お客さまをより喜ばせるためには、施術の無駄をなくすこと『scene.』
池袋駅西口から徒歩3分ほどに位置しているヘアサロン『scene.』。2018年の4月にオープンし、温もりある空間と確かな技術力で20代の女性を中心に支持を集めています。とくに、大学に入学したての若者や新社会人など、新しい世界に飛び込む方が多く足を運ぶのだそう。
今回はそんな『scene.』のこだわりを、オーナーのフセケイタさんにインタビュー。後編では、空間のこだわりや今後の目標について伺いました。
目指したのはカフェのような空間
——サロンで取り組んでいる特徴あるサービスがあれば教えてください。
「技術を持ったスタッフがいるので、浴衣や袴の着付けサービスを行っています。池袋は大学が多く、成人式、卒業式などがあるため需要が高いエリアです。お客さまの晴れの日に関わることができるのは、とてもやりがいがあります」
——空間のこだわりはありますか?
「美容室らしい雰囲気では緊張する方が多いので、カフェっぽい空間を目指しました。入り口の近くにハイカウンターを設置し、その上に小さな冷蔵庫を置いています。イスはすべてデザインが異なるものを配置しており、窓にはブラインドではなくカーテンを選んだこともこだわりのポイントです。ちなみに、カーテンレールは自分で取りつけ、他にも商材を置いている棚なども自分で作っています。これからも時間を見つけていろいろDIYをして、さらに温もりのある空間を作っていきたいです」
美容師は年々おもしろくなる職業
——後の目標を教えてください。
「目標は30歳までに3店舗の出店です。現在は29歳なので急いで次のサロン計画を進めています。また、人生一度きりですから美容師だからといって美容室だけにこだわらず、やりたいと思ったら積極的に飛び込んでいきたいです。将来的には飲食店の経営なども考えています」
——これから美容業界での活躍を目指す若手にひと言お願いします。
「美容師は年々おもしろくなる職業です。これまでを振り返ると今が一番楽しいですから。駆け出しのころは、もちろん凹むこともたくさんありました。しかし、諦めずに地道に続ければ、報われる時がきますから辞めないでがんばってほしいです。ちなみに、僕が若いときは朝から終電の時間まで働くのはあたりまえでしたが、今は美容業界全体としてその風潮を変えたほうがいいと思っています」
無駄のない施術が、お客さまと触れ合う時間を長くする
——なぜ、美容業界の風潮を変えたほうがいいと思うのでしょうか?
「今は効率的に腕を磨くことができるからです。SNSなどの発達で技術を学ぶ方法が格段に増えています。YouTubeやインスタグラムなどの動画は本当に勉強になりますから、やみくもに長い時間をかけて練習せずに、通勤途中などで動画を見て、サロンでは取り入れた知識を使いながら短時間で集中して取り組めばいいんです。もちろんある程度の練習量は必要ですが、ダラダラと長時間かけて練習するより身につきやすいと思います。そして、なるべく早めに帰って自分の時間を過ごしてほしいです。また、日々のサロンワークでも極力無駄は削るべきだと思います。たとえばパーマのやり方ひとつでも日頃当たり前だと思っている施術のなかに、思いのほか無駄な作業が多くあるんです。スピーディーに仕事をすれば接客に余白が生まれますから、その時間を使ってお客さまとたくさん話せます。お客さまもただ髪を切られるよりも、ずっと喜んでくれますから」
入学や転職など、勇気を持って一歩を踏み出す人の背中を、優しく押してくれる美容室『scene.』。友だちの家に遊びに来たような雰囲気も魅力のひとつです。興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
Salon Data
scene.
住所:東京都豊島区西池袋3-27-16 広瀬ビル2F
TEL:03-5396-7460
https://peraichi.com/landing_pages/view/scene
前編:お客さまの大切な“シーン”を演出する美容室『scene.』>>