美容師アシスタントが仕事を辛いと感じる理由とは? 辞めたくなったときにはどうしたらいい?

一人前の美容師になるためには、必ず「アシスタント」の期間を経なければなりません。ところが、アシスタントの仕事は辛い・辞めたいと考える人も多く、スタイリストとしてデビューする前に挫折してしまうことも。

では、アシスタントはどんな面が辛いのでしょうか。辛い理由とあわせて対策方法も知っておきましょう。また、辞める場合の円満退職のポイントもお伝えします。

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美容師アシスタントが仕事を辛いと感じる理由とは?

まず、美容師アシスタントが仕事を辛いと感じる理由としてよく聞かれる内容を挙げます。

1. 人間関係がうまくいかない

美容師業界では上下関係が厳しい傾向があり、オーナーや先輩との関係性に悩む人は多いです。また、上下関係ではないほかのスタッフとの間に問題が起きることもあり、良好な人間関係を築けないことから辛く感じてしまいます。

人間同士どうしても合わないこともあるため、ある程度割り切ることも必要ですが、ひどいパワハラなどがある場合は、仕事を続けることが難しいかもしれません。

2. 激務で休む暇がない

美容師アシスタントは、開店前の準備から閉店時の片付けまでやるべき仕事がたくさんあります。

お客様が来店したら受付やご案内をし、施術時間にはシャンプーやスタイリストのサポート、施術が終わると片付けをして次の予約の準備をするなど、多忙で休む時間がなく、昼休憩も十分取れないというケースもあるようです。

3. 給料が安い

美容師アシスタントは、スタイリストに比べて給料も低めです。いくら頑張っても、給料が低いとモチベーションが下がりやすくなります。

アシスタントの給料の目安として、「令和5年賃金構造基本統計調査」の年齢別給与データによると、経験年数0年の「~19歳」では19万7,600円、「20~24歳」では19万9,100円(いずれも理容師を含む)でした。

また、求人サイト「リジョブ」に掲載されている求人データ(2024年1月時点)では、正社員アシスタントの月給は20万2,215~26万5,489円で、正社員スタッフの月給(23万1,753~41万359円)より低いという結果が見られました。

引用元
令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 10 職種(小分類)|e-Stat
令和5年賃金構造基本統計調査(ダウンロードデータ) | e-Stat

4. 拘束時間が長い

アシスタントは開店前から閉店後まで仕事がびっちり詰まっており、長時間労働であることも辛さの原因に。

さらに、閉店後にはスキルを磨くための練習をする必要があり、拘束される時間がさらに延び、帰宅時間が遅くなりがちです。練習時間は残業とはみなされず、給料も発生しないケースが多いです。

5. 体の不調

美容師の職業病ともいえる、腰痛や手肌の荒れなどの不調に悩まされる人も多くいます。シャンプー時の体勢で腰に負担がかかったり、シャンプーや薬剤の影響で手が荒れたりするのは、美容師にとって宿命のようなもの。

また、立ちっぱなしによるむくみも起こりやすいです。

6. 休日が少ない

美容室は週休1日という店も多く、ただでさえ休みが少ない傾向があります。さらに、休みの日もスキルアップトレーニングなどのために出勤することがあり、十分に休めないという声が聞かれます。休日出勤しても給料が出ないケースも多いようです。

7. 下積み期間が長い

アシスタントの期間はサロンの規定や本人のスキルなどによって変わりますが、おおむね1~3年程度です。

しかし、明確なデビュー時期が決まっていないと、日々激務に追われるなかでいつまで経っても下積みが終わらないような気持ちになり、モチベーションが保てなくなってしまいます。

辞めたくなってしまったときにはどうしたらいいの?

では、前章のような辛さから美容師アシスタントを辞めたくなってしまったら、一体どうすればいいのか、対策としてできることを押さえましょう。

1. 短いスパンで目標を立てる

仕事がきつく将来のことを考えるのが難しいという場合は、長期目標ではなく、短期間の間に少し頑張れば手に届く範囲の目標を立てるとよいでしょう。

常連のお客様に名前を覚えてもらう・シャンプーを上手にできるようになって喜んでもらう・先輩に言われなくても先回りして動いてほめてもらうなどです。

自分が目指したいゴールを達成できたら自分にごほうびを与えるなどして、やる気を継続させる努力をしてみてはいかがでしょうか。

2. やりがいや嬉しかったことを思い出す

辛いときには、美容師アシスタントとしての仕事のやりがいや、仕事仲間・お客様とのやり取りで嬉しかったことを思い出してみましょう。苦労する仕事ではあっても、振り返れば楽しい時間はあったはず。辛さよりも良い思い出が上回れば、今後も頑張れることでしょう。

3. 気分転換の方法を見つける

仕事だけに集中せず、仕事以外に楽しめるものを見つけて気分転換するのもおすすめです。

おいしいものを食べる・趣味に打ち込んでストレスを発散する・休日にはゆっくりお風呂に浸かったり時間を気にせず眠ったりするなど、リフレッシュしてまた新たな気持ちで頑張ろうと思えるような環境を作りましょう。

4. 必要なことだと割り切って働く

アシスタント期間はスタイリストになるには欠かせないもの。これからの自分にとって必要な期間だと割り切ることも大切です。

アシスタント期間に何ができるようになるのか、先輩スタイリストから吸収したいことを考えながら働くと、進捗がわかりやすくやる気も出やすいでしょう。

5. 体調を整える対策を取る

手荒れや腰痛などの不調に対しては、できる対策をしてみましょう。たとえば、手荒れ対策には、グローブを着用する・皮膚科を受診するなど、腰痛対策には、ストレッチをする・病院を受診するなどの方法が考えられます。

6. 条件の良いサロンに転職する

どうしても今の職場で働き続けるのが厳しい場合、自分がどんなところに辛さを感じているかを振り返り、今より条件の良い職場を探して転職する方法もあります。

アシスタント期間がはっきり決まっている・勤務時間が適切で正確・休憩や休みをきちんと取れるなど、快適な労働環境が整っているサロンもあるはず。

また、自分がなりたい美容師像に近づきやすい環境か、自分の目標を早く達成できるかなどの点も考えながら選ぶとよいでしょう。

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アシスタントが円満にサロンを辞めるには?

では、アシスタントが転職を考えた際、今の勤務先を円満に退職するにはどうすればいいのでしょうか。

1. 次のサロンを決めてから辞める

今の職場を辞めてから次に働く場所を探すのではなく、他店の待遇や今の職場との差異を調べるなど、しっかりと情報収集をして転職先を決めてから辞めることが大切です。

まだ半人前の身ですし、せっかく仕事に慣れかけてきたところでブランクができてはもったいないので、辞める前に今のサロンよりも自分に合いそうな場所を見つけておきましょう。

2. 辞める意思ははっきりと伝える

辞めると決めたら、あいまいな言葉でほのめかすのではなく、はっきりと退職の意思を伝えることも大切です。迷っている雰囲気を出すと、引き留められてしまいます。

場合によっては引き留められることでさらにストレスを感じてしまうこともあるので、言葉をにごさず明確に意思表示を行いましょう。

3. 退職を決めたら早めに伝える

退職の意思が固まったら、自分の退職によって人手が減るため、職場に迷惑をかけないように早めに伝えてください。業務の引き継ぎが必要なケースもあるので、できれば半年~1年前、最低でも1カ月前には伝えておくのがおすすめです。

美容業界はとても狭いため、悪いイメージを残さず辞めるという点も欠かせません。

4. 退職理由はポジティブなものにする

辞める際の理由では、前向きな内容を伝えることも重要です。ネガティブな内容を伝えてしまうと、辞めるまでの関係性が悪くなったり、改善すると引き留められて結局改善しなかったりする可能性があります。

ポジティブな理由にして、引き留められずスムーズに退職できるようにしましょう。

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美容師アシスタントが転職するときには、自分に合った職場を探すことが重要です。そこで、転職時にはぜひ、美容・ヘルスケア業界に特化した求人サイト「リジョブ」を利用してみましょう。

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自分に合った対策を選んでスタイリストを目指そう!

美容師アシスタントが仕事を辛いと感じるのには、人間関係・多忙さ・給料などさまざまな理由があります。辞めたくなったときは、今までの仕事でのいい思い出について考えたり、ストレスを発散したりして乗り越えましょう。

どうしても続けるのが難しい場合、今の美容室を辞めて転職する方法もあります。円満退職のコツもお伝えしたので、跡をにごさずに辞め、自分に合った場所で美容師アシスタントとしての再スタートを切りましょう。

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