子育ても、仕事もどちらも譲れない。【PearL スタイリスト CHIEさん、MATSUさん】#1
4歳になる男の子の子育てをしながら、ご主人のMATSUさんと一緒に5年前に「PearL」をオープン。夫婦ともに忙しく働きながらも、子育てと仕事を両立しているCHIEさん。サロンオープンから現在にいたるまでの仕事のこと、子育てのこと、それから今後の目標などお二人にお話しを伺いました。
2年間の交際を経て、結婚
――ご主人のMATSUさんとは、ANTI時代からずっと一緒に働いてきたんですよね。
「そうですね、二人ともANTI出身です。専門学校を卒業して入社して、18年間ずっとお世話になりました。MATSUさんは、私の1年後に入社しています」
――ご結婚されたのはいつですか?
「8年前に結婚しました。2年間ぐらい付き合ったんですけど、結婚するにあたっては、まずボス(ANTI代表の小松さん)に伝えました。私にとっては、親のような存在ですからね。結婚したいと伝えたときは、『えっ、冗談でしょっ!?』って感じでした(笑)」
――小松さんの反応、ステキです!
「本当にびっくりしていましたけど、喜んでくれたのでとても嬉しかったですし、ほっとしました」
――結婚後もしばらくはANTIで働いていたんですよね。
「MATSUさんは、いずれ独立したいという願望があったので、結婚をする前から独立に向けて動き出しました。でも、ANTIではMATSUさんはトップスタイリスト、私は副店長という立場でしたから、すぐに独立するということは考えていませんでした。それもボスに相談して、独立に向けてのプランを立てました」
サロンオープンの直後に妊娠、そして出産へ
――そして、結婚してから2年後に「PearL」がオープンします。
「2年というと長いように感じますが、振り返ればあっという間だったと思います。サロンワークをしながら、いろいろ動いていましたから二人ともかなり多忙を極めてしまっていましたね」
――今から6年前、2014年の6月にオープンして、その3カ月後に妊娠されたんですよね?
「1度流産し悲しい想いを経験していましたから、妊娠した時は嬉しかったですね。サロンがオープンしてまもない時期で、MATSUさんも私もバタバタしてましたけど、子どもを授かったことを二人とも心から喜びました」
――体調はいかがでしたか?
「高齢出産だったので不安要素もありましたが、妊娠中は体調が良かったんですよ。しいていえば食べづわりぐらいですね。おかげさまで、それも長くは続かずにすみました。出産ぎりぎりまでサロンワークをこなしていました」
――どんなシフトで働いていたんですか?
「10時にお店に入って20時ぐらいでしょうか。家でじっとしているよりもお客様と接しているほうが好きなんです。後半になって少しだけ予約のとり方を変更したぐらいです」
産後5カ月でサロンに復帰
――出産後はどのぐらいお休みされたんですか?
「予定日の42日前からお休みをいただいて、産後5カ月で復帰をしました。和痛でしたが、産後もとくに体調が悪くなったりしなかったんですよ。ただ、子どもが抱っこしていないと寝ることができず、それがしんどかったかもしれません」
――MATSUさんは、育児に参加されましたか?
「サロンがオープンしたばかりですからね、育児に関しては私が主役になっていたかもしれません。それに、MATSUさんが大変なのは私がいちばんよくわかっていますからね。それに、私自身の性分というか、サポートを求めないタイプなんです。自分でできることは自分でしようと」
――では、100%子育てはCHIEさんという感じでしょうか?
「100%ではありませんよ。小さい頃は、よく熱をだしては救急病院に駆け込んだり、短期間ですが入院することもままありました。そんな時は、必ずMATSUさんと一緒に行きました。診療している間、病院の待合室でMATSUさん、疲れがでてしまっていましたね…」
――家族愛を感じますね! 素晴らしい。
「やっぱり子どもが病気になると不安になりますよね。そんな時にMATSUさんが隣にいると安心しました」
保育園に入れるよう、シッターさんを活用
――保育園はいつごろから探しましたか?
「妊娠中から0才から入れる保育園を調べていたんですけれど、私たちが住んでいるエリアがかなりの激戦区だったんです。生後5か月から私もサロンに復帰したので、最初はシッターさんにお願いしました」
――その後、めでたく0才クラスの入園がきまったんですよね!
「私もまずは安心しました。ただ、子どもが保育園に慣れるまでに時間がかかりましたね。ミルクは飲まない、昼寝もしない。しかも、よく熱をだすのですぐに保育園から連絡が入ってしまいます。でも、私はお客様の予約が入っていますから、お迎えに行くこともできない。当然MATSUさんもダメですから、そんな時に頼りになるのがシッターさんでした」
――シッターさんがいてよかったですね!
「なんだかんだで2歳ぐらいまではよく熱をだしていましたからね。保育園から呼び出しがかからなくなったのは、3歳ぐらいでしょうか。私が行くこともありましたけど、シッターさんに早朝連絡してかけつけてもらうことが多かったかもしれません」
妊娠から保育園までの子育てポイント3カ条
1.自分でできることは、自分でする
2.サロン復帰後はシッターさんを活用
3.保育園は0歳から預ける
サロンをオープンするだけでも大変なことなのに、さらに妊娠、出産と想像するだけでもかなり大変だったかと思います。でも、CHIEさんは臆することなくサロンワークをしながら、妊娠ライフを楽しんでいる様子でした。出産後は体調が良かったそうですが、お子さんの体調がすぐれないことが多く、精神的にもつらかったと思います。そんな時に支えになったのが、MATSUさんです。夫婦でありながらも、お互いが仕事のパートナーとしてリスペクトしあっているのがCHIEさんのインタビューを通して伝わってきました。
後半では、MATSUさんも登場! お二人の子育て論をインタビューします。
▽後編はこちら▽
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取材・文/夏目 円
撮影/岡積千可