【非従事者と従事者】理容師になるために学ぶ通信講座の内容の違いについて解説
理容師に興味があるけど、まったくちがう職種で勤めている方はいますか。理容師の「非従事者」であっても理容師になる方法があります。
今回は、理容師の非従事者と従事者の、それぞれが理容師になるために学ぶ通信講座の内容のちがいや、通信講座などについて解説していきます。
非従事者が理容師になるとは
非従事者が理容師になるとは、「美容所に勤めていない」人が理容師になるという意味です。従事者の言葉の意味が以下になるので、「非従事者」の意味はその反対となります。
・従事者の言葉の意味
従事している人、職業にしている人
社会人で、理容師を仕事として取り組んでいない人が転職して理容師になるには、理容師の国家試験に受かり、資格を取得する必要があります。そのため、非従事者が理容師になるための通信講座などが用意されています。
非従事者について
ここで非従事者の意味についてもう少し詳しく解説します。理容師における「非従事者」とは「従事者」の反対の意味を示す言葉です。「従事者」とは、一般的に各会社に常勤で勤めている方のことを指しています。
高等学校・専門学校・大学の昼間部に在学中の方が「非従事者」に当てはまるかどうかは専門学校の方針によって異なります。このことから「非従事者」は美容業界においては「美容所に勤めていない人」のことを幅広くあらわしているといえるでしょう。
「従事者」と「非従事者」で通信講座のカリキュラムの違い
「従事者」と「非従事者」では、理容師の国家資格をとるための通信講座でのカリキュラムの時間や内容が大きく異なります。ここからは、その内容のちがいについて紹介します。
下記の記事では、理容師の国家試験の免許を取得するためにどうしたらよいかなどを詳しく解説しているので参考にしてみてください。
理容師免許を取得するにはどうすればいいの? 国家試験と免許申請手続きを解説
授業の時間数
「非従事者」の場合は、「従事者」の授業時間数と比べて約倍の時間数がかかります。逆をいえば、「従事者」に当てはまる人は、基本的な技術を習得しているとみなされ、その分の授業の時間数が減り、約半分の時間のカリキュラムが組まれています。
「従事者」である場合は、すでに理容院で働いているため、基本的な技術は身についていることが多いので、このようなちがいがあります。また、働きながらでも通信講座に通いやすいような工夫がされています。
授業の日数
「非従事者」の場合は、「従事者」よりも授業日数がかかります。上の項目で説明したように、「従事者」の場合は、時間数が約半分に減るのでそれにともなって、授業の日数も短縮されます。
このように「従事者」と「非従事者」では、通信講座の時間数や日数が約半分ほど異なるパターンが多いです。基礎から学びたい人と、応用から学びたい人のニーズのちがいを反映して、このような形がとられています。
技術に不安がある場合
「従事者」でも技術に不安があり、基礎から学びたいと考える方もいます。その場合は、「従事者」であっても、「非従事者」のカリキュラムで通信講座を受講することが可能です。
しかし、各通信講座によって対応が異なる場合があるので、一度確認してみることをおすすめします。
「非従事者」が学べる通信講座
「非従事者」が学べる通信講座について紹介していきます。社会人になってからでも理容師を目指すのはおそくありません。そのような方に向けた基礎から学べるような通信講座が用意されています。
中央理美容専門学校
中央理美容専門学校の「非従事者」コースでは、サロンに勤務していない人や学生向けのカリキュラムとなっています。基礎から学び、応用、国家試験対策などを行います。模擬試験や実技の対策も含まれます。スクーリングや3ヵ月に1回の登校日があります。
山野美容専門学校
山野美容専門学校の「非従事者」コースは、「春期・夏期コース」と、「夜間コース」の2コースが用意されています。自分のライフスタイルにあった日程でスクーリングのコースを入学後に選べます。選択後のコース変更はできないので注意が必要です。
カリキュラムの内容は、基礎から国家試験対策を行い、スクーリングとともにレポートの報告課題などがあります。
理容師の国家資格を取得しキャリアを築いた体験談
ここからは、理容師の国家資格を取得して、新たなキャリアを築いた方の体験談を紹介していきます。体験談をみることで、自分が理容師になったときのイメージがわき、よりリアルに資格取得に向けて行動していけるでしょう。
理容師の平均年収や、美容師とのダブルライセンスの取得のメリット・デメリットなどについて知りたい方は以下の記事で紹介しています。
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「非従事者」で未経験からでも理容師を目指せる!
今回は、理容師の非従事者と従事者についてや、それぞれが理容師になるために学ぶ通信講座の時間数や日数のちがいについて解説していきました。
今は異なる業種に就いている「非従事者」の方でも、理容師を目指せるように基礎から学べる通信講座があることがわかりました。自分自身にあったカリキュラムの通信講座を選び、理容師になる夢を諦めずに目指していきましょう。