ネイリスト検定3級とは?試験内容や就職に役立つメリットを完全解説
ネイリストとして働きたい、キャリアアップしたいと考えている方にとって、「ネイリスト検定3級」は重要な第一歩です。
この記事では、ネイリスト検定3級の基礎知識から試験内容、就職活動での活かし方まで詳しく解説します。
資格取得を目指している方はもちろん、「働きながら資格取得を目指したい」という方にも役立つ情報を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ネイリスト検定3級の基礎知識
ネイリスト検定は、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターが実施する資格試験です。
3級・2級・1級の3段階があり、3級はネイルケアやカラーリング、衛生管理や接客など、ネイルに関する基本的な技術と知識を証明する入門資格に位置づけられます。多くのネイルサロンで最低限の採用条件として重視されることが多く、これから業界で活躍したい方には大切なスタートラインになります。
級 | 検定内容 | 受験資格 | 受験料(税込) |
3級 | ネイルケア、カラーリングなど基本技術 | 特になし(モデルは15歳以上) | 6,800円 |
2級 | チップ&ラップなど中級レベルの技術 | 3級合格者 | 9,800円 |
1級 | スカルプチュアや高度なアートなど、トップネイリストとしての技術と知識 | 2級合格者 | 12,500円 |
ネイリスト検定3級の合格率は85%以上!
2024年秋期までの累計データによると3級の合格率は85.24%と公表されています。
基礎さえ押さえれば高い確率で合格できますが、学習時間が足りなかったり技術を独学で習得しきれなかったりすると、合格ラインに届かない可能性があるため油断は禁物です。
衛生面の理解やカラーリングの正確さなどをしっかり身につければ難易度はそれほど高くありませんが、過去問題の演習や実技練習を継続的に行う姿勢が重要です。
資格取得のメリット
ネイリスト検定3級を取得すると、ネイルの基礎知識と技術を身につけていることを客観的に示すことができます。
就職や転職時に自分のスキルをわかりやすく証明できるため、未経験でも採用担当者の目に留まりやすくなるメリットがあります。
多くのサロンでは有資格者を積極的に採用する傾向があるため、キャリアアップを考えるうえで大きなアドバンテージになるでしょう。
2級や1級など上位資格へスムーズに進めるための基礎力が身につく点でも、評価されています。
ネイリスト検定3級の試験内容
ネイリスト検定3級の試験は、筆記と実技に分かれています。筆記では爪の構造や衛生管理、接客の基礎などが出題され、実技ではモデルの手を使ってネイルケアからポリッシュカラーリングまでの基本的な工程を行います。
日頃から教本や練習用教材を活用し、正しい知識と手順を身につけることで合格を目指しやすくなります。
筆記試験(30分)
筆記試験はマークシートの択一式問題で、制限時間は30分です。出題範囲はネイルの歴史・衛生と消毒・爪の構造(皮膚科学)・爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)・ネイルケアの手順など多岐にわたります。
合格基準は100点満点中80点以上です。ネイルに関する専門用語や爪の病気、正しい消毒の手順などを理解しておけば合格ラインに届きやすくなります。
学習には公式テキストを活用し、重要な用語を正確に暗記しながら問題演習をこなすと効果的です。
実技試験(65分)
10分間の事前審査のあと、実技試験は65分の時間内に、手10本のネイルケアとカラーリングをし、右手中指にネイルアートを仕上げる課題が出されます。
手順の正確さや衛生管理、施術後の仕上がりなどが評価され、採点基準は50点満点中38点以上です。
甘皮処理やファイリングの際の角度、カラーリングのムラなど細かい部分も減点対象になるため、丁寧な作業と時間配分が求められます。
練習を重ね、スムーズに手技を進められるよう対策しましょう。
ネイリスト技能検定3級の受験方法
ネイリスト技能検定3級は公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターの公式サイトで申し込みが可能です。
インターネットから手続きを行い、期日までに受験料を納付すると受験が確定します。
受験資格に特段の制限はありませんが、モデルを同伴する場合は年齢や爪の状態などの規定を事前に確認しましょう。
ネイリスト技能検定3級の受験資格・受験費用について
受験資格は特に設けられていないので、ネイル未経験の方でも気軽に挑戦できます。
費用は税込6,800円で、試験の申し込みはWeb上で行い、クレジットカードやコンビニ払いなどを通して納付します。
公式サイトには詳細な受験案内が掲載されているため、申し込み前に内容をよくチェックしておけば安心です。
受験票が届かない場合や、受験票の氏名・住所に誤りがある場合は、必ず指定された期間内に試験センターまで問い合わせましょう。
ネイリスト技能検定3級の検定試験スケジュールと申込み方法について
期 | 申し込み期間 | 試験実施時期 | 合格発表 |
春期 | 2月1日~2月28日 | 4月20日 | 5月下旬 |
夏期 | 5月1日~5月30日 | 7月20日 | 8月中旬 |
秋期 | 8月1日~8月29日 | 10月26日 | 11月下旬 |
冬期 | 11月1日~11月28日 | 1月18日 | 2026年2月中旬 |
申し込みはWeb上で行い、アカウント登録後に必要事項を入力して受験料を支払います。
試験は年4回実施され、いずれも申し込み締切後の指定日に検定が行われます。各期の詳細は公式情報を確認し、締切に遅れないよう早めに準備すると安心です。
入金方法はクレジット、コンビニ払いの2種類
受験料の支払いはクレジットカード決済かコンビニ決済が選択でき、公式サイトの申し込みフォームに従って手続きします。
支払いの期限を過ぎると申し込みが無効になることがあるため、期日は確実に守りましょう。
受験票が届いたら必ず内容確認を
受験票は試験日の約1カ月前から3週間前を目安に届きます。受験会場や氏名に誤りがないかを必ずチェックし、万が一内容に不備があれば指定の問い合わせ期間中に連絡します。
受験票が届かない場合も同様です。
実技採点基準と受験に際しての注意事項は、必ず事前に確認を
試験要項には、実技の採点基準や持ち物などの詳細が記載されています。衛生管理や施術手順を誤ると減点されやすいので、事前に公式ガイドを読み込んで正しい手順を把握しましょう。
不明点がある場合は学校やセミナーなどで確認し、本番で慌てないよう準備を万全にしておくことが大切です。
ネイリスト技能検定3級に合格するために効果的な3つの学習方法
基礎をしっかり固めることがネイリスト検定3級合格の近道です。独学や通信講座、ネイルスクールなど、それぞれの学習方法によって必要となる費用や時間の使い方は異なります。
自分のライフスタイルや予算を考慮して選ぶと、より効率的に実力を伸ばすことができます。
効果的な学習方法①独学で学ぶ
独学は教材費以外のコストを比較的抑えやすい学習方法です。書籍や動画を参考にして一人で進められる手軽さがある一方で、自己流になりやすいリスクもあります。
正しい施術手順を身につけるには、可能な限り客観的な目で成果をチェックし、衛生管理やケア工程を丁寧に確認しながら練習を重ねることが大切です。
効果的な学習方法②通信講座で学ぶ
通信講座はテキストやDVD、オンライン動画などを通して体系的に学べる学習手段です。質問サポートを設けている講座も多く、独学より疑問を解決しやすいメリットがあります。
実技の添削サービスを利用できるケースもあるため、苦手な工程を客観的に確認できる環境は独学よりも安心感を得やすいといえます。
効果的な学習方法③ネイルスクールで学ぶ
ネイルスクールでは講師から直接アドバイスを受けられるため、正確な技術を最短で身につけやすい特徴があります。自習ブースや豊富な教材がそろっているスクールも多く、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨しながら学べる点も強みです。
ただし通学費用がかかるうえに、場所や時間の都合で通いづらい場合があるため、事前に体験入学などで雰囲気やスケジュールを確認すると安心です。
また、以下の3つのポイントもスクール選びで参考になります。
1.JNA認定校(日本ネイリスト協会認定校)かどうか
2.検定合格率・カリキュラムはどうか
3.受講・就職サポート制度はどうか
自分に合った学習方法でネイリスト技能検定3級合格を目指そう
無資格でもネイリストを目指せる求人や、資格取得予定者を歓迎するサロンは少なくありません。
独学や短期スクールで学び、3級に合格してから応募する方法や、働きながら研修サポートを受けて試験に備える方法など、状況に合わせて柔軟にキャリアプランを立てることができます。
サロンワークを通じて実務経験を積んだり、上位級を取得したりすると活躍の幅がさらに広がります。
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