されておらず、誰でも施術を行うことができました。施術をする人のなかには、きちんとした知識や技術がない人もいたため、目の腫れや赤みなど消費者の健康被害が多発。
これを受け、2008年3月に厚生労働省から、まつエクは美容に含まれる旨が通達が出されたことにより、美容師免許を持たない人が施術を行うことが禁止されたのです。
しかし、現在の美容師国家試験には、まつエクやまつ毛パーマの実技試験はなく、法制化された後もトラブルが絶えないことが問題視されています。
美容師免許を取得するだけでは、アイリストに必要な知識や技術を十分には身につけられないため、専門的なスキルの習得が必要です。
なお、近年は美容師国家試験でまつエクの実技試験を導入できるよう、検討が進められています。
引用元
厚生労働省|消費者危害情報
国民生活センター|後を絶たない、まつ毛エクステンションの危害
厚生労働省|まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について (平成 20 年 3 月 7 日 健衛発第 0307001
アイリストのディプロマとは?
ここでは、ディプロマについてのご紹介と、認定資格とどのような違いがあるのかについて詳しくみていきたいと思います。
ディプロマ=卒業認定証
ディプロマとは、専門的な知識や技術を学ぶスクールなどを修了した際に発行される卒業認定証のことです。たとえば、日本アイリスト協会が実施する技能検定試験の合格後にも、ディプロマが発行されます。
スクールでは一般的に、カリキュラム修了後に卒業試験が実施され、確かな知識や技術が認められれば合格です。そのためディプロマは、アイリストの知識や技術を身につけている証となります。
美容師免許は、あくまでもアイリストになる最低条件。美容師免許を取得している=アイリストとしての知識や技術を有しているという証明にはならないため、自分のスキルを証明するものとしてディプロマが有効です。
民間資格との違いは?
「認定資格」とはある団体が個人に対して与える資格のことです。日本アイリスト協会などが実施する技能検定試験を受けて合格すると協会から認定資格を与えられます。
対してディプロマは先ほどもお伝えしたように、スクールなどで必要な過程を終了して高い水準の知識や技術を習得したことをスクールが証明するものです。まつ毛エクステンション技術者として高いスキルを持っていることをお客さまにも証明できます。
ただし、スクールによってはディプロマを発行していないところもあるので注意が必要です。
アイリストのディプロマの取得方法
では、ディプロマはどうやったら取得することができるのでしょうか。ここでは取得できる3つの方法について紹介します。
美容系の専門学校に通う
まだ美容師免許を持っていない人におすすめなのが、美容系の専門学校に通う方法です。
美容師を目指すコースのなかには、アイリストの知識や技術が学べるカリキュラムがあることが多くあります。そういったコースを選べば、美容師免許の取得に向けて勉強しながら、アイリストの知識や技術も習得することが可能です。
また、アイリスト以外の美容系のスキルも学べるため、卒業後の選択肢が増えるのも魅力といえます。
アイラッシュスクールに通う
アイラッシュスクールは、すでに美容師免許を持っている人におすすめです。アイラッシュスクールでは、アイリストに必要な知識や技術に特化して学べるため、専門学校よりも時間や費用を節約できます。
学費はスクールによってさまざまで、学費とは別に材料費などがかかることがあるので事前に調べておきましょう。
スクールによっては、昼間だけでなく夜間に開校しているところや、少人数制・マンツーマン制のところなどがあるため、ライフスタイルや希望する授業スタイルにあわせて選ぶこともできます。
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アイリストになるにはどんな学校に通えばいいの?|おすすめのスクールを紹介
アイリスト養成の通信講座やセミナーを受講する
通信講座で受講してディプロマを取得する方法もあります。スクールに通わなくても、通信環境が整っていればどこでも受講をすることができます。受講料は最も安く、自分のペースで学びたいという人におすすめです。
道具と教材が自宅に送られてくるので、それをもとに学習を進めていきます。勉強しながら疑問点が出てきたときには、講師に質問することもできます。講師のサポート体制に関しても、さまざまなので事前にしっかりと情報収集をしたうえで決めるのがよいでしょう。
また、まつエクやまつ毛パーマは、次々に新しい技術が生み出されており、その施術に必要な知識や技術が学べるセミナーが開かれることもあります。セミナーによっては、終了後にディプロマが発行される場合もあるようです。
ディプロマを取得するメリット
ディプロマを取得するとどんなメリットがあるのでしょうか。ここでは、3つのメリットについて紹介します。
知識や技術を有する証明になる
すでにお伝えしていることではありますが、ディプロマは民間資格と同様に、アイリストに必要な知識や技術を有している証明になることは、取得するメリットです。美容師免許だけでは示せないスキルを証明してくれます。
とくに新しい技術に関するディプロマは、自分のスキルを示す材料として有効でしょう。
お客様の安心材料になる
ディプロマは、お客様の安心材料にもなるというメリットもあります。
目元は繊細なパーツです。お客様としては、トラブルを避けるためにもまつエクやまつ毛パーマのスキルがしっかりある人に任せたいもの。美容師免許だけのアイリストと、美容師免許+ディプロマを持つアイリストなら、後者のほうが安心です。
就職や転職に有利になる可能性もある
就職や転職の際、ディプロマを履歴書に書くことで自分の能力を会社側へアピールすることができます。採用する側も、プロとしての証であるディプロマを持っている人に働いてもらいたいと考えていることも多いでしょう。
とくに即戦力として働いてほしいというサロンでは、ディプロマ所持者が採用される傾向にあります。ディプロマを持っていない人と差をつけることができ、就職に有利に働くこともあるのはメリットになるため、おすすめです。
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アイリストのディプロマは取得して損なし!ディプロマを活かしてアイリストとして活躍しよう
アイリストに必須の資格は美容師免許だけですが、それだけではまつエクなどの施術に必要なスキルを有していることは証明できません。そこでおすすめなのが、スクールの卒業認定証である「ディプロマ」の取得です。
ディプロマは、アイリストに必要なスキルを習得したことをスクールが証明してくれるものであるため、お客様の安心材料になるほか、就職・転職の際に有利に働く可能性もあります。
とくに即戦力を必要としているサロンは、ディプロマ所有者を採用する傾向にあるため、「急募」や「オープニング」などの求人から探すとよいでしょう。
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