パラジェルとは? 特徴やメリット・デメリットを紹介

さまざまなネイルの種類や技法があるなかで、「パラジェル」のことが気になっている方も多いのではないでしょうか。そこで、パラジェルとはどんなネイルなのか、概要や特徴について解説します。持ちをよくするポイントもお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。

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パラジェルとは? 特徴を紹介

パラジェルとはサンディング不要のソフトジェルネイルで、近年急速に需要が伸びています。ジェルネイルでおしゃれをしたいけれど、地爪を削ることに抵抗がある、という方におすすめです。

ここではパラジェルをおすすめしたい理由と、ほかのジェルネイルとの違いについて解説します。

引用元
爪の表面を一切削らないジェルネイル|paragel(パラジェル)

1. サンディング不要で爪を傷めない

パラジェルには大きく分けて2つの特徴があります。その一つめが「サンディングが不要」ということです。

通常、ジェルネイルをおこなう過程では、長持ちさせるためにサンディングという下処理をおこないます。爪の表面を軽く削って凹凸をつくり、ベースジェルを密着させるものです。

ジェルネイルの施術では必要不可欠な工程ですが、爪を傷付ける工程でもあります。その点、サンディング不要のパラジェルは、サンディングに対して抵抗感をお持ちの方におすすめです。

地爪を傷めずにネイルを楽しめるパラジェルは、ネイルサロンを中心に、近年急速に需要が伸びています。

オフするときはジェルだけを削る

サンディング不要のパラジェルですが、オフするときは普通のジェルネイルと同じように、トップジェルとカラージェルを削ります。また、オフをしたあとに爪の表面がザラザラしていたり、毛羽立ったりしているときは、バッファーでなめらかに整えることもあります。

なかには、施術中にファイリングされて「パラジェルはサンディング不要なのになぜ削るの?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、自分の爪を削っているわけではなく、ジェルのオフや爪を整えるための工程だと覚えておきましょう。

2. 発色がよく退色が少ない

二つめの特徴は「発色がよく退色が少ない」ことです。パラジェルは微細な顔料を使用しているので、ジェルが硬化したあと、発色がとてもよくなります。発色がいいため、デザインの幅が広がることがメリットです。

また、パラジェルに使われる高品質な顔料は、時間がたっても変色や退色が少ないので、ネイルの美しさを長持ちさせられます。さらに、パラジェルはLED照射で硬化して短時間で完成することから、体への負担も少ないです。

パラジェルのメリットとは?

前述の特徴をふまえたうえで、ここからはパラジェルのメリットや魅力をチェックしていきましょう。

1. 爪が傷みにくい

通常のジェルネイルは、サンディングをおこなうため、繰り返し施術を受けると爪が薄くなってしまうことがあります。

しかし、パラジェルは前述したように爪を削らないため、地爪が傷つきにくいです。通常のジェルネイルのように、オフしたあとに爪を短く整えて折れないようにする必要もありません。

薬剤でのダメージも少ない

一般的なジェルネイルはオフの際に薬剤を使用するため、爪の表面が剥がれたり薬剤の影響で乾燥したりすることがあります。一方、パラジェルはオフする際に薬剤を使いません。そのため、サンディングをしないこととあわせて、オフ時のダメージも減らせます。

2. 施術時間が短め

通常のジェルネイルでは、ジェルの硬化に1回あたり30秒〜2分程度かかります。しかし、パラジェルは硬化の時間が短く、10〜30秒で済むことが大きなメリット。サンディングもおこなわないため、施術時間が短く済みます。

長時間手を出したまま座って施術を受けるのは体がきついもの。パラジェルであれば身体的な負担を減らせるうえ、時短によって施術後の時間にもゆとりが生まれるでしょう。

硬化熱の痛みや熱さも少なめ

ジェルネイルの施術では、硬化させるときの熱で熱さや痛みを感じる方もいます。とくに、ジェルを厚塗りしているときや爪が薄い方への施術の際に感じやすいようです。

しかし、パラジェルは硬化の時間が短いため、硬化熱を感じにくいという特徴があります。痛みや熱さのためにジェルネイルを控えていた方は、パラジェルなら挑戦しやすいかもしれません。

3. 自分に合ったベースジェルを選べる

パラジェルでは、地爪の状態に合わせて3種類のなかからベースジェルを選べます。ベースジェルの種類と特徴は下記の通りです。

種類

特徴

向いているタイプ

クリアジェル

・どんな爪にも使いやすい万能タイプ

・薄づきで硬化熱を感じにくくオフもかんたん

・爪への負担を抑えたい

クリアジェルEX

・厚みや強度を出しやすい

・長持ちする

・オフの際に手間がかかることが難点

・爪が薄い

・水仕事が多い

・ネイルの持ちがよくない

アートクリアジェル

・厚みを出しやすい

・フィルイン(ベースジェルの層を残して新しいジェルを塗る)が可能なためダメージが少ない

・爪が薄い

・反り爪

・爪に凹凸がある

フィルインについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。

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ジェルネイルのフィルインとは?メリットや注意点・施術の方法・おすすめのレッスンを紹介

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パラジェルにデメリットはあるの?

パラジェルには多くのメリットがありますが、一方でデメリットもいくつか考えられます。ここからは、パラジェルのデメリットについて見ていきましょう。

1. ネイリストに技術力が必要

パラジェルは、サンディングの工程が不要な反面、爪にしっかりとジェルを密着させるために、ていねいなプレパレーションが必要です。ささくれや甘皮などが残っていると、ジェルが浮きやすくなってしまい、せっかくのパラジェルも持ちが悪くなってしまいます。

また、パラジェルは粘度が低くサラサラしているため、一般的なジェルと比べると扱いづらく、きれいに塗ることが難しいです。

パラジェルで美しく仕上げるためには、施術するネイリストに正しい知識と確かな技術が求められるため、スキルの高いネイリストから施術を受けましょう。

2. 独特の香りがある

パラジェルには独特の香りがあり、硬化前のジェルの香りはお世辞にも「いい匂い」とはいえません。人によっては異臭と感じ、気分が悪くなってしまって施術が続けられなくなることも考えられます。とくに、消費期限が近いジェルは香りがキツくなりがちです。

硬化すれば香りは消えますが、小規模で狭いサロンでは匂いがこもってしまうこともあるので、サロン選びの際に注意が必要です。

3. 持ちがよくなるまで時間がかかる

パラジェルは、健康な爪が伸びて持ちがよくなるまでに3カ月程度かかってしまいます。一度施術を受けたらすぐに長持ちするというわけではないので、注意しましょう。

4. 価格が高め

パラジェルは、品質の高い顔料を使用しているため、発色がよく退色も少ないです。しかし、原材料が高品質なぶん、商材価格も高くなってしまいます。それにともなって、施術の料金も従来のジェルネイルより高めに設定されていることが多いです。

パラジェルを長持ちさせるコツは?

パラジェルは発色がよく退色が少ないのが特徴で、一般的には3週間~1カ月ほど持つとされています。しかし、爪の状態や生活の仕方によって、短期間で劣化してしまうこともあります。

せっかくパラジェルでネイルをするのなら、少しでも長く美しい状態を保ちたいもの。そこで、パラジェルを長持ちさせるコツについて見ていきましょう。

1. 爪や指の保湿をこまめにする

パラジェルに限らず、ネイルを長持ちさせるには、爪が健康であることが重要です。普段からネイルオイルでこまめに保湿をして、乾燥から爪を守り健康な状態に保ちましょう。

ネイルオイルは、爪や爪のまわりの手入れに特化したオイルで、爪にしっかりと浸透して適切な水分と油分を与えてくれます。ハンドクリームでも代用はできますが、ハンドクリームは爪よりも皮膚の保湿を目的としているので、浸透性が違います。

できれば、ネイルオイルで栄養を与える→ハンドクリームで栄養を閉じ込める順番でのお手入れをおすすめします。

2. 爪に負担をかけない

爪に負担をかけてしまうと、ネイルが欠けたり剥がれやすくなったり、自分の爪を傷めてしまったりしやすくなります。日常生活のなかでも、爪に負担をかけないように心がけましょう。とくに、爪を使用してシールを剥がす、箱を開けるといったことをしてしまう人は要注意です。

また、爪切りで爪を切ると、爪に強い負担がかかってしまいます。断面が広くなることから、水分も逃げて乾燥しやすくなり、爪が割れたり二枚爪になってしまったりするなど、爪を傷める原因になることも。そのため、爪の手入れをするときも、爪切りを使用しないでやすりを使用するようにしてください。

3. 水に濡れる機会を減らす

爪が水分に長く触れていると、ふやけて柔らかくなり、ちょっとした衝撃でも欠けたり折れたりしやすくなってしまいます。そのため、食器を洗うなどの水仕事をする際には、ビニール手袋をする、お風呂では指先を湯船から出しておくなど、水に濡れる機会をできるだけ減らしましょう。

また、手を洗ったりお風呂に入ったりしたあとには、ネイルオイルなどでしっかりと爪のケアをするようにしてください。

パラジェルは爪へのダメージが控えめなジェルネイル!

パラジェルは、サンディングや薬剤でのオフをおこなわないため爪の傷みが少ないことに加え、施術にかかる時間も短く、人気が高まっているジェルネイルです。

香りやネイリストの技術など、注意したい点もありますが、爪へのダメージが気になる方にはおすすめなので、挑戦してみてはいかがでしょうか。


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