社長に直々に面接をしたいと思わせた履歴書の中身 FORTE Lei青山 岳上拓実さん♯1
新卒入社の美容室を経て、2021年FORTEに転職した岳上拓実さん。サロン視察の際に雰囲気が良かったことで受けたFORTEでは、思いがけず面接官が社長だったことに驚いたそう。前編では、社長が直々に面接をしたいと思わせる履歴書の書き方、緊張しながらも自分の強みと目標を明確に話した実際の面接の内容などを伺いました。
お話を伺ったのは…
FORTE Lei青山
岳上拓実(おかうえ たくみ)さん
前サロンでジュニアスタイリストを務めた後、2021年FORTE入社。FORTE入社後、銀座店を経て2023年表参道店に異動。2024年よりFORTE Lei青山勤務。スタイリスト歴6年。自然な縮毛矯正や透明感カラーが得意。
就活ではサロンやスタイリストの雰囲気、客層を重視
――まずは美容師になった理由は?
もともと自分の髪をセットするのが好きで、美容師だった姉の影響もあり、美容師を志すことにしました。
――現在2社目ということですが、それまでのキャリアを簡単に教えてください。
美容学校卒業後、二子玉川の美容室に勤務しました。そこでアシスタントを経て、ジュニアスタイリスト(スタイリストよりもやや低価格でカットする)になり、3年目に転職を考えるようになりました。
――もうすぐスタイリストになれるというときの転職だったのですね。
そうですね。1社目が老舗サロンだったこともあり、もっと新しい技術を学びたくなったのと、もっとたくさんの方を接客したいという気持ちが強くなったことが転職理由です。
――転職先が決まるまでにどれくらいかかりましたか。
仕事を続けながら就活して3ヶ月ぐらいで決まりました。
――3ヶ月とは短期間で決まりましたね。就活で譲れない条件はどんなことでしたか。
給与や休みなどの待遇面はそれほど優先順位が高くなかったのですが、サロンの雰囲気やスタイル、それを作るスタイリストの雰囲気、またどういうお客様がいるのかを重要視しました。転職理由である新しい技術が学べるか、たくさん接客できるか、その2点が実現できるかどうかを見極めたかったので。
――サロン視察は何件くらい?
いろいろ問い合わせてまずは10件くらい候補をあげて、その中から雰囲気が良さそうで作っているスタイルがかわいかったところを5件くらいに絞って見学しました。
――お仕事しながらの就活は、時間の融通とか大変ではなかったですか。
休みの日に2~3件まとめて見学できるようにアポをとったので、仕事を休むようなことはなかったですね。短期間で決めたいと思っていたので、スピード感はあったと思います。
面接官がメディアで見ていた社長だったことに驚き
――履歴書を書くときに注意したことは?
自分の強みがしっかり伝わるように、備考欄を最大限に使って作成しました。
――岳上さんの強みはどんなところですか?
シザー1本で切る独自のカット法です。前のサロンがセニングを使わずにシザーのみで切る他のサロンにはあまりないやり方だったので、それを強みにしました。
――面接ではどんなことに気をつけましたか。
接客なのでまずは笑顔で!
――面接で印象に残っていることは?
人事の方や店長が面接官だと思っていたのですが、メディアに出ることの多い鈴木社長が自ら面接してくださったことにびっくりしました。
――それはびっくりですね。面接はすべて社長が対応されるのですか。
全員ではないようです。履歴書の内容によるのか僕も詳しくは聞いていないのですが…。とにかく社長面接はインパクトが大きかったですね。
――社長が対応してくれたということは、岳上さんへの期待値が高かったからだと思いますが、ご自分ではどの辺が評価されたと思いますか。
ん~、難しい質問ですね(笑)。履歴書で自分の強みと目標を明確にしたことでしょうか。前のサロンでは単価も低かったので10万円いかないこともあったのですが、「入社後は技術を磨いてキャリアを積み、売り上げを立てられる美容師になりたい。だからチャンスが欲しい」ということを伝えました。
採用通知がきたのは面接当日の帰り道
――転職組ならではの質問もありましたか。
はい。新卒のときはなぜ上京してきたのか、なぜこの美容室を選んだのかという質問がメインでしたが、今回はなぜ転職を考えているのか、退社に至った経緯などの質問がありました。転職理由に「もっと大きく成長したい」と答えると、社長が「それは何とかしたいね」と言ってくれました(笑)。
――話にのってくれた感じですね。面接はどんな雰囲気で進んだのでしょうか。
2対1というのもあって緊張しましたが、現時点での状況やどうなりたいのかをしっかり聞いてくれたので、納得できたというか安心感のようなものもありました。
――5件見学したうち面接したのは何件?
見学した時点でちょっと違うなというところもあり、実際に面接を受けたのはFORTEだけです。
――1社のみだったのですね。採用通知は、面接後どれくらいで?
面接当日の帰り道にLINE@で採用通知が届きました。
――面接して数時間のうちに?
はい。僕もびっくりしました(笑)。「後日」とだけ聞いていたので1週間後くらいかなと勝手に思っていたので。
目的意識を明確に、順調に就活を進めた岳上さん。後編では、入社の決め手にもなった充実の教育カリキュラムについて、そのおかげで技術が確実に向上したこと、転職の満足度などを伺います。
撮影/大崎聡
取材・文/永瀬紀子