【子育て応援メソッド】無料託児所がサロン併設! FORTEスタイリストRYOさん♯1
美容業界で働くママ・パパに、仕事と育児の両立についてお伺いする「子育て応援メソッド」。今回は、育児サポートが充実していると評判の美容室FORTEスタイリストのRYOさんにお伺いしました。
RYOさんは2才の女の子のママ。お子さんを預けているのは、店舗併設の託児所で、なんと保育料が無料! 前編では、仕事と育児を両立するための「サロン側のサポート体制」について教えていただきました。託児所のことはもちろん、産前産後のスタッフの協力体制や、育休中でも家に居ながら勉強できる動画教育。さまざまな育児サポートのお陰で、仕事も育児も無理なく楽しんでいらっしゃるRYOさんのワーママスタイルです。
お話を伺ったのは…
FORTE藤枝エピ店
スタイリストRYOさん
美容学校卒業後、FORTE入社。静岡県内の同グループサロン6店舗を経験。その間、ブライダルやテレビ局でのヘアメイクも担当。今年で16年目のベテランスタイリストで、2才の女の子のママでもある。
サロン併設、保育料無料の託児所は本当に助かる!
――お子さんは何才ですか?
2才になる女の子がいます。
――FORTEには託児所があるそうですが、RYOさんも託児所を利用していますか?
はい、サロン併設の託児所を利用しています。産休・育休を丸1年とって娘が11ヶ月のときに復帰したのですが、そのときから託児所に預けています。
――週5で利用しているのですか?
娘が生まれる直前までは週5で勤務していましたが、育休明けから週3に変更していただいたので、月曜日の10時〜17時、水・木曜日の10時〜15時までを託児所に預けています。
――週3日だと仕事と育児を無理なく両立できていますか?
そうですね。週3日がちょうど良い感じです。現在は土日も休ませていただいているので、娘や家族との時間を大事にしながら、美容師の仕事を楽しめています。
――土日も休めるのですね。そのへんは、本人の希望が通るのですか?
勤務体系にいくつかのパターンがあって、いちばん勤務日数が少ない週3日で復帰しました。土日は託児所がお休みなので、サロンから出てほしいと言われることは滅多にないのですが、前もって主人や母の予定を聞いて、子どもを預かってもらえそうなときは、サロンに出勤を申し出てからお客様のご予約を土日に調整していただくこともあります。
――土日はイレギュラーで出ることもあるのですね。ところで、託児所と民間の保育園で違うところはありますか?
わたしが勤務する藤枝エピ店は、サロンの2階に託児所が併設されているので、サロンから散歩に行く姿が見えたり、子どもが体調不良の場合はすぐに様子を見に行けるので安心です。送迎がないのもとても楽ですね。 それから、保育料が無料なので本当に助かっています。
――保育料が無料!? 民間の保育園だと2才までは結構かかりますよね。
働いた分すべてが保育園にかかってしまうという話も聞いたりするので、本当にわたしは恵まれているんだと思います。美容業界はどこもそうだと思いますが、FORTEも女性スタッフが多く、結婚や出産で退職を考えるスタッフが多かったので、結婚してもママになっても存分に力を発揮できるようにと、代表が託児所をつくったと聞いています。サロンに併設されているので、お客様のお子さんも無料で利用できるようになっているんですよ。
――ママ・パパのお客様にはうれしいサービスですね。RYOさんのお子さんは、託児所でどんな様子ですか。
娘は、慣らし保育のときからまったく緊張することもなく、すんなり遊び始めたので、わたしも安心しました。 機嫌が悪くて泣いたとしても、先生が親身になって面倒みてくださるので、すぐに泣きやむようです。さて困ったなということはいままでに一度もないですね。
――託児所は何歳まで預かっていただけるのですか?
下は生後8ヶ月から、上限はないので夏休み期間は宿題を持った小学生も利用できます。 スタッフとお客様のお子さんどちらもお預かりが可能です。
――なんかすごく良い場所ですね。
本当にありがたいです。お昼はお弁当を持参して、頃合いを見て先生があげてくれますし、お昼寝はもちろん、おやつもアレルギーを確認した上で対応してくれるので、わたしは安心して仕事に専念することができます。
動画教育システムで育休明けもブランクなし
――お子さんの体調不良時はどうされていますか?
託児所を利用するようになってちょうど1年ですが、体調不良で休んだのは3日だけ、早退も1日だけですね。 昼食後、熱っぽいという連絡を受けて様子を見に行ったら、確かにいつもより熱かったので、お客様を他のスタッフに引き継いで早退させてもらいました。店長や他のスタッフも理解がある方ばかりで、「すぐに迎えに行って」と気持ちよく対応してくれるので本当に助かっています。
産休前のお腹が大きい時は、重いものを持ってもらったり、スタッフにいろいろとサポートしてもらいました。数年前に電子カルテを導入したので、薬剤やヘアスタイルもスタッフ間で共有できるようになり、お客様の引き継ぎもとてもスムーズでしたね。育休の1年間、他のスタッフがきちんと対応してくれたお陰で、現在もサロンを離れずに通い続けてくれるお客様がほとんどです。
――お客様もママさんが多いのですか?
そうですね。託児所の存在を知っていて、実際に託児所を利用されているママさんも多く、娘が体調不良のときは、スタッフだけでなくお客様も「気をつけてね」と温かく送り出してくれました。お子さんが大きくなって託児所を利用されなくなっても、そのまま通って頂けるお客様もいて、「いまはがんばらなきゃね」と応援してくれています。そんなお客様にも感謝の気持ちでいっぱいです。
――他にもサロン側のサポート体制で助かっていることはありますか?
動画教育システムはありがたいですね。例えば、新しい商材が入ってきたときに、その詳細と使い方を動画で見ることができるので、家にいながらタブレットで勉強することができます。動画教育システムがあったので、育休明けでもとくにブランクを感じずに勤務できたことは、すごくありがたかったですね。 育児中は、どうしてもリアルな勉強会などは参加しにくかったりしますが、新しい技術の動画配信などもあり、自分の都合に合わせて勉強できる環境があることに感謝しています。
――働くママにとって本当に環境が整っていますね。そんな環境だと、ママになってからも絶対に復帰しようと思っていましたか?
そうですね。なかなかこんな環境は他にはないですし、10年以上担当させて頂いている方も多く、復帰を待って下さっている方に応えたい気持ちも大きかったです。普段から、他のスタッフとも協力して運営しているので、お客様も顔見知りのスタッフがほとんど。育休中は、「寂しいけど、いない間は他の人にお願いしますね」と他のスタッフを指名して下さったり、育休明けで調整が難しいときも、「今回は違う人に」と柔軟な対応をしてくださるお客様が多く、ストレスなく勤務できています。
――お客様との間に10年の信頼関係があるからこそですね。
スタッフにもお客様にも子育てのサポートをしてもらっていることが本当にありがたいです。 わたし以外の産休・育休をとったスタッフもみんな同じように復帰しているので、やっぱりママでも働きやすい風土が会社にあるんだと思います。
仕事と育児を両立するためのサロン側のサポート体制は
RYOさんが仕事と育児を両立するために、助けられているサロンのサポート体制は以下の3つです。
1.保育料無料の託児所がサロンに併設されている。
2.スタッフの理解と協力体制がある。
3.動画教育で育休中もブランクなし。
後編では、家族の食事を作り置きしてくれるご主人の偉大な家事・育児力、将来を見据えた訪問美容や予防医学の学びなどプライベート面もお伺いします。
取材・文/永瀬紀子