薬剤師の年収は高い?相場・地域差・スキルで“高収入”を実現する完全ガイド

薬剤師としてのキャリアを考えるうえで、やはり気になるのは「年収」のことではないでしょうか。「薬剤師は高収入」というイメージが世間一般にはありますが、実際の現場では職種や地域、働き方によって大きな差があるのが現実です。

本記事では、最新のデータに基づいた薬剤師の年収相場から、高収入を実現するための具体的な要因、そしてキャリア戦略までを網羅的に解説します。ご自身の市場価値を正しく把握し、納得のいくキャリアを築くための参考にしてください。

1. 薬剤師の年収は「高い」のか?

1.1 最新相場の要点(中央値/平均/レンジ)

まず、「薬剤師の年収は本当に高いのか」という疑問について、客観的なデータから見ていきましょう。年収を知ることは、ご自身の現在の待遇が適正かどうかを判断する最初のステップになります。

厚生労働省が発表した「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、薬剤師の平均給与水準は前年よりも上昇傾向にあります。日本の給与所得者全体の平均年収(約330万円)と比較すると、依然として高い水準にあると言えます。

>>令和6年賃金構造基本統計調査

1.2 高年収を左右する3大要因(職場×地域×役職)

同じ薬剤師免許を持っていても、なぜ年収に200万円以上の開きが出ることがあるのでしょうか。それは、給与が決まる構造そのものに理由があります。年収は個人の能力だけで決まるのではなく、「どこで」「どのような立場で」働くかという環境要因が大きく影響します。

具体的には、以下の3つの要素の掛け合わせで年収が決まる傾向にあります。

【年収を決定づける3つの要素】

・職場(業種) 製薬企業 > ドラッグストア > 調剤薬局 > 病院 という一般的な傾向
・地域 地方(不足エリア) > 都市部(充足エリア)
・役職 管理職・マネージャー > 一般薬剤師 > パート・アルバイト

これら3つの要素をどう組み合わせるかが、年収アップの鍵となります。

「自分はどの要素を変えることができるか」という視点を持つと、キャリアの選択肢が広がるでしょう。

2. 【職種別】薬剤師の年収相場比較

2.1 調剤薬局:門前/面分業/在宅強化型の違い

調剤薬局は多くの薬剤師が勤務する職場ですが、その運営形態によって収益構造が異なります。

一般的に、特定の医療機関からの処方箋を応需する「門前薬局」よりも、在宅医療に深く関わる薬局の方が、診療報酬上の加算がつきやすく、それが給与に反映されるケースがあります。

【調剤薬局の年収イメージ】

一般薬剤師 450万円〜550万円程度 (※公的調査平均:約486万円)

管理薬剤師 550万円〜700万円程度 (※公的調査平均:約735万円)

出典:各種求人媒体の相場および厚生労働省 第24回医療経済実態調査(令和5年) 保険薬局(法人)データより

公的データでは管理薬剤師の平均年収が700万円を超えており、キャリアアップによる大幅な年収増が期待できることが分かります。 在宅医療や多職種連携に積極的な薬局を選ぶことは、今後の診療報酬改定のトレンドを見据えても、安定した収入を得るための賢い選択と言えるかもしれません。

2.2 ドラッグストア:OTC併設・調剤併設・インセンティブの有無

ドラッグストア業界は、薬剤師の就職先の中で比較的年収が高い傾向にあります。

これは、店舗の収益性が高く、長時間営業や土日祝日の勤務が発生するため、各種手当が充実していることが背景にあります。

【ドラッグストアの年収イメージ】

年収相場 500万円〜700万円程度

店長・エリアマネージャークラス 700万円〜1000万円を目指せる場合も

ただし、OTC医薬品の販売ノルマや店舗運営業務が含まれる場合も多いです。

「調剤だけに専念したい」のか、「店舗運営やマネジメントも含めて給与を上げたい」のか、ご自身の志向と照らし合わせることが大切です。

2.3 病院:規模/急性期・慢性期/当直の有無

「病院薬剤師はやりがいはあるが年収は低め」という声を聞いたことがあるかもしれません。

確かに初任給や平均年収で見ると、薬局やドラッグストアに比べて低い傾向にあります。

しかし、病院の規模や機能、当直の有無によって実態は異なります。

【病院薬剤師の年収イメージ】

一般病院 380万円〜700万円程度

薬剤部長クラス 600万円〜800万円程度

(出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(jobtag) 統計データより)

目先の年収だけでなく、高度な臨床経験を積むことで得られる「専門性」という資産価値も含めて判断することをおすすめします。

2.4 企業内薬剤師:本部・品質/安全性/学術/薬事

製薬メーカーや医療機器メーカーなどで働く企業内薬剤師は、職種によって待遇が大きく異なります。営業職や開発職以外の、品質管理(QC)、品質保証(QA)、薬事申請、学術情報担当などは、専門性が高く安定していますが、求人数は限られています。

【企業内管理部門の年収イメージ】

年収相場 450万円〜600万円程度
(出典:求人データに基づく目安)

特徴 企業の給与テーブルに従うため、大手企業であれば福利厚生を含めた総額は高くなります。

英語力や特定の領域(オンコロジーなど)の知識があると、より高い評価を得やすくなります。

2.5 MR(医薬情報担当者):成果連動・外資系含む

MRは薬剤師資格が必須ではありませんが、薬学的知識を活かして高収入を目指せる代表的な職種です。営業成績(数字)がダイレクトに年収に反映されるため、実力主義の世界と言えます。

【MRの年収イメージ】

年収相場 500万円〜1000万円程度
(出典:求人データに基づく目安)

競争が激しい職種ですが、「数字で評価されたい」「若いうちに稼ぎたい」という方には魅力的な選択肢です。

2.6 CRA(臨床開発モニター):CRO/内資・外資の水準

新薬開発に携わるCRAも人気の職種です。未経験からのスタート時は年収が下がることもありますが、経験を積むことで大幅なアップが見込めます。

【CRAの年収イメージ】
・未経験・初年度 350万円〜450万円程度
・経験者(3〜5年) 500万円〜700万円程度
・マネージャークラス 800万円〜1000万円以上
(出典:求人データに基づく目安)

出張が多く体力も必要ですが、新薬開発という社会的意義と高収入を両立できる職種です。特に外資系CROは給与水準が高い傾向にあります。

2.7 製薬企業(研究/開発/安全性/薬事):専門職の報酬相場

製薬メーカー本体の研究開発職は、非常に狭き門ですが、薬剤師の中で最も高収入が期待できる領域の一つです。修士・博士課程修了者が多く、高度な専門性が求められます。

【製薬メーカー研究開発職の年収イメージ】
年収相場 600万円〜1000万円以上
(※大手製薬企業の公開有価証券報告書等の平均給与データに基づく目安)

3. 【地域/都道府県別】年収と手当・住宅補助の実態

「東京や大阪などの大都市の方が年収が高い」と思われがちですが、薬剤師業界においては逆転現象が起きています。これは「需要と供給」のバランスによるものです。

3.1 三大都市圏 vs 地方:需給バランスと賃金差

都市部は薬学部が多く、新卒薬剤師の供給が潤沢であるため、年収相場は落ち着いています。

一方、地方では慢性的な薬剤師不足により、高い給与を提示して人材を確保しようとする傾向があります。

【地域別の年収傾向】

年収が高いエリア 東北、北関東、中国、四国、九州の一部(例:広島、秋田、宮城など)
(出典:e-Stat 令和6年賃金構造基本統計調査 都道府県別結果 等の傾向より)

実際に、都市部から地方へ転職するだけで、年収が100万円〜アップするケースも珍しくありません。

3.2 へき地・離島・寒冷地:高額手当/社宅/赴任手当

さらに条件を絞り、へき地や離島、寒冷地などの勤務を選ぶと、破格の待遇が提示されることがあります。「地域医療振興」の観点から、自治体や法人が手厚い手当を用意しているためです。

【高額オファーの例】

へき地手当 月額数万円〜
赴任手当 引越し費用全額負担+支度金
年収例 800万円〜1000万円(管理薬剤師候補など)

一定期間(例えば3年)限定で地方勤務をし、資産形成をするというキャリアプランも選択肢の一つとして有効かもしれません。

3.3 家賃補助・借上社宅・引越費用のパターン

地域差を考える際は、額面の年収だけでなく「住居にかかる費用」も考慮することが大切です。地方や全国転勤ありのコースでは、家賃補助が手厚いケースが多いです。

【住居サポートのパターン】 

・借上社宅制度 会社が契約し、家賃の8〜9割を会社が負担(実質手取りが大きく増える)
・住宅手当 一律2〜3万円支給
・ 転居費用 敷金礼金・引越し代を会社負担

「年収500万円+家賃自己負担」と「年収450万円+家賃9割会社負担」では、後者の方が自由に使えるお金が多い場合もあります。福利厚生も含めた「実質年収」で比較することをおすすめします。

4. 【年代/経験/役職】給与カーブのリアル

薬剤師の年収は、年齢とともにどのように推移するのでしょうか。一般的な給与カーブを知っておくことで、将来のライフプランが立てやすくなります。

4.1 新卒〜3年目:初任給と伸び方

薬剤師の初任給は、他職種に比べて高めに設定されていますが、そこからの「伸び率」が課題となることがあります。

【若手時代の特徴】

・年収相場 350万円〜450万円程度
・悩み ドラッグストアなどは初任給が高いが、病院や調剤薬局では昇給幅が小さく、3年目くらいで「給料が上がらない」と悩む方が増えます。

この時期は、給与額そのものよりも、基礎的な調剤スキルや服薬指導の技術を習得し、薬剤師としての「基礎体力」をつける時期と捉えておきましょう。

4.2 中堅(4〜9年):専門性/在宅/管理補佐で差がつく

30代前後の中堅層になると、同期との間で徐々に差がつき始めます。漫然と業務をこなすだけでなく、プラスアルファの価値を提供できるかが評価の分かれ目です。

【評価されるポイント】

・ 「かかりつけ薬剤師」の同意獲得数
・ 在宅業務への対応力 ・ 後輩指導や店舗運営の補佐

ここで実績を作っておくことが、次のステップである管理職への昇進につながります。

4.3 管理薬剤師・エリアマネージャー:役職手当と責任範囲

大幅な年収アップを実現するには、やはり役職に就くことが最も確実なルートです。

【役職による年収アップ】

・管理薬剤師 月額3万〜5万円程度の手当がつくことが一般的。年収600万円超えの目安となります。
・エリアマネージャー 複数店舗を統括する役割。年収700万円〜800万円、あるいはそれ以上を目指せます。

責任は重くなりますが、経営視点を身につけることは、薬剤師としての市場価値を大きく高めます。

4.4 本部職(教育/人事/店舗開発):給与テーブルの傾向

現場を離れ、本社の管理部門へ異動するキャリアパスもあります。ただし、現場の手当(薬剤師手当や管理薬剤師手当)が外れることで、一時的に年収が下がるケースもあるため注意が必要です。

【本部職のポイント】

・キャリア 採用担当、教育研修担当、店舗開発など
・ 給与 企業の総合職給与テーブルが適用されることが多い

長期的に見て幹部候補として期待されている場合は、将来的な昇給幅は大きくなる可能性があります。

5. 資格・スキルで年収を上げる方法

5.1 認定薬剤師/専門薬剤師(がん/感染/在宅/精神科)

特定の領域に特化した認定資格や専門薬剤師の資格は、高度な知識の証明となります。

【資格と手当】
・研修認定薬剤師 「かかりつけ薬剤師」の要件となるため、必須級の資格です。手当として支給する企業もあります。
・専門薬剤師(がん・感染制御など) 病院では資格取得が評価されやすいですが、直接的な大幅昇給に直結するケースはまだ限定的かもしれません。

しかし、専門性を持つ人材は希少価値が高いため、好条件での転職オファーを引き出す強力な武器になります。

5.2 在宅・地域連携・ICT活用スキル

これからの時代、薬局内で待っているだけの薬剤師は評価されにくくなります。

【求められる現場スキル】
・ 在宅医療 医師やケアマネジャーと連携し、往診同行や退院時カンファレンスに参加できるスキル。
・ ICT活用 電子処方箋やオンライン服薬指導など、新しいデジタルツールを使いこなす能力。

これらのスキ ルがあることは、「収益に貢献できる薬剤師」であることの証明になります。

5.3 英語/統計/データ活用(MR・CRO・製薬で有利)

企業や開発職を目指す場合、薬学知識以外のスキルが重要視されます。

【企業で評価されるスキル】
・英語力 TOEIC 700〜800点以上あれば、外資系企業や論文読解が必要な部署で有利です。
・統計解析 治験データの解析などで需要があります。

5.4 マネジメント/評価者スキル(面談・KPI設計)

管理職を目指すなら、「人や数字を動かす力」が必要です。

【マネジメントスキル】
・ スタッフのモチベーション管理
・ 店舗の売上目標(KPI)の管理と達成
・ 採用面接や人事評価

「自分だけができる」のではなく、「チーム全体で成果を出せる」人材は、どの企業でも高く評価され、高年収で迎えられます。

6. インセンティブ/評価制度の違いを理解する

求人票の「基本給」だけを見ていませんか?年収を構成する要素には、会社ごとの評価制度が大きく関わっています。

6.1 売上歩合・店舗目標・個人評価の設計

特にドラッグストアや一部の薬局チェーンでは、成果に応じたインセンティブ制度を導入しているところがあります。

【評価制度の例】
・ 「かかりつけ」獲得件数に応じた手当
・ 店舗予算達成時の決算賞与への上乗せ

自分の頑張りが給与に直結する制度があるか確認しておくと、モチベーション維持にもつながります。

6.2 固定残業・時間外手当・みなしの有無

「年収〇〇万円以上」と書かれていても、その内訳を確認することが重要です。

【注意すべきポイント】
・みなし残業(固定残業代) 例えば「40時間分の残業代を含む」場合、40時間を超えないと追加の残業代が出ません。基本給が低く設定されていないか確認しましょう。

6.3 賞与算定(人事評価/業績連動)と退職金制度

ボーナス(賞与)の変動幅も年収に大きく影響します。

【チェックリスト】
・ 賞与の実績(年間何ヶ月分か)
・ 業績連動型か固定給型か
・ 退職金制度の有無(退職金がない代わりに月給が高い「前払い退職金」制度の企業もあります)

目先の月給だけでなく、生涯年収の視点で制度を確認しておきましょう。

7. ワークライフバランスと高収入の両立

「年収が高い=激務」という図式は多いですが、工夫次第でバランスを取ることも可能です。

7.1 シフト裁量・残業実態・当直/オンコールの影響

高収入でも、プライベートの時間が全くなければ長く続きません。

【確認すべき実態】
・ 管理薬剤師になると残業が増えるのか、逆にシフト調整の裁量権を持てるのか
・ 在宅対応のオンコール(電話待機)の頻度と実際の出動回数

「忙しい時期」と「休める時期」のメリハリがある職場を選ぶのも一つの手です。

7.2 育休・時短・フレックスと年収のトレードオフ

ライフステージの変化に合わせて働き方を変える際、年収がどう変化するかシミュレーションしておきましょう。

【制度利用時の注意】
・ 時短勤務中は給与が労働時間に比例して減額されるのが一般的です。
・ 企業によっては、育休復帰後のサポート手当が充実しているところもあります。

7.3 在宅対応/外勤比率での働きやすさ

薬局の外に出て活動する時間(在宅訪問や施設への配薬)が多いと、気分転換になると同時に、自分のペースで仕事を進めやすいという側面もあります。

車移動が苦にならない方にとっては、在宅メインの薬局は意外と働きやすく、かつ手当も厚い「穴場」かもしれません。

8. 将来性・市場動向を押さえる

これからの薬剤師業界は大きな変革期を迎えます。将来も安定して稼ぎ続けるために、市場のトレンドを押さえておきましょう。

8.1 調剤枚数/在宅需要/薬局統合のトレンド

「対物業務から対人業務へ」という流れは決定事項です。

単に薬を渡すだけの業務は、診療報酬の改定により評価が下がっていきます。一方で、在宅医療や高度薬学管理機能を持つ薬局は優遇されます。

M&A(合併・買収)による業界再編も進んでいます。

大手グループに統合されることで、給与体系や福利厚生が改善されるケースもあれば、逆にリストラの対象になるリスクもゼロではありません。

8.2 タスクシフト・地域包括ケア・AIの影響

調剤ロボットやAIによる監査支援システムの導入が進んでいます。

【AI時代の働き方】
・ 調剤業務(ピッキングなど)は機械や調剤補助員(非薬剤師)へタスクシフト。
・ 薬剤師は、処方設計の提案や患者のフォローアップなど、人間にしかできない業務に集中。

変化に対応できる柔軟性を持つことが、将来の雇用と年収を守ります。

8.3 3〜5年先の給与見通しと職種別チャンス

短期的には薬剤師の売り手市場は続くと見られますが、長期的には飽和状態に向かうと予測されています。

【今後の予測】
・ スキルのある薬剤師とそうでない薬剤師の「年収格差」が広がる。
・ 専門性の高い病院薬剤師や、在宅に強い薬剤師の市場価値が相対的に上がる。

今のうちに「自分の強み」を確立しておくことが大切です。

9. 職場チェンジで実現する年収アップの方向性

今の職場で年収アップが見込めない場合、環境を変えることが最も早い解決策になることがあります。代表的なキャリアチェンジのパターンを紹介します。

9.1 病院 → ドラッグストア/在宅強化型薬局

最も年収アップ幅が大きいパターンの一つです。病院で培った臨床知識は、在宅医療やOTC相談の現場で非常に重宝されます。

【メリット】
・ 年収が100万円〜200万円アップすることも珍しくない
・ 臨床知識を活かして、地域の患者さんに貢献できる

9.2 病院/調剤 → 企業(MR/CRA/学術/薬事)

医療現場を離れ、ビジネスの世界へ飛び込むパターンです。

【メリット】
・ 実力次第で青天井の収入を目指せる(特にMR)
・ 土日休みなどカレンダー通りの働き方がしやすい(職種による)

9.3 調剤 → 本部/エリアマネ/教育担当

同じ会社内でキャリアアップを目指す、あるいは他社の管理職候補として転職するパターンです。

【メリット】
・ 現場経験を活かしつつ、経営やマネジメントに関われる
・ 身体的な負担(立ち仕事)が減る場合がある

9.4 都市部 → 地方/へき地の高額オファー

勤務地を変えるだけで年収を上げるパターンです。

【メリット】
・ 確実に年収が上がる
・ 自然豊かな環境で暮らせる、通勤ラッシュから解放される

10. 地域限定高給募集の実態と生活環境の留意点

10.1 住環境・交通アクセス・医療体制のチェックリスト

生活の質(QOL)を落としてしまっては、いくら年収が高くても幸福とは言えません。

【確認リスト】
・ スーパーやコンビニなどの商業施設は近くにあるか
・ 自家用車は必須か(雪国なら雪かきの負担なども)
・ 自分自身が体調を崩した際の医療機関はあるか

10.2 単身/家族帯同・転居サポートの可否

ご家族がいる場合、家族の理解とサポート体制が不可欠です。

【確認事項】

・ 単身赴任の場合の帰省手当はあるか
・ 家族帯同の場合、子供の学校や配偶者の就業先はあるか

10.3 短期応援・派遣・常勤の違いとリスク

「派遣薬剤師」として地方に行く場合、時給3,000円〜3,500円といった高待遇案件もありますが、契約期間が決まっています。

【雇用の違い】
・正社員(常勤) 長期的な安定と退職金等のメリットがある。
・派遣・応援 短期的な高収入は得られるが、契約終了後の保証がない。

キャリアプランに合わせて、雇用形態を慎重に選びましょう。

11. 失敗しない意思決定のための比較軸

11.1 手取り(税/社保)・実残業・福利厚生の総合比較

額面年収が増えても、税金が増えたり、家賃補助がなくなったりして「手取り」が変わらないこともあります。

【総合比較の計算式】

(額面年収-税金・社会保険) + 家賃補助などの非課税メリット - 残業代などの変動要素

この「実質手取り」で比較検討することをおすすめします。

11.2 1人薬剤師/人員体制・安全性の確保

特に高額な店舗求人の場合、「1人薬剤師」で休憩も取れないほど忙しい、というリスクが潜んでいることがあります。

【確認すべき点】
・ 1日の処方箋枚数と薬剤師の人数
・ 監査システムなどの設備投資状況
・ ヘルプ体制(急な欠勤時に誰か来てくれるか)

安全に業務を行える環境はお金には代えられません。

11.3 キャリアの可逆性と次の打席を残す設計

今の選択が、将来の選択肢を狭めないかを考えましょう。「いつでも戻れる」「次の転職でも評価される」経験が得られる職場かどうかが重要です。

年収はあくまで、あなたの仕事に対する評価の一部です。自分自身の市場価値を高め、納得のいく「高収入」と「やりがい」の両方を手に入れてください。

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この記事の監修者

原瑞希
薬剤師専任キャリアアドバイザー
薬剤師免許保有

【経歴・実績】
・ドラッグストアチェーンにて薬剤師として3年間従事
・2024年度 新人賞(銀賞)受賞

【プロフィール】
元薬剤師として現場の空気感やストレスを肌感覚で理解しているため、悩みへの深い共感が可能です。
求人紹介だけでなく、入社後の教育体制まで徹底確認して提案。生活の変化を具体的にシミュレーションし、不安のない転職を支えます。

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