湯シャンにはどんな効果がある?合う人・合わない人や実践方法も解説
湯シャンに興味を持っている人もいるのではないでしょうか。湯シャンにはいろいろな効果が期待できますが、効果を実感するためには、やり方や向き不向きを知っておくことも必要です。
ぜひ今回の内容を最後まで読んで、正しい方法で湯シャンをおこない、十分な効果を目指してみてください。
湯シャンとは何のこと?
湯シャンとは、シャンプーを使わずにお湯だけで髪を洗うこと。「ノープー(ノーシャンプー)」とも呼ばれ、シャンプーによる刺激や摩擦を軽減できる洗髪方法として知られています。
シャンプーは洗浄力が高い分、髪の毛や頭皮にダメージを与えていることも。そのため、シャンプーを使用しない湯シャンは、乾燥肌や敏感肌のように肌が弱い人、アレルギー体質の人などにおすすめです。
湯シャンの効果やメリット
湯シャンの概要がわかったところで、次に、湯シャンにはどんな効果やメリットがあるのかを見てみましょう。
1. かゆみや湿疹などのトラブルを抑えられる
アトピーや乾燥肌の人などは、シャンプーの成分による刺激で地肌が炎症を起こし、かゆくなったり湿疹が出たりすることがあります。そこで、湯シャンにすれば頭皮への負担が軽減されるため、症状が起こりにくくなる場合があるでしょう。
2. 皮脂の過剰分泌を予防できる
洗浄力が強いシャンプーを使っていると、必要な皮脂まで除去されて地肌が乾燥しやすくなり、乾燥を抑えるために今度は皮脂が多量に分泌されます。すると、皮脂によってベタつくのでさらに洗浄してしまい、乾燥してまた皮脂が過剰に分泌され…と悪循環。
そこで、湯シャンに切り替えると皮脂分泌が穏やかになり、必要な量だけ分泌するようにだんだんとバランスが整えられます。
3. 乾燥やフケの対策にも
前項とも関連しますが、シャンプーで必要以上に皮脂が取り除かれてしまうと、頭皮が乾燥しやすくなってしまいます。乾燥した皮膚が剥がれてフケが増えることも多いです。
しかし、湯シャンをおこなえば、頭皮に適度に皮脂が残って乾燥しづらくなり、乾燥によるフケも発生しにくくなるでしょう。
4. 頭皮環境が整いやすい
上述のように普通のシャンプーではいろいろなトラブルが起こりやすいですが、湯シャンにするとことで、トラブルが減って頭皮の状態も改善されることが期待できます。抜け毛や薄毛の予防としてもおすすめです。
5. 時短&コストカット
湯シャンはシャンプーをつけて洗髪するよりも短い時間で実践できます。さらに、シャンプーにかかる費用(購入代金)を減らせるのもメリット。時間面と費用面の両方で節約を実現できるでしょう。
湯シャンの注意点
前章で見る限り、いいことづくめのように思える湯シャンですが、実践の前に知っておきたい注意点も。どんなところなのか、3つの点を解説します。
即効性はなく時間がかかる
前述したように、湯シャンにはさまざまな効果が期待できますが、皮脂分泌のバランスや頭皮環境が整うには時間がかかります。1~2回で改善されるものではなく、半年~3年ほどかかる場合もあるので、長い目で見て実践するようにしましょう。
体質的に合わない人もいる
湯シャンはお湯で洗い上げるため、シャンプーを使う場合に比べて洗浄力が低いです。脂性肌の人などは、湯シャンではもともとのベタつきやニオイが改善されにくく、皮脂が毛穴に詰まってしまうなど向いていない可能性があります。自分には合わないと感じたら、無理に続けないほうがよいでしょう。
パサつき・枝毛などが起きやすくなることもある
一般的なシャンプーには、髪の毛のコーティングやツヤ出しなどの成分が入っていることが多いです。そのため、湯シャンに替えると、成分が補えずパサついたりツヤがなくなったりすることも。また、髪が絡まりやすく枝毛や切れ毛が発生する場合もあります。
自分の髪質や肌質などを考えておこなうことが重要です。
湯シャンが向いている人・いない人
ここまででも触れてきましたが、今一度、湯シャンが向いている人・向いていない人の特徴をお伝えしましょう。
まず、湯シャンが適しているのは、以下のようなタイプの人です。
・乾燥肌や敏感肌
・アレルギー体質
・頭皮トラブルが多い
・抜け毛が多い
・乾燥によるフケが気になる など
一方、適していないのは以下のような人です。
・脂性肌
・ベタつきが気になる
・整髪料・スタイリング剤を使っている
・ツヤを出したい など
自分がどれに当てはまるかを確認し、自分の体質や目的などを考慮してやってみましょう。
湯シャンの正しいやり方・手順
湯シャンの正しいやり方を知っておくことも大切です。しかし、その前にまず、湯シャンはいきなり毎日実践するのではなく、週1回程度から始めてみてください。徐々に回数を増やして、自分に合ったペースを探ることが大事です。
では、湯シャンのやり方をステップごとにチェックしましょう。
1. ブラッシング
はじめはブラッシングです。髪を濡らす前に、頭皮や髪についた汚れを浮かせて取り除きやすくするために、丁寧にブラッシングをしていきます。
このとき、髪同士のもつれや絡まりをしっかりほどくことも大切です。毛先側から順番に少しずつとき、最後に根元(地肌)から念入りにとかしましょう。
2. 38~40度のお湯を当てていく
ブラッシングが終わったら、髪にお湯を当てて濡らします。皮脂汚れを浮き上がりやすくするため、先にお風呂に浸かって体を温めてから実践するのもおすすめです。
普通のシャンプーでは36~38度くらいが適温とされていますが、お湯のみで汚れを落とさなければならない湯シャンでは、2度ほど高めの38~40度くらいがよいでしょう。
お湯が熱すぎると乾燥しやすくなり、反対に温度が低すぎると汚れを落としにくいので、湯温には十分注意してください。
3. マッサージするようにもみ洗いする
頭全体をしっかり濡らしたら、洗っていきます。髪を洗うというよりは、頭皮をもむイメージでおこなってみてください。髪同士がこすれ合うと摩擦で絡みやすく、ダメージも受けやすくなってしまいます。
指の腹を使って、地肌に適度に圧をかけながら、まんべんなくもみ洗いしましょう。
4. ドライヤーで念入りに乾かす
洗い終わったらタオルで水気を十分に拭き取り、ドライヤーで乾かしていきます。このとき、髪の毛だけでなく、頭皮の水分もしっかり乾かすことが重要。湿ったままでは髪の毛が傷みやすいほか、雑菌が繁殖しやすくニオイやベタつきなどが起こってしまいます。
湯シャンを効果的に実践しよう
湯シャンをすると、頭皮のトラブルや乾燥を抑えられるという効果が期待できます。しかし、実感できるまでに時間がかかることが多く、体質的に合わない人もいることには注意が必要。場合によっては、髪がパサついたり枝毛ができたりすることもあります。
このように、湯シャンが向いている人・向いていない人がいます。自分に合いそうだから湯シャンをやってみようと思った人は、まずは週1回、手順も参考にしながら始めてみてはいかがでしょうか。