サロン見学ではどんな質問をすべき? 見学の流れやポイントを紹介

サロン見学は実際のサロンの雰囲気やスタッフが働く様子を体感できる貴重な機会です。

しかし、サロン見学を検討している人のなかには「どのような手順でサロン見学を申し込んだら良いのかわからない」「当日、サロンでどのように振る舞えば良いのかわからない」という人もいるでしょう。

本記事では、サロン見学時に質問すべき内容のほか、サロン見学の流れや訪問時に気をつけたいポイントについて紹介します。

サロン見学ではどんな質問をすべき?

サロン見学は、お店の雰囲気を知り、直接スタッフに質問ができるなど、多くのメリットがあります。しかし、ただ見学をするだけではせっかくの機会を無駄にしてしまいかねません。

決められた時間のなかで、いかに自分が知りたい情報を聞き出せるかが重要です。そこで、どんなことを質問すればいいのかをチェックしてみましょう。

ただし、サロンのホームページやSNSでわかるような内容は、質問しないように気をつけましょう。リサーチが不足していることが相手に伝わり、そのサロンに就職したいという気持ちの本気度が疑われてしまう可能性もあります。

そのため、質問する前にサロンの公式ホームページやSNS、求人情報などはしっかりとチェックしておくことが大切です。

各質問内容ごとに質問例も紹介するので、サロン見学の際の参考にしてください。

1. サロンのコンセプト

ほとんどのサロンでは、そのサロン独自のコンセプトをもっています。コンセプトは、お店のなりたちや方向性を知ることができる重要な情報。どんなことを大切にしているのか、どういうお店にしたいのかを理解することにつながります。

コンセプトに共感できれば、長く務めることができる可能性も高まるでしょう。

質問例
・サロンのコンセプトを教えていただけますか?
・そのコンセプトに合う美容師として、どのような人材を求められていますか?

2. サロンのこだわり

コンセプトにも通じることですが、お客様に対して提供するサロンの価値を明確化できているかは、お店の将来性をはかるうえでも重要な情報です。

もしも入社した場合、自分自身も力を入れていかなければならない部分なので、サロンのこだわりに共感できるかどうかで、入社を希望するかどうかを判断することができるでしょう。

質問例
・サロン全体で心がけていることはありますか?
・サロンとして力を入れていることはありますか?
・今後、どのようなサロンにしていきたいとお考えですか?

3. 配属される店舗

希望するサロンが複数展開しているのであれば、入社後の生活に関わってくることなのでぜひ聞いておきたい情報です。

配属される店舗によっては引っ越しが必要になることもあります。希望する店舗に配属してもらえるか、万が一引っ越しが必要な場合、引っ越し費用などの援助はあるのかなどを確認しましょう。

質問例
・配属先の店舗について希望を出すことはできますか?
・スタッフの皆様の平均的な通勤時間はどのくらいですか?
・配属によって転居が必要な場合、支援制度などはございますか?

4. 教育プログラム

美容師は入社したあと、基本的にアシスタントからスタートするのが一般的です。その後、練習を重ねながらスタイリストデビューをすることになりますが、スタイリストデビューするまでの期間やカリキュラムに明確な指標はあるのかを確認しておきましょう。

教育のプログラムがしっかり組まれているサロンもあれば、オーナーや店長の独断と偏見で決まるサロンなどさまざまなので、入社後の働き方やデビューまでのステップをイメージしやすくなります。

質問例
・店内講習や研修は、どのように開催されていますか?
・スタイリストとしてデビューするまでの平均年数はどのくらいですか?
・外部セミナーや勉強会への参加機会はありますか?

5. 美容師の一日の流れ

サロンワークの流れや美容師の一日の過ごし方などを聞いておくのもおすすめです。サロンのスタッフがどんな一日を過ごしているのか、また開店から閉店、閉店後の業務などをあらかじめ聞いておきましょう。実際に働き始めてから、自分が思い描いていたイメージとのギャップを減らすことができます。

質問例
・一日の基本的な流れについて、お聞かせいただけますでしょうか?
・アシスタントの方はどのくらい練習時間を確保されていますか?

6. サロンの名前の由来

サロンの名前には、お店に対する想いやサロンの展望が込められていることが多いもの。ホームページなどで紹介しているサロンもあります。

もし希望するサロンのホームページやSNSで知ることができなければ、ぜひ名前の由来を聞いてみましょう。サロンコンセプトとの一貫した熱意を感じ取ることができ、オーナーが名前に込めた想いやビジョンを垣間見ることができるかもしれません。

質問例
・どのような経緯でこのお名前に決められたのでしょうか?
・このサロン名には、どのようなブランドイメージが込められているのでしょうか?

7. 客層

サロンを訪れるお客様の年齢層や性別などの客層を知ることは、就職後の業務をイメージする上でとても重要です。たとえば、静かな空間を好むお客様が多いのか、スタッフとの会話を楽しみにされているお客様が多いのかによって、求められるコミュニケーションスキルが変わってきます。

また、お客様が求める技術面でのレベルを知ることで、自身の目標を具体的に設定することもできます。

サロン見学の際には、実際にサロンを訪れているお客様の様子にも注目しましょう。

質問例
・どのような層のお客様が多くいらっしゃいますか?
・お客様の年齢層や、サロンの雰囲気について教えていただけますでしょうか?

サロン見学の流れ

サロン見学に行く際は、相手の迷惑にならないように事前に申し込みをしなければなりません。このサロンに入社したい、見学してみたいと思うサロンが見つかったら、まずアポイントをとりましょう。

見学の申し込みをする方法には、主に2つの方法があります。

WebやSNSでの申し込み

ホームページやSNSに、サロン見学の方向けの問い合わせフォームがあるサロンもありますが、特にそういった案内が見つからなければ、ホームページの問い合わせ・Instagramや公式LINEのDMなどから申し込みをしましょう。

問い合わせフォームやDMから申し込む際は、失礼のないように以下の内容を必ず明記します。

・宛先(〇〇サロン、採用担当者様など)
・自分の所属(学校名や所属している科など)
・名前
・見学を申し込みたい旨
・連絡先(電話番号・住所・メールアドレスなど)

見学申し込みの時点から、採用することでサロンにプラスになる人材かを見られていることを意識しましょう。

少なくとも、社会人としてのマナーが身についているか、相手の状況を慮って丁寧な言葉遣いができるかなどは、プラスになることはあってもマイナスにはなりません。

Webで申し込む場合の例文

株式会社〇〇
採用ご担当者様

突然の連絡失礼します。
〇〇学校〇〇科〇年、〇〇と申します。

この度求人サイトのリジョブにて、御社の求人募集の案内を拝見しご連絡しています。

御社のホームページやInstagramなども拝見し、とても魅力的なサロンだと感じており、就職を希望しています。

つきましては、ぜひ一度見学をさせていただけたらと思っています。可能であれば、見学できる日時の候補をいくつかいただけますと幸いです。

できるだけサロンの営業に支障がでないように見学させていただきます。

突然の申し出で大変恐縮ですが、何卒ご検討をよろしくお願いいたします。

名前
電話番号
メールアドレス
住所

電話での申し込み

サロンによってはホームページやSNSを開設していなかったり、DMを開放しておらず問い合わせができなかったりするケースもあるかもしれません。そういったサロンには電話でアポイントをとる必要があります。

電話の場合、営業中にかけることになるので、なるべく営業に支障がでないよう速やかに要件を伝えることが重要です。電話口で慌てないよう、事前に伝える内容をまとめておくといいでしょう。

伝える内容はWebでの申し込みと同じように、見学を申し込みたい旨と自分の所属先や名前、連絡先など。文にして紙を見ながら電話をかけ、相手の話をメモできるように書くものを準備しておくと安心です。

電話で申し込む場合のかけ方

「はじめまして。
〇〇学校〇〇科〇年の〇〇と申します。
求人サイトのリジョブで、御社の求人情報を拝見しました。
洗練された雰囲気と楽しそうに働いているスタッフの方が印象的で、とても興味を持ちました。

ぜひサロン見学に伺わせていただきたいのですが、可能でしょうか?」

電話の場合、まずは簡潔に要件を伝え、相手からの返事を待って臨機応変に対応しなければなりません。その場で日時が決まることもあるかもしれませんが、折り返し連絡すると言われ、いったん電話を切ることになる場合もあるでしょう。

担当者の名前や日時など、相手の言葉を復唱しすぐにメモをとることや、自分の連絡先を伝えることも忘れないようにする必要があります。

サロン見学で気をつけるポイント

サロン見学では、事前に失礼のないようアポイントをとること以外に、見学当日までにやっておくべきことや当日に気をつけたいことがあります。しっかり準備して、ぬかりなく見学を終えられるようにしましょう。

サロンの情報を事前に収集する

サロン見学の時間設定はサロンによってまちまち。しっかり時間をとってくれるサロンもあれば、10分程度で終わるケースもあります。

限られた時間を有効に使うために、事前に調べられる情報は収集しておくのがおすすめです。ホームページなどにわかりやすく掲載されている内容を聞くのは失礼になるばかりか、時間も無駄になってしまいます。

コンセプトなども可能なら事前に調べておき、事前情報をもとにさらに突っ込んだ質問をすれば、好印象を与えることができる可能性も高まるでしょう。

場所と時間を確認する

サロン見学は営業中に行われることも多く、忙しいなかわざわざ時間を空けていただいていることを忘れてはいけません。遅刻は自分自身のイメージダウンになるだけでなく、サロンに迷惑をかけてしまうことになるため、絶対に避けたいものです。

日時を間違えたり、道を間違えたりして時間通りにたどり着けないという事態にならないために、日時や場所の確認、ルートや公共交通機関の時間などは事前にしっかりシミュレーションしておきましょう。

服装や髪形に気をつかう

面接に行くわけではありませんが、採用にあたって人となりをジャッジされていることを意識する必要があります。カジュアルすぎる服装は避け、清潔感のある装いを心がけましょう。

企業を訪問するにふさわしい失礼のない服装・髪形で、華美なアクセサリーや個性が強すぎる格好、ダメージジーンズなどラフすぎる服装も避けるのが無難です。

サロン見学でどんな服装をすればいいかわからないという方は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事
サロン見学の服装って?選び方や見学前後にやるべきことを徹底解説!

メモ帳や筆記用具を準備する

メモ帳や筆記用具を持っていくのがおすすめです。メモをとるのに必死になるのも考えものですが、質問に対する返事や採用後の重要な情報などは、メモしておくことであとから見返すこともできます。

話し手の目を見て傾聴する姿勢を見せつつ、要所要所でメモをとる姿から熱意をアピールすることができるでしょう。

サロン見学当日の3つの注意点

事前準備をしっかりした上で、サロン見学に行く当日は以下の3つのポイントに気をつけましょう。

1. 時間を有効に使う

見学時間がどれくらいあるかにもよりますが、見学者が複数いた場合などは特に準備した内容をすべて質問できるとは限りません。

お店の運営もあるため、サロン業務が立て込んでいた場合などは想定より見学時間が短くなってしまうことも考えられます。見学時間はあらかじめ確認しておくのがおすすめです。

準備した質問内容に優先順位をつけてどうしても聞きたい質問を絞り込んでおくなど、限られた見学時間を有効に使うようにしましょう。

2. サロンのルールに従う

見学は、あくまでサロン側のご厚意だということを理解する必要があります。そのため、終始サロンのルールに従い、営業時間中の見学の場合は特に営業の妨げにならないよう気を配ることも大切。

サロンによっては見学希望の方向けに、割引き価格で施術を受けることを条件に見学を許可しているケースもあります。サロンの注意事項に耳を傾け、サロンが決めたルールに則って見学するようにしましょう。

3. 遅刻は厳禁

先でも述べましたが、社会人として遅刻は厳禁です。特にサロン見学は、営業時間の合間をぬって時間を空けていただくこともあるため、遅刻は営業妨害にもつながります。

とはいえ、電車やバスの遅延など思わぬトラブルが発生することもあるかもしれません。万が一遅刻しそうな場合は、速やかに連絡を入れることが重要です。すぐに連絡できるよう、スマホにサロンの電話番号を登録しておきましょう。

見学後にすべきこととは?

サロン見学は、見学して終わりではありません。ここでは、見学後にすべきことについて紹介します。

お礼状を書く

サロン見学が終わったら、メールやハガキなどでお礼状をお送りすると、イメージアップにつながります。

面接の際に思い出していただけたり、丁寧な人という印象を与えたりすることができ、採用に有利に働くこともあるかもしれません。メールやDMで送る場合は特に、当日中か最低でも翌日など、サロン見学の熱が冷めないうちに送るのがおすすめです。

お礼状の例文

株式会社〇〇
採用担当〇〇様

謹啓
貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
本日はお忙しいなか、私のためにお時間を割いていただき誠にありがとうございました。
(サロン見学で印象に残ったことや感動したことなど)
また質問にも丁寧に回答いただき、スタッフの方が生き生きと働く姿を見て、貴社で働きたいという気持ちがよりいっそう強くなりました。
まずはお礼をお伝えしたく、お便りさせていただきました。
今後の貴社のご繁栄とご発展をお祈りしております。

謹言

令和〇年〇月〇日
〇〇学校〇〇科〇年
氏名

見学を振り返ろう

見学中にメモしたことや質問についての回答のほか、気づいたことを振り返ってノートなどにまとめておきましょう。後日振り返った際にもわかるように、サロン名や見学に伺った日時、案内を担当してくれたスタッフの名前も記しておくと良いです。

サロン見学を通して体感したことを整理することで、サロンが自分に合った職場だったか、その場所で働きたいと思うかなどを、冷静に判断する材料となるでしょう。

特に複数のサロンへ見学に行く場合は、それぞれのサロンの印象があいまいになってしまう可能性があります。見学に行った当日のうちに各サロンの印象を書き記しておくことで、就職・転職活動に役立てましょう。

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質問したい内容を事前に準備して、サロン見学を有意義なものにしよう

サロン見学は、そのサロンの雰囲気を体感し、実際に働いているスタッフに直接質問できるたいへん貴重な機会です。サロン見学を有意義なものにできるよう、事前準備はしっかりと行いましょう。

また、サロン見学の後は改めてサロンにお礼を伝えるとともに、見学を振り返ってノートなどにサロンの印象をメモしておきましょう。

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