理容師免許って通信でも取れるの?おすすめの通信制学校と学費についてまとめて紹介
理容師という国家資格を通信課程でも取得できるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。実は、この資格、通信課程を取り扱う理容師専門学校であれば取得することが可能です。
ここでは、理容師専門学校の通信課程についてカリキュラムと修学期間、おすすめの専門学校をご紹介します。
理容師免許は通信課程でも取れる
理容師免許の国家試験は、試験を受ける前に定められているカリキュラムを修了しなければなりません。昼間制、夜間制などの通学課程、もしくは通信課程で学ぶことで受験資格を得られます。
ここでは、通学過程と通信課程、それぞれの理容師専門学校の特徴についてくわしくご紹介します。
昼間・夜間は2年間の修学が必要
昼間・夜間の理容師専門学校は、10月ごろから願書受付を開始して4月入学であることがほとんどです。すでに美容師免許を取得している人が理容師免許も取得したい場合には、修得者コースを設置している専門学校を選ぶと履修科目を大幅に減免してもらえます。
昼間制では2年間でカリキュラムを修了できるうえ、オプション科目や専修コースを選べ、学園祭や作品展などもあり、学生生活を楽しむことも可能です。一方、夜間制は夕方から夜間までの時間帯に授業を受け、2年半でカリキュラムを修了する仕組みとなっています。
通信課程は3年間の修学が必要
通信課程は入学募集が4月と10月の年2回あり、3年間かけて学ぶカリキュラムです。基本的には日本理容美容教育センターの教材の配本計画に沿って通信授業が進められ、長期休暇などを利用して600時間以上の面接授業(スクーリング)をうける仕組みとなっています。そのため、スクーリングが開催される場所を確認して、参加できる学校を選ぶことが大切です。
理容院に従事しながら学んでいる場合には、利用技術理論や運営管理、理容実習の一部が免除されるので、スクーリングが300時間以上に短縮されます。
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おすすめの理容師専門学校|通信課程
理容師専門学校の通信課程は数多くありますが、スクーリングに通い続けられるかどうか、学費を準備できるかどうかをよく確認しながら選ぶことが大切です。
応募資格についてもそれぞれ異なりますので、自分の条件に合った専門学校かどうかも確認しましょう。ここでは、東京と大阪でおすすめの理容師専門学校をご紹介します。
窪田理容美容専門学校|通信理容学科
この学校の通信理容学科は、理容院で働きながら理容師免許を取得することを目指せるカリキュラムです。
理容院や美容院に従事していれば、中学卒業以上で応募可能。修業年限は3年間で、年2回、書類による入学選考があります。
おもな学習内容は、日本理容美容教育センターへの報告課題の提出と、3年間で計6回300時間の面接授業に出席することです。
窪田理容美容専門学校の学費
この学校の学費は、入学から卒業までで56万4,000円かかります。入学手続きの際に、入学金5万円と授業料3万6,000円、施設設備費1万5,000円、実習料6,000円、その他1万5,000円の計12万2,000円を準備しなければなりません。
また1年次には授業料10万8,000円、実習料3万円、施設設備費1万5,000円、その他費用2万円の計17万3,000円がかかります。働きながらであっても、入学前に入学手続きの際に払う費用と1年次にかかる費用を合わせた約30万円を用意しておくと安心です。
2年次は授業料10万8,000円、実習料3万円、施設設備費1万5,000円で計15万3,000円、3年次は授業料7万2,000、実習料2万4,000円、その他費用2万円の計11万6,000円が必要となります。
国際理容美容専門学校|通信課程理容科
こちらは理容院で働いた経験がない人から、美容師の資格を持っている人まで、個別の状況に合わせて学べる東京都荒川区にある理容専門学校です。
遠方の方でもスクーリングに通いやすい住まいを紹介するなどの配慮がされており、さらにスクーリングのとり方を選択できるなど仕事と学業を両立しやすい環境を整えています。
WEBサイトでスケジュール確認をしたり、国家試験の小テストや動画教材などを活用したりできるので、隙間時間の有効活用が可能。わかりやすい授業の進行とスクーリング後の補習授業などのサポートも徹底していて、安心して学べます。
国際理容美容専門学校の学費
この学校の学費は、入学から卒業までで68万5,000円かかります。入学手続きの際に、入学金10万円と授業料72万円、実習費1万6,500円、施設費6,000円、互助会費3,000円の計19万7,500円を準備しなければなりません。さらに半期ごとに、授業料72万円、実習費1万6,500円、施設費6,000円、互助会費3,000円の計9万7,500円を納めます。
1年目の学費が高すぎて支払えない人のために、入学金を含む学費全体を均等割りにして、入学時に10万3,000円、その後は半期ごとに11万6,400円を納めていくサポートプランも用意。働きながらであれば、収入のうち毎月2万円を学費に当てれば捻出できます。
東京理容専修学校|通信部 理容師養成コース
東京都千代田区のこの学校にも、通信部 理容師養成コースがあります。ただし、通うには理容サロンに勤務していることが必須条件です。仕事で実務を体験しながら、通信課程のテキストで自宅学習をしてレポートを提出し、スクーリングに通うことでより実践的な技術を学べます。
8月上旬に実技、9月上旬の筆記がおこなわれる理容師国家試験に合わせて、10月入学であることが特徴で、国家試験に向けた万全のサポートを受けることが可能。1年次と2年次は夏に約3週間のスクーリングがあり、3年次は3月の中旬にスクーリングがおこなわれます。
東京理容専修学校の学費
この学校では、東京都の理容師資格取得促進事業を活用することで一切の学費・教材費が免除されることがあります。
対象となる条件は、健康な15歳以上の人で東京都内に1年以上在住し、卒業後都内で理容師として就職する意思があることです。経済面では、単身世帯であれば給与の総収入が176万円以下であり、ほかに活用できる資産がないことなども条件となっています。
雇用保険に2年以上加入している場合には、ハローワークの教育訓練給付制度の対象になるので、受給要件などをハローワークに相談してみるとよいでしょう。
高津理容美容専門学校|通信課程 理容科
大阪市にあるこの学校では、中学校卒業以上の方が理容サロンのスタッフとして働きながら、国家試験の取得に向けて学べます。わかるまでていねいに指導してもらえ、国家試験対策として時間を設けているので、スクーリングを通して自覚と自信を養うことが可能です。
スクーリングでは、1年次は手指トレーニングを中心にシャンプーなどの基礎技術をおこない、2年次になるとシェービング技術やセッティング技術といった応用技術が加わります。3年次には国家試験を見据えて、ミディアムカット、シェービング、整髪に加えて衛生管理の技術指導も入るのが特徴です。
高津理容美容専門学校の学費
この学校の学費は、入学から卒業までで68万5,990円かかります。入学手続きの際に、入学金10万4,760円と授業料7万9,000円、施設費7万5,430円、諸費3万1,800円の計29万990円を納入。さらに半期ごとに、授業料7万9,000円を納めていきます。
これとは別に、実習材料費やスクーリングの際の交通費や宿泊費が必要になりますので、よく確認して計画を立てましょう。学費の分割納入はできないので、初年度納入費と納入期限を確認して、しっかり準備してから応募したほうが安心です。
自分に合った専門学校の通信課程を見つけてプロの理容師を目指そう
理容師専門学校には通信課程があるので、毎日学校に通うことがむずかしくても、理容サロンなどで働きながら国家試験の受験資格を得られます。
スクーリングを受ける際の通学の利便性や学費が準備できるかなども考慮しながら、自分に合った学校を選んだうえで受験資格を取得し、プロの理容師を目指しましょう。
引用元サイト
日本理容美容教育センター 理容師・美容師になるまで
窪田理容美容専門学校 通信理容学科
国際理容美容専門学校 通信課程理容科
東京理容専修学校 通信部 理容師養成コース
高津理容美容専門学校 通信課程 理容科