整体師のあるある7選と対処法|やりがいや働きやすい職場の探し方も紹介
同じ仕事をしている人同士なら共感が得られる、「あるある」話。どんな仕事でもひとつやふたつはあるものです。
お客様の身体の不調を整える整体師にも、整体師として働いている人なら誰もが共感できるような、あるあるがいくつもあります。
この記事では、整体師のあるある7つと、あるある話が自身の悩みにつながったときの対処法を紹介。また、整体師のやりがいや働きやすい職場の探し方についてもお伝えしますので、参考にしてください。
整体師あるある7選
整体師の仕事は、お客様の不調を和らげる施術を行うことです。ここでは、整体師の仕事ならではのあるあるを7つ紹介します。
なお、あるあるのなかには仕事をするうえでの悩みにつながることもあるため、対処法についても見ていきましょう。
1. 柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師と混同されやすい
整体師は、近しい施術を行う柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師と混同されやすいです。
実際は、整体師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師には明確な違いがあり、施術内容も異なります。しかし、施術を受ける人がその違いを理解していないことも珍しくありません。
これらの資格と整体師の違いは、できる施術と必要な資格です。
整体師にできること
整体師にできるのは、関節や骨格の歪みを整える・痛みを和らげる・リラクゼーション効果を高めるといった施術です。具体的には、骨盤矯正・猫背矯正・関節の可動域を広げる施術などがあります。
柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師には国家資格が必要
整体師は、無資格・未経験でもはじめられる職種ですが、安全かつ適切な施術のスキルや、身体の構造・筋肉・骨格などの知識は欠かせません。そのため、民間資格を取得する人が多い傾向にあります。
また、国家資格を必要とする職業ではないため、医療類似行為が認められていません。
一方で、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師になるには、指定の養成機関で3年以上学習したうえで国家試験に合格し、国家資格を取得する必要があります。
柔道整復師は、骨折や脱臼・捻挫などの外傷を中心に、関節のずれなどを手技で正しい位置に戻したり、患部の固定をしたりといった、保険が適用される医療類似行為を行えます。
あん摩マッサージ指圧師が行うのは、専門的な技術である押し・揉み・叩き・撫でなどといったあん摩・マッサージ・指圧による施術です。柔道整復師同様に、保険適用される医療類似行為を行えます。
引用元
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|柔道整復師 – 職業詳細
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|あんまマッサージ指圧師 – 職業詳細厚生労働省|医業類似行為に対する取扱いについて
2. 勤務時間が長くなりがち
整体師の勤務先として多い整体院は、だいたい9:00頃からオープンします。なかには、21:00頃まで開いているところも。
開店前の準備や閉店後の事務作業など、営業時間外の仕事もあるため、勤務時間が長くなりやすかったり、残業になったりすることは整体師のあるあるなようです。
また土日に営業しているところも増えており、休日が不規則になりやすいため、身体的に負担を感じることもあるかもしれません。
正社員以外の雇用形態で残業をしない働き方も可能
整体師は業務委託やアルバイト・パートなど、正社員以外の働き方もできます。勤務時間が悩みの種になる場合は、働き方について見直してみるとよいかもしれません。
業務委託やアルバイト・パートなら、勤務時間を調整しやすく残業をしない働き方もできます。
ただし、収入が不安定になりやすく正社員ほど稼げない可能性や、福利厚生が適用されない可能性もあるため、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。
同じ正社員でも、残業がないところや休みがしっかり確保されているところなどもあるため、ほかの職場を探すのもよいでしょう。
3. 腰痛や腱鞘炎などに悩まされる
整体師の仕事では身体の特定の部位を酷使するため、その蓄積によって不調が生じやすくなることもあるあるのひとつです。たとえば、施術時には手や手首に力を入れることから、腱鞘炎などの強い痛みをともなう症状が現れてしまうケースも少なくありません。
また、施術中は身体に負荷のかかる姿勢を維持しなければならないことも多く、それを原因とする腰痛を発症する整体師もいるようです。
このように身体への負担が少なくないことを踏まえると、出産を控える女性の整体師などは早めに産休に入るといった対処も必要となるでしょう。
応急処置やケアを怠らないようにしよう
整体師として働き続けるためには、日々の業務によって自身の身体にかかる負荷を軽減すると同時に、必要に応じて適切な応急処置やケアをおこなうことも不可欠です。
たとえば、腱鞘炎や腰痛などの症状は日ごろからケアをおこなっていれば、重症化してしまうのも避けられます。そのため、行きつけの病院などを見つけておくことが大切です。
それと同時に、自宅でおこなえるケアの方法に関しても、仕事上必要な知識として身につけていくようにしましょう。
4. 家族に頼りにされる
身体の不調で悩まされる家族から、「ちょっとここが痛いから」と施術を頼まれるのも、整体師のあるあるです。仕事が終わったあとや休日に、仕事と同じことを家でもしているのではないでしょうか。
家族としては、知識やスキルがある整体師が身近にいると心強く、ありがたいことでしょう。
5. 技術面に自信を持てない
スマホやテレワークの普及により、腰痛や肩こりに悩む若者が増えています。また、ストレス社会と言われる現代では癒しを求める人も増加傾向にあるため、今後さらに質の高いサービスや、施術スキルが求められるかもしれません。
経験が浅い整体師ほど、技術面に自信を持てないのはあるあるですが、今後さらにレベルの高い施術が求められる可能性に不安を覚える整体師もいます。
スキルアップに励もう|資格取得や勉強など
整体師は日々の施術で経験を積むことをはじめ、職場での研修を通じてもスキルを磨くことができます。しかし、日ごろから研究や勉強にも積極的に取り組み、新たな技術を身につけることも大切です。
より高い技術を身につけるためには、柔道整復師の資格取得を目指すほか、整体やセラピストに関する民間資格を取得するのもおすすめです。
自分に合った方法でスキルアップに励むと、技術に対する不安が和らぐでしょう。
6. お客様とのコミュニケーションがむずかしい
整体師の仕事ではお客様と一対一で接することから、その際のコミュニケーションの取り方がむずかしいと感じる人も多いようです。
コミュニケーションが上手に取れていないと、「施術後に症状がひどくなった」「症状が緩和されない」といったクレームにつながることもあるため、注意しなければなりません。
このことから、整体師として働くうえではお客様とのコミュニケーションに関わるスキルについても必要な能力として身につけていく必要があります。
お客様の症状をできるだけ詳しく把握し、適切な施術を行うためには、施術前のカウンセリングをていねいに行うことが大切です。
誠実な対応を心がけよう
整体師の仕事におけるお客様とのコミュニケーションでは、誠実な対応を心がけることが大切です。クレームに関してはとくに誠実な対応を心がけ、大きなトラブルの発生を未然に防ぐようにしましょう。
また、誠実な対応をするためにはお客様の声に真摯に耳を傾けることも大切です。お客様の言葉には施術を受ける側でないと気づかないようなヒントが隠されていることもあり、それは自分自身の柔道整復師としての成長においても有益なものとなります。
7. 予約をバッティングさせてしまったことがある
本来起きてはならないことですが、同じ時間に別々のお客様の予約が入ってしまう「バッティング」を起こしてしまった経験がある整体師も相当数いるようです。
施術者がひとりしかいない整体院の場合、複数のお客様を同時に施術できないため、迷惑をかけてしまったりリピートしてもらえなくなったりする恐れがあります。
お客様の信頼を失ってしまいかねないミスなので、二度と繰り返さないようにしなければなりません。
予約方法や管理の仕方をしっかりと考えよう
バッティングの原因として、電話・メール・LINE・Webなど複数の予約方法を設けて、予約の管理ができていないことが考えられます。そのため、どの予約方法を採用するか、予約が入った時の管理方法はどうするかをしっかりと考えることが大切です。
整体師のやりがいや魅力
整体師の仕事は、さきほど紹介したような大変な側面がある一方で、仕事を通じて実感できるやりがいや魅力も多いです。ここからは、整体師のやりがいや魅力について紹介します。
お客様から喜ばれたり感謝されたりする機会が多い
痛みや不調が改善したお客様に喜んでもらえたり、感謝されたりする機会が多いのは、整体師の仕事のやりがいです。施術を通して人の役に立っているという実感が得られるだけでなく、さらにスキルを磨こうというモチベーションにもつながります。
自分次第で多くのスキルを身につけられる
整体師の仕事をするうえで、施術のスキルはもちろん、ほかにもさまざまなスキルを身につけられます。たとえば、お客様と信頼関係を築くコミュニケーション能力は、自分の努力次第で磨くことが可能です。
また、整体に関する民間資格はたくさんあるので、自分がやりたい施術や、よりよいサービスを提供するためにはどうしたらよいかを考えて、それに合った資格を取得すれば仕事の質が上がり、幅も広がるでしょう。
自己成長の実感が得られる
経験を積んだり、スキルアップに励んだりすることで成長している実感を得やすいのも、整体師の魅力です。未経験から始めた場合は、自己成長を感じる機会がより多いでしょう。
人体や健康の知識を深められる
整体師としてお客様に施術をするうえで、人体の構造や機能、健康についての知識は欠かせません。知識を得るためには学習をする必要があり、人体や健康の知識を深めることができるという魅力もあります。
学んだ知識は自分自身の健康にも役立ち、身の回りの人へアドバイスすることもできるでしょう。
年齢関係なく長く続けられる
一度身につけたスキルはその先もずっと活かせるため、年齢に関係なく仕事を続けられます。
また、整体師の仕事は一度現場を離れても復帰しやすく、正社員・アルバイト・パート・業務委託などさまざまな働き方ができるため、自分のライフスタイルに合った働き方をすれば、長く続けることもできるでしょう。
資格やスキルがあれば、独立・開業を視野に入れてもよいかもしれません。
整体師の平均収入はどれくらい?リジョブの求人データをチェック
求人サイト「リジョブ」には、整体師の求人も掲載しています。リジョブの整体師の求人をもとにした平均収入は以下の通りです。
正社員 | 月給下限 | 月給上限 | 平均月給 |
スタッフ | 228,823円 | 488,782円 | 358,803円 |
店長(候補) | 245,081円 | 449,644円 | 347,363円 |
アルバイト | 時給下限 | 時給上限 | 平均時給 |
スタッフ | 1,178円 | 1,904円 | 1,541円 |
店長(候補) | 1,098円 | 1,609円 | 1,354円 |
業務委託 | 月収下限 | 月収上限 | 平均月収 |
スタッフ | 255,300円 | 535,175円 | 395,238円 |
店長(候補) | 259,230円 | 578,461円 | 418,846円 |
※2024年7月現在
必須資格がない整体師は、ほかの資格職と比べると給与が低いといわれています。しかし、住んでいる地域や職場の規模などによって給与水準は異なるため、一概に低いとは言えません。
また、スキルを磨いたり経験を積んだりすることで収入アップを目指すことが可能です。就業先によっては、指名によるインセンティブが付くこともあります。
整体師として働きやすい職場を探すには?
ひとり一人ライフスタイルや価値観が違うため、働きやすいと感じる職場にも違いがあります。働くうえで自分が大切にしたいことは何かを考え、その条件に合った求人を見つけることが大切です。
ここでは、整体師として働きやすい職場を探すのにおすすめの方法を紹介します。
条件を指定して探せる求人サイトを利用する
自分好みの働きやすい職場を探すには、求人サイトが便利です。求人サイトは、指定した条件に合う求人に絞り込んで閲覧できます。スマホやパソコンからいつでもアクセス可能で、そのまま応募まで完結できるという手軽さも魅力。
求人サイトは多くの種類がありますが、そのなかでもおすすめなのが美容・ヘルスケアに特化した「リジョブ」です。リジョブは雇用形態や給与のほかにも、勤務体制や休日数・施設形態などの条件も指定できます。
また、「未経験歓迎」「研修制度あり」「経験者歓迎」「独立・開業支援」などキャリアに合った条件もあるため、より自分に合った求人を探しやすいです。
アドバイザーに相談できるエージェントを活用する
就職や転職の詳しい人に相談しながら職場を探したいという人には、エージェントがおすすめです。
エージェントに登録すると担当アドバイザーがつき、希望や適性を考慮した求人を紹介してもらえます。また、就職や転職に関するサポートやアドバイスを受けることも可能です。
エージェントも求人サイト同様に多数あるため、ヘルスケア業界に精通しているエージェントを利用するとよいでしょう。
整体師にはやりがいや魅力がたくさん!スキルを磨いて活躍しよう
整体師という職業柄、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師などと混同されやすいことはよくある話です。
また、勤務時間が長くなりがち・腱鞘炎に悩まされるのも整体師あるある。こういった大変な側面には、適切な対処法を心得ておくことが大切です。
一方で、お客様から感謝される機会の多い整体師は、人の役に立っているというやりがいを感じられる仕事でもあります。自分次第でスキルが磨けるので、自身の成長も実感できるほか、年齢に関係なく長く続けられるのも魅力です。
未経験でも整体師になれるので、人の役に立ちたいという人や手に職をつけたいという人は、ぜひリジョブをチェックして整体師の道へ進んでみてはいかがでしょうか。未経験歓迎の求人も豊富にあるので、スキルを磨けばきっと活躍できるでしょう。