美容学生がバイト先を選ぶポイントとは? どんなバイトがおすすめ?|美容室でできる仕事とは
美容学生がアルバイトをするには、自分に合ったバイト先を慎重に選ぶ必要があります。美容師としての技術を学ぶ美容学生は、一般的な学生と比較してカリキュラムが過密で忙しいためです。
また、勉強の一環として髪を明るく染めたりネイルをしたりしている人も多く、服装や髪型に制約がある職場は選択できません。美容学生に向いているバイトはあるのでしょうか。
今回は、美容学生がバイト先を選ぶ際のポイントや、美容室でできる仕事についてご紹介します。
美容学生がバイト先を選ぶポイントとは?
美容の勉強や課題の練習に忙しい美容学生が、学校とアルバイトを両立させるためには、以下の4つのポイントに注意してバイト先を選ぶことがおすすめです。
・将来の仕事にバイト経験を活かせるか
・シフトの融通は利くか、短時間勤務でもOKか
・自宅や学校から近いか
・時給や福利厚生が希望に沿っているか
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく説明します。
1. 将来の仕事に経験を活かせるか
バイトで経験したい職種にこだわりがなければ、美容師やネイリストなど、将来に活かせる仕事を選ぶのがおすすめです。現場で必要となる知識や技術を学べますし、サロンの雰囲気を肌で感じられるため、実際に自分が働く姿を具体的にイメージできるようになります。
また、バイトで習得した経験やスキルは、就活でのアピール材料として活用が可能。就職後もバイトでの経験を活かし、自信をもって働けることでしょう。
2. シフトの融通は利くか|短時間勤務OKか
美容学生ですが、「居残って課題の練習をしなければならない」などの理由で、予定を変更せざるを得ない場合があります。そのため、「授業や実習のスケジュールに合わせてシフト変更ができる」や「短時間でも働ける」など、シフト調整のしやすさでバイト先を選ぶのも手です。
働く曜日や時間が固定されている職場は避けて、シフト提出の期間が1週間から2週間程度で融通の効くバイト先を選びましょう。短時間勤務OKの職場だと、平日の授業後や隙間時間にもシフトを入れやすくなります。
3. 自宅や学校から近いか
バイト先選びでは、立地も重要な要素のひとつ。美容学生は、ウィッグやハサミなどが入った大きく重い荷物を持ち歩くことが多いため、自宅や学校から近いバイト先がおすすめです。移動するのに時間がかからず、通いやすい職場を選びましょう。
学校から徒歩圏内の職場や同じ沿線の職場なら、授業後に通いやすく、より長い時間働けます。自宅から徒歩内なら、学校の荷物を置いてからバイトに行けますし、休日には長時間働ける点もメリットです。
4. 時給・福利厚生が希望に沿っているか
平日の短時間勤務で稼ぎたい場合は、時給の高いバイトがおすすめです。昇給できたり、バイトでも賞与が出たりする職場を選ぶと、より稼げるようになります。働きやすい職場を探すなら、福利厚生もチェックしましょう。まかないや従業員割引などがあると、よりお得に働けます。
美容学校と提携している美容室でバイトするのもおすすめです。国家試験前に集中講座を開いてくれたり、技術を指導してくれたりなどのサポートを受けることができる場合もあります。
美容学生におすすめのバイトとは?
美容学生にとって、自分自身の髪型や髪色、ネイルは勉強道具だと言えます。練習で派手な髪やネイルを施したときは、服装規定が厳しい職場ではNGになることも。美容学生が髪やネイルを気にせずに働けるバイト先はあるのでしょうか。
ここでは、美容学生におすすめの職種を5つご紹介します。
1. 美容室・ネイルサロン
美容室やネイルサロンは、美容学生を積極的に採用することが多く、髪色や髪型、ネイルはそのままで働けるサロンがほとんどです。
さらに、美容室やネイルサロンでのバイトには、以下のようなメリットも得られます。
・学校では学べない実際の現場を経験できる
・リアルな美容師の姿を近くで見ることで、自分がなりたい美容師像をイメージするヒントになる
・学生のうちに実務に慣れておくことで、就職後にスムーズに仕事が覚えられる
将来の仕事に役立つ有意義なバイトをしたい方にも、美容室やネイルサロンがおすすめです。
2. アパレルショップ
アパレルショップも、髪色やネイルをあまり制限されずに職場です。ただし、お店の雰囲気やブランドイメージに合わなければ採用されない場合があるので注意しましょう。
アパレルショップでのバイトでは、さらに以下のようなメリットがあります。
・リアルな接客を間近で学べる
・コミュニケーション能力が身につく
・お店の服を社割で安く買える場合がある
・トータルファッションを学べる
アパレルショップのバイトで身につけた接客術やファッションの知識は、美容室やネイルサロンにも役立つでしょう。
3. コールセンター
お客様と対面することがなく、声だけで仕事をするコールセンターは、髪型や服装が自由な職場として知られています。ほとんどの場合、トークのマニュアルが完備されており、はじめての人や電話が苦手な人でも安心です。
コールセンターでのバイトには、以下のようなメリットがあります。
・正しい言葉遣いを覚えられる
・コミュニケーション能力が身につく
・ほかの職種と比べて時給が高い傾向
・短時間勤務OKの場合が多い
・座り仕事なので体力的に疲れない
コミュニケーション力を上げたい方におすすめです。
4. 居酒屋
飲食業のなかで、比較的髪型や服装が自由なのが居酒屋です。学生アルバイトが多く働いており、楽しく働ける職場として知られています。
居酒屋でのバイトには、以下のようなメリットがあります。
・ホールなら基本的な接客スキルが身につく
・ピーク時のみなど、短時間のシフトが可能
・比較的時給が高い
・まかないがある場合が多い
・同世代のバイト友達ができやすい
立地が駅前の職場も多く、通勤しやすいでしょう。
5. イベントスタッフ
フェスやイベントのスタッフも、職種によっては髪やネイルが自由の場合があります。イベントスタッフとして働くには、一般的には人材派遣会社への登録が必要です。
イベントスタッフのバイトには、以下のようなメリットがあります。
・単発バイトなので自分のスケジュールに合わせて働ける
・時給や日給が高い
・1~数日の仕事なのでバイト先での人間関係に悩まされることが少ない
学校の勉強を優先したい方に向いているバイトです。
美容学生が美容室でできる仕事とは?
美容学生におすすめのバイト先をいくつかご紹介しましたが、やはり実務を学べる美容室でバイトをしたいと考えるかもしれません。しかし、法律により、美容師免許を持っていない学生が美容室でできる業務は限られています。
ここでは、美容学生が美容室でできる仕事内容について説明します。
【注意】美容師免許が必要な仕事はできない
美容師免許を取得していない美容学生は、カットやパーマをはじめとする施術を行えません。「美容師法」にて、美容師免許を持たない人は美容の業務を行なえないと明記されているからです。
美容室における美容の業務とは、カットやパーマ、シャンプーなどお客様へ行なう施術全般を指します。
引用元
美容師法|e-Gov
受付業務・お客様対応
美容師免許を持っていない美容学生ができる仕事としては、受付業務やお客様対応などがあります。たとえば、「お客様のお出迎え」「お見送り」「会計」「予約の受付」「電話対応」などです。
受付業務は、その美容室の印象を左右する大切な仕事。バイトとはいえ、適当な対応は許されません。自分もサロンの一員としての自覚を持ち、責任を持って取り組みましょう。
裏方業務|掃除・洗濯
店内の掃除やタオルの洗濯、道具の整理や片づけなどの裏方業務も、免許を持たない美容学生が担当できる仕事です。
すべての美容師は、下積み時代に裏方業務を経験します。一見地味な仕事ですが、美容室を清潔で快適な状態に保つことは非常に重要。どんなにすぐれた施術をしても、「トイレが汚い」や「タオルがくさい」といったことでお店の評判が下がる可能性があるからです。任されたら真剣に取り組みましょう。
働きながら知識や技術を教えてもらえることも
美容室でのバイトは、美容師の仕事を間近で経験できるだけでなく、サロンによってはバイトの学生に知識や技術を教えてくれる場合もあります。たとえば美容学校と提携しているサロンなら、学習や課題の練習をサポートしてもらえることもあるようです。
美容室のバイトに応募する際には、どのように働き方ができるのかを事前にチェックするとよいでしょう。
将来の仕事に活かせるバイトがおすすめ!
忙しい美容学生がバイト先を選ぶ際には、「シフトの融通性」「通勤の利便性」に加えて、「将来の仕事に活かせるかどうか」という点も重要なポイントです。美容室やネイルサロンでのバイトは、技術を身近に学び、接客スキルも磨くことができるだけでなく、学習や課題の練習をサポートしてもらえるケースもあるため、おすすめです。
将来美容師としてイキイキと働く自分をイメージしながら、勉強とバイトを両立させましょう。
引用元
美容師法|e-Gov