インスタを駆使し写真展も実現。美容師とカメラマンどちらも極めるミウラケイスケさん

美容師を本業としながら副業として写真撮影と映像制作を手掛けるミウラさん。前編ではカメラマンになったきっかけやそれぞれの仕事の相乗効果を伺い、すべての仕事を楽しみながら行う姿をご紹介しました。後編ではカメラマンとしてどのように仕事を増やしていったのか、また美容師を続けながらほかの仕事を持つことの楽しさを語ってくれました。

今回、お話を伺ったのは…

ミウラケイスケさん

美容師・カメラマン・映像
山野美容専門学校出身。卒業後5年ほど南青山のサロンに勤務したのち転職し、現在は全国に展開するサロン「flammeum」のスタイリスト兼統括マネジャーとして神奈川県を中心に活躍。さらに2年前より副業としてカメラマン、映像制作もてがていける。2月にはカメラマンやモデルのコミュニティで初めて渋谷で写真展を開催。

ミウラケイスケさんのInstagram:@_k.1992_

楽しみながら数をこなすことで身につけたプロお墨付きの技術

家に飾ってもインテリアになるような作品を意識している

――カメラは趣味でされていたとのことですが、最初にお仕事として受けられたのはどのような撮影だったのですか?

写真を趣味にしてからしばらくたった頃、友人の依頼でウエディングフォトを撮影したのが最初の仕事でした。そこから徐々に知り合いに広まっていき、仕事としての依頼が増加。撮影に行ける日程が限られているので現在は知り合いの紹介のみ依頼を受けています。これからもずっとそのかたちで続けていくつもりです。

――そこから本格的に仕事とする決意をされたと。

そうですね。それ以降何度かウエディングフォトを撮る機会がありました。本格的に始めようと思ったのは、ウエディングを専門としているフォトグラファーさんに「こんなに上手に撮れるなら仕事にしたほうがいいよ!」とすすめられたことが大きいです。プロのカメラマンさんにいただいた言葉はとても自信になりました

――プロの方に認められるまでの技術力はすごいですね!どのようにして学ばれたのですか?

YouTubeなどのSNSに載っている情報を見て独学で知識をつけていきました。あまり自分のなかでなにかをがんばったという意識はなくて。ひたすら好きで撮り続けていたらいつのまにか上達していました。「あんな風に撮ってみたいな、こんなものも撮りたいな」と思っているうちにいろんなものが撮れるように。さらにSNSでいろんな人とつながれてカメラマンのコミュニティに入ることができたり、プロの方に「いい写真を撮るから続けなよ」と言ってもらえたり。ひたすら楽しみながらいろいろ撮っていたら今に至るといった感じです

――動画の制作も行っているとのことでこちらも独学で?

はい。2、3年前に「これからは動画がはやる」という話があって、挑戦してみようと思ったのがきっかけです。写真がうまく撮れる美容師さんは増えていると思うのですが、動画も撮れる方ってまだまだ少ないと思っていて。企業さんが作る動画とはまた違った世界観で動画の制作ができたら強みになると思ったんです

勇気を出してインスタの撮影会に参加し、コミュニティを広げる

撮影の合間での一枚。常に楽しむ気持ちを大切に

――ミウラさんのインスタを拝見しているととてもやわらかい雰囲気のおしゃれな写真や動画が多いですね。美容師ならではの世界観を出すのにこだわりはありますか?

作り込みすぎない自然体の写真が好きなので、美容師だからといってヘアスタイルが主役にならないように意識をしています。色味に関してはやわらかく明るいもので統一。それから美術館をイメージしてシンプルに見やすいようにデザインにもこだわりました。写真が全面に出るよりは空気感が伝わればいいなと思っています

――インスタは美容師ではなくカメラマンとしての投稿がメインなのでしょうか。

美容師だけど美容師じゃない雰囲気が面白いかなと思って、そこを狙っています笑。ヘアスタイルをのせている美容師さんは多いですが、そちらを突き詰めていくより僕の強みである写真の世界観を伝える方向のほうにベクトルを向けました。また美容師さんとのつながりは本業のほうで多くあったので、それよりもカメラマンさんやモデルさんと出会えたらと思っているのも大きいです。

――インスタでカメラマンの方とつながることも多いとのことですが、どのようにしてお知り合いになるのですか?

フォロワー数が多い方だと、ストーリーで「一緒に撮影しませんか」と募集が流れてくることがあるんですよ。最初に飛び込むのは勇気がいるのですが、まずはそこに参加することからはじめました。同じようにオフ会などに何回か参加していると、そのうち顔なじみができてきて、気が合う方と出会えたときには一緒に撮影をしてみようという話になり。そうしてどんどんコミュニティが広がっていきました

美容師×自分の好きなことを仕事にするロールモデルになりたい

ドローンを使ったウェディングフォト

――カメラマンの仕事を始めてサロンワークに影響したことなどはありますか?

最近は若手のスタイリストでも発信に力を入れていきたいという人が多いので、そういう人たちに写真の技術を伝えられるのはよかったと思います。

――具体的にはどのようなアドバイスをされるのですか?

写真を撮影する際のテクニックも話すのですが、集客ばかりに目を向けるのではなく、まずは楽しむことが一番だと伝えています。写真でなくても自分の好きなことでいろんな方とつながれるツールだと捉えてほしいですね

――美容師、カメラマン、映像制作と充実した日々をお伺いしてきました。今後の目標があれば教えてください。

それぞれ自分の仕事を楽しみながら続けていくのはもちろん、若い世代の方にとって美容師以外の働き方もできるというロールモデルになっていけたらと思っています。美容師の仕事だけを極めることもすてきですが、それだけでは息が詰まってしまう人には僕のようにもうひとつ好きなことを仕事にできるということを知ってほしいんです。

会社では研修で講師をする機会もあるので美容となにかを掛け合わせて面白いことができないか、考えてみるようにお話をしています。統括マネジャーとして全国をまわる機会が増えてきたので、多くの方にいろんな働き方があるんだと広めていきたいです。たとえば最近だとイラストや着付けが得意なスタッフの話を聞きました。

楽しいことを仕事にすると人生が豊かになるので、どんどんチャレンジしてほしいし、会社としても後押ししていきたいと思います


ミウラさんが副業の世界を広げるためにおこなった3つのポイント

1.楽しみながら好きなことを続ける

2.勇気を出してSNSでのイベントに参加してみる

3.若手のスタッフにも好きを仕事にできることを伝える

多様で自由な働き方と聞くと、最近ではフリーランスをイメージする方も多いかもしれませんが、自身をモデルに会社としても後押ししていきたいとお話してくれたミウラさん。なにより美容師とカメラマンという仕事が大好きなことが伝わる取材でした。自分の趣味さえも仕事にできる時代。現在サロンに勤めている方も、特技や趣味があれば新しい可能性を考えてみませんか?

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Salon Data

flammeum
住所:神奈川県平塚市宝町2-9 ダイヤビル3F
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