ファミリーの心をつかむ！『BEKKU hair salon HIROO』のサロン作りに迫る
2019年にオープンした広尾の美容室『BEKKU hair salon HIROO』。「ヘアスタイルから笑顔に」をコンセプトにしたサービスで、30～40代のお客さまを中心に着実にファンを増やし続けています。そんな『BEKKU hair salon HIROO』が安定した成果を上げている背景には、ママさんに優しい予約枠の設定や楽しいひと時を演出する空間作りがありました。
今回は、広尾店の店長・古川高由さんにインタビュー。前編では、ファミリーのお客さまから愛されるサロン作りの極意に迫ります。
ママさんが来店しやすい予約枠を作る
————まずは『BEKKU hair salon HIROO』が安定した成果を上げている理由は、どのようなポイントにあるのでしょうか？
「ファミリーのお客さまがご来店しやすい環境を整えているからだと思います。工夫しているポイントは大きく2つあり、1つ目は営業時間です。ファミリーがご利用しやすい時間帯の予約枠を設けており、平日は9時から24時。土曜日は9時から20時、日曜日は9時から19時30分までの営業です。
もちろん上記の時間帯にずっとお店を開けているわけではありません。その日の予約状況によって営業時間を変えています。とくに午前中の時間帯は、お子さまが保育園や学校に行っている間にご来店いただけるので、ママさんから好評ですね」
————それでは、ファミリーから支持を得ている理由の2つ目を教えてください。
「2つ目は、居心地のよい空間作りです。たとえば、広尾店には完全個室があるので、お子さまがいても周りのお客さまを気にせずにくつろいでいただくことができます。ちなみに、恵比寿店は広尾店よりも少し広く設計されているため個室は2つです。
その他、iPadにキッズ向けの動画も入れているので、ママさんがカットしている間にお子さんがよく楽しんでいます。また、ベビーベッドも設置していることもポイントです。1歳以下のお子さん連れの方も安心できる環境が整っており、もちろん、お子さまだけではなく一般の方々にも楽しんでいただける空間作りを意識しています」
魅力的なスタイルと楽しい時間を提供
————「一般の方々にも楽しんでいただける空間作り」とは、具体的にどのような工夫をしているのでしょうか？
「チェア、ライト、キャビネットなどはすべてアンティークで揃えています。家具は、オーナーの趣味ですね（笑）。
また、リラックスできるシャンプースペースもこだわったポイントです。ほのかな明るさを演出するために、カットフロアとの仕切りに窓を付けており、暗すぎないちょうどよい光の具合を実現しています。お客さまからも『リラックスできてよい』と好評をいただいています」
————再来につなげるために意識していることはありますか？
「魅力的なスタイルを作ることは当たり前ですから、お客さまが楽しく過ごせる時間を提供することが大切だと思います。そのためには、先ほど言った空間作りはもちろん、目の前の方だけではなく、お客さま全員に目を配った接客が重要です。
具体的なポイントとしては、『自分が携わっていないお客さまの表情もチェックする』、『お客さまを意識してスタッフ同士の会話も楽しくする』などを心掛けています。
また、心地よい空気感を作るためには、スタッフ同士の関係を良好に保つことも大切だと思いますね」
若手とのコミュニケーションが、お客さまの笑顔につながる
————スタッフ同士の関係を良好に保つためには、どのようなことが大切なのでしょうか？
「若手が話しやすい雰囲気を作ることが重要です。関係がギクシャクしていると、アシスタントと一緒に施術をしている最中に悪い空気感がお客さまに伝わってしまいますからね。
そのため、『仕事中には些細な仕事でも感謝を伝える』『営業時間外で一緒にご飯に行く』など前向きなコミュニケーションを常に意識しています。
もちろん、時には強い指導も必要だと思いますが、注意してばかりだと楽しく働けません。長所を積極的に褒めてよい関係を築くことが、最終的にお客さまの笑顔にもつながると思います」
ファミリーのお客さまから愛されるサロン作りの極意
地域密着スタイルで成果を上げている『BEKKU hair salon HIROO』。ファミリーのお客さまから愛されるサロン作りの極意をまとめると、下記の3つでした。
１.ママさんが来店しやすい予約枠を作る
２.魅力的なスタイルと楽しい時間を提供
３.スタッフ同士の関係を良好に保つ
後編では、発信や今後の目標に迫ります。
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