半年でスタイリストデビュー!ライフステージを見据えて早期育成型サロンに応募「terrace」畑野有愛さん

銀座にある髪のケアに特化したサロン「terrace」。2023年に入社し、現在スタイリストを務めているのが、畑野有愛さんです。

美容学生時代は周りの同級生が応募先を決めていくなか、入りたいサロンを見つけらず焦りと不安を覚えたという畑野さん。ただ入社後にギャップを感じないためにも妥協はしなかったそうです。

また採用試験を受ける準備として、サロンの企業理念や人気メニューなどをネットでリサーチし、メモなどで暗記していたといいます。いったい畑野さんの試験内容はどのようなものだったのか?振り返っていただきました。

今回、お話を伺ったのは…
「terrace」スタイリスト
畑野有愛さん

東京都出身。小さいころから美容師だった母親にカットやカラーをしてもらい、その姿に憧れて美容職を目指すようになる。東京文化専門学校を卒業後、2023年に「terrace」に入社。現在入社2年目。透明感や艶のあるカラーを得意とし、お客さまの髪質を考えつつ理想を叶えられるよう日々励んでいる。

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ライフステージを見据えた、早期育成型サロンという選択

子どもができることなど将来を見据えて早くからデビューしたかったという

――畑野さんが美容師を目指そうと思った理由を教えてください。

母の影響が大きいですね。母は私を産むまで美容師として働いていたので、家族のカットやカラーをすべてやっていました。その姿を見て育ったので、気がつけば美容系の仕事に憧れるようになっていたんです。具体的に何がしたいかは決まらないまま美容学校に入り、模索していたときに、カラーに惹かれて美容師を目指すようになりました。

――同じ仕事ということでお母様も喜んだのでは?

いや、それが逆でした。母に美容師になりたいと伝えたときは、母が働いていた時代の美容業界の待遇があまりよくなかったこともあって反対されたんです。でも何度も思いを伝えて、粘り勝ちのような感じで理解してもらいました。

――反対されたのは意外でした。就活を始めたのはいつぐらいだったのですか?

1年生の3月くらいからだったと思います。学校で「就活フェア」といういわゆる企業説明会が開催されて、3日間でおよそ100社が集まっていたんですけど、そのなかから1社を選んで絶対にサロン見学に行かなければいけなかったんです。そこで私はあるサロンの見学に行って、自分には合わないなと感じて応募をやめました。でもここから、自分に合うサロンを模索するようになったんです。

――畑野さんはどんなサロンに就職したいと考えていたんですか。

私はアカデミーのある早期育成型のサロンに入社したいと考えていました。一般的にアシスタント期間は2年以上かかります。そこで同じ数年間を過ごすなら、アシスタントではなくスタイリストとしてお客さまと接していた方がスピーディに成長できそうだなと思ったんです。女性の場合はとくに、子どもが生まれた際は育休をとることもありますよね。そうなったときにスタイリスト歴が長い方が職場復帰しやすいのではないかと思って。ライフステージも考えた上で早期育成型のサロンに入りたかったんです。

――「terrace」を選んだのは、早期育成型サロンだったから?

そうですね。「terrace」はアカデミーを設けていて、平日はアカデミーで基礎技術の訓練、土日はサロンでアシスタントとして実務経験を積むという形で、約半年でスタイリストデビューできるんです。もちろん他にもアカデミーを持つサロンはあって、5社ほど見学に行きました。

――5社のなかで、「terrace」のどんな部分に惹かれたのでしょうか。

包み隠さないところですね。サロン見学のときに副社長が対応してくれて、お店の情報やアカデミーについて詳しく伺ったんです。そこで、良いところだけでなく、悪いところも話してくださって、このサロンは信用できる!と思ったんです。職場環境の良さもを感じて「terrace」に決めました。

焦りや不安に惑わされずに。サロン選びは妥協しないことが大切

「terrace」は約60坪あり、落ち着いた空間になっている

――採用試験に向けてはどんな準備を?

とにかくネットでリサーチしていました。企業のホームページや予約サイトを見て、企業理念、働いているスタッフの雰囲気、お客さまの年齢層、何に特化したメニューが多いかなど「terrace」の情報を余すことなく集めました。その年応募した人のなかで、「terrace」を一番知っている人になりたかったんですよ。そうすれば、面接で何を聞かれてもスムーズに話せて、意欲的にも見えるかなと思って。情報をメモして、暗記までしていました。

――就活期間中に悩んだりすることはありましたか。

条件は決まっていても、入社したいと思えるサロンになかなか出合えなかったことですね。周りには「就活フェア」で入社先を決めてしまう人が多かったので、自分だけサロンが決まっていない期間が長くて焦りや不安に悩まされましたね。

――その悩みとはどう付き合ったのですか?

サロンが決まるまでは焦りや不安はつきまとうものだと思っていたので、そこはもう受け入れました。ただ妥協してサロンを選ぶことは絶対にしたくなかったので、条件を緩めたりはせず探し続けたんです。結果的に理想的なサロンにたどり着いて、ギャップも感じることなく働けているので苦労したかいはあったと思います。

スムーズな活躍のために入社後の目標を設定

入社後の目標をもっておいたほうが道に迷いにくいと話す畑野さん

――採用試験の内容を教えてください。

書類審査のあと、「terrace」の店長、社長、副社長と3対1での面接試験が行われました。そこで合格した人は別日に半日ほどサロンワーク試験を受けて、入社が決まるという内容でした。

――書類、面接、サロンワークの3次選考だったんですね。面接で印象に残っていることはありますか?

「どんな美容師になりたいですか」という質問をされたことですね。学校に入ったときと同じで、試験の際も漠然とした美容師像しか持っていなかったんです。なので、そのときは慌ててしまって、回答も曖昧でした。

試験が終わって、「美容師になる前から目標は明確に持っておいたほうがいいんだ」と思いました。その方が入社後も道に迷わずスムーズに活躍できますよね。

――試験では何と答えたのですか。

「美容師になりたいというのが今の目標で、入社後にやりたいこととかはまだ見つけられていません。でも、楽しみながら働ければいいなと思っています」と答えました。変にごまかさずに、正直に伝えた方がいいと思ったからです。

――入社から1年が経って、理想の美容師像は見つかりましたか?

スタイリストデビューから半年しか経っていないので、明確には決まっていないのですが、髪だけでなくメイクなどトータルでお客さまを素敵にできる美容師という方向性で考えています。まずパーソナルカラー診断の資格を取りたいと思っていて。お客さまに合う色がパッと見て分かれば、メイクやカラーの提案も的確にできると思うんです。お客さまが喜んでもらえるようにカット技術以外のことも勉強していきたいと思っています。


畑野さんが就活で感じた大切なこと3選

1.どんな働き方をしたいのか、将来を見据えてサロンを選ぶ

2.入社後にギャップを感じないよう、サロン探しに妥協をしない

3.採用試験前から明確な美容師像を考えておく

後編では、畑野さんが就活を通して感じたことや学生時代にやっておくべきことについてお聞きします。マナーに厳しい学校に通っていたという畑野さん。鍛えられた挨拶や言葉遣いが就活に活きたと感じているそうです。後編もぜひチェックしてみてくださいね!

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Salon Data

terrace
住所:東京都中央区銀座3-4-6 正隆銀座ビル 3F
電話:03-5250-2801
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