エステティシャンをしていた中国でアートメイクに出会い、人生が変わりました【アートメイクアップアーティスト 小原弓佳さん】#1

看護師として数年間働いたのち、「大好きな美容の職業につきたい」とエステティシャンに転職。上海で日本人向けのエステティシャンとして働いたときに、当時流行していたアートメイクを体験し、「アートメイクは人の人生を変える」と感銘を受けます。メディアへの出演など、アートメイクアップ界の第一線で活躍する小原さんに、仕事観を伺いました。

前編では、現職に至るまでのキャリアの変遷についてお話しいただきました。

お話を伺ったのは…

アートメイクアップアーティスト 小原弓佳さん

アートメイクアップサロン「Artmake by YUEN」所属。看護学校を卒業後、看護師として病棟で勤務。幼い頃からの夢だった「美容業界で働きたい」という思いを叶えるため、美容クリニックの看護師やエステティシャンとしてキャリアを重ねる。20代の頃に住んでいた中国でアートメイクに出会い、「アートメイクなら、悩んでいる人を救うことができる」ということを実感して帰国後アーティストに。2023年に同業の女性3人で「Artmake by YUEN」を立ち上げ、代表を務め、指名の絶えない人気アーティストとなっている。プライベートでは2児の母。

KOBARA’S PROFILE

お名前

小原弓佳

出身地

和歌山県

尊敬する人

夫。夫婦でありパートナーであり、一番の理解者。

休日の過ごし方

子供達と全力で過ごす。

趣味

旅行

看護師になるも美容業界で働く夢を叶えるために転職

「小さい頃から美容が好きで、将来の夢は美容部員さんになることでした」

――アートメイクアップアーティストになるには、看護師などの医療資格が必要です。小原さんはもともと看護師だったのですか?

はい。美容が好きだったので、もともとは美容部員になりたかったんですが、高校を卒業する際に、親から「資格をとった方がいいんじゃないか」と言われ、それで看護学校に行き、看護師の資格を取りました。

卒業後は大阪の総合病院に入職し、病棟で2年ほど看護師として働きました。仕事をしている時もずっと美容は好きでしたね。患者さんから「いつもキレイにしているね」とか「美容の仕事が向いているんじゃない」などと言ってもらうこともたびたびあり、美容業界への夢を諦めきれず東京へ。

上京後、看護師の資格を活かしつつ美容に関する仕事はできないかと考え、美容外科のクリニックに入職しました。

――上海でエステティシャンをし始めるのは、そのあとですか?

そうです。美容外科で2年ほど働いたころ、なんとなく「環境を変えてみたいな」と思い始めていて。そんな時に、タイミングよく上海にある日本人向けのエステサロンがスタッフを募集している、というお話をいただいたんです。「おもしろそう!」と思い、行ってみることにしました。20代後半で怖いもの知らずということもあったんでしょうね。

上海で初めて受けたアートメイクに衝撃を受ける

――上海にはどのくらい住んでいたのですか?

8年ほどです。最初は日系のエステサロンに勤めていたのですが、途中から自分でお店を立ち上げて経営もしていました。

――アートメイクに出会ったのはその頃ですか?

はい。上海で初めてアートメイクを体験して、「アートメイクは人の人生を変える」と確信したんです。単純に毎日のメイクが楽になるということもあるし、自分の顔や作りにコンプレックスがある人も、眉が整うと自信になります。眉は顔の土台の一部でもありますから。それで上海にいた時に日本と行き来しながらアートメイクの仕事も始めました。

――そのまま上海で仕事を続けようとは思わなかったんですか?

ゆくゆくは、日本と中国を行き来するアートメイクアップアーティストになりたいと思っていました。エステティシャンはどうしても大きな機械が必要で、気軽に場所を変えて活動することはできません。その点アートメイクは、必要な用具も多くないので、どこでもできる仕事なんです。

なので、2カ国で働くスタイルにしたかったんですよね。

――その夢は実現できず…?

2020年ごろにコロナ禍に入ってしまって。実現することはできませんでした。私がちょうど日本に帰国しているタイミングで中国がロックダウンになってしまい、再入国することもできないまま撤退、という形になってしまいました。

コロナ禍に入り、アートメイクへの注目が一気に高まった

「流行の形などにはとらわれず、お客様の骨格やお悩み、好みの形を丁寧にヒアリングしてから一緒にデザインを考えます」

――予期しないタイミングで日本で仕事をすることになったわけですが、コロナ禍でのお仕事の需要はいかがでしたか?

「コロナ禍は仕事が減った」という人が多かったのかもしれませんが、アートメイク界はその頃が一番忙しかったと思います。

理由はいくつかあって、まずは、「外出できない期間のうちに、ダウンタイムが必要な美容医療を受けておこう」と考える人が多かったことです。あとは、オンラインでの仕事の増加で、「眉だけちゃんとしていればメイクをしなくて済む」とタイパを重視する風潮になったことも、アートメイクへの需要が高まる追い風になりました。

そのころは予約も2ヶ月先まで取れない、ということが続いていましたね。

帰国してからのお仕事も順調な小原さん。後編では仲間3人と立ち上げたサロン「Artmake by YUEN」についてのお話や、「意図せず集客につながった」という独自のSNS運用についてなど伺います。

取材・文/皆川知子(tokiwa)
撮影/ワタナベミカ


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Artmake by YUEN
住所:東京都渋谷区神南1-12-18 メゾン渋谷4F(スリープメディカルクリニック渋谷院内)

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