サロンやスタッフ撮影にも役立つ!デジタルカメラの選び方教えます!
最近はデジタルカメラが進化して、プロ顔負けの写真を撮れるようになってきました。なにかと作品撮りが多い美容師のみなさんに、どうやったらいい写真が撮れるのか、基本のキから紹介していきたいと思います。
カメラは何を選べばいい?
カメラといってもたくさんあり過ぎて何を選べばいいのかまったく分からない。という方も多いでしょう。カメラを選ぶポイントは「撮りたいもの」「誰に見せるのか」「いつ撮るのか」に基準を置くと少し選びやすくなります。
まず、撮りたいものですが、もちろん美容師さんなら作品ですよね。ポートレート(人物写真)、とりわけヘアが中心です。花など小さなものを撮る場合はレンズが小さなものが必要になります。次に誰に見せるのか?ですが、作品はウェブやインスタで見せると思いますので、綺麗にとらなければいけません。つまり相応のクオリティが出せるカメラが必要です。最後にいつ撮るのか?は、いつでもすぐ撮れるような状態ではないということですね。しっかり準備して狙って撮るわけですから、日常歩きながら撮るものではありません。こうしたことから、やはり美容師さんの場合は、一眼レフカメラがもっともフィットしているでしょう。いつでも簡単に撮れるコンデジではなく、しっかりと撮れる一眼レフカメラがオススメです。
しかし、一眼レフカメラといってもたくさんあります。
メーカーもキヤノン、ニコン、オリンパス、ソニーなどがあり、それぞれもちろん特徴が違います。しかし性能の差は正直いって目で見てすごくわかるというものではないのですが、良い作品をこれから撮り続けたい、写真が上手くなりたいという方は、必ずレンズが欲しくなりますので、レンズが豊富にあるキヤノンかニコンがオススメです。ちなみにメーカーによってシャッター音はだいぶ違うため、好きなシャッター音で決める方もいます。あとは好き嫌いで決める方が、愛機として長く付き合えます。最後は見た目で選ぶことも結構重要ですよ。
メーカーが決まったけど、どの機種を買えばいい?
ここでは仮にキヤノンに決めたとしましょう。キヤノンだけでもたくさんのカメラがあって値段もピンキリです。最高機のEOS-1DX MarkⅡから手が出しやすいEOS kiss X80まで現在ざっと14機種あります。さすがに最初から最高機を使うわけにはいかないし(ボディ約65万円)、かといって安くてクオリティが悪いのは嫌だし、、、、というところでちょうど良いオススメの機種は、EOSの6D!(ボディ約13万円)なぜかというとセンサーが35mmフルサイズだから。
フルサイズとは、デジタルになる前写真はフィルムでした。その時の一般的なフィルムサイズが35mmだったのです。デジタル化に向けてフィルムと変わらないサイズで映し出したかったのですが、そうするととてもコストがかかってしまい、コストのかからないAPS-Cサイズという規格が生まれました。このAPS-Cサイズはフルサイズに比べて約1,5倍拡大されてしまいます。もちろん画素数も落ちるので解像度も低くなってしまい、フルサイズほど綺麗には映し出すことはできません。キヤノンのEOSシリーズは6D以上がフルサイズになります。ひとつ上位機種の5D MARKⅢは値段が急激に跳ね上がってしまうし、(ボディ約30万)ひとつ下位の機種7D MARKⅡ(ボディ約13万円)はAPS-Cサイズになってしまいます。このため、初心者でも長く愛用ができ、価格も手の届きやすい機種として6Dがオススメなのです。仮に写真が上手くなると必ず5D MARKⅢが欲しくなります。しかし高いので、5D MARKⅢを扱える腕と自信ができる数年間は6Dを使ってスキルを上げていって欲しいと思います。
カメラを選んだその次は?
やっとこさカメラをキヤノンのEOS6Dに決めました。(勝手に決めました)さあ、ボディしかないので次はレンズをゲットしなければなりません。写真はレンズも非常に重要です。レンズの如何によって作品がかなり左右されますので、高いですがお金を出した分だけ作品に跳ね返るといっても過言ではないくらいレンズは重要です。最初に、キヤノン用レンズとニコン用レンズは形が違うため、お互いのカメラに装着することはできません。それぞれのカメラ用でなければ使用できないのでご注意を。
レンズの種類は85mmというように長さで違います。14mmなど数値が低ければ広角レンズ、逆に200mmなど数値が高くなるほど望遠レンズになります。また24-70mmなどのズームレンズや85mm単焦点レンズという2種類のレンズがあります。ズームレンズは1本で幅広い撮影に対応できますが、描写力はやはり単焦点レンズには勝てません。使い勝手はよくありませんが、単焦点レンズの綺麗さは抜群です!
ポートレートでよく使われるのはキヤノンの場合85mm純正レンズです。約25万と高額ですが相応の描写力があります。レンズが価格帯の幅が大きく4、5万円クラスも多くありますが、数万円出すのであれば奮発していいレンズを購入した方がいいですね。レンズは何年も使えるので、先行投資として最初にいいレンズを買っておくことをオススメします。数年経って腕が上がって5D MARKⅢに乗り換えても、レンズは引き続き使えるし、ボディの性能が上がればもっと綺麗な写真が撮れますよ!
まずはキヤノンのEOS6Dに純正の85mmレンズをつけて、作品づくりを頑張ってください。この1本だけでも相当いいポートレートが撮れちゃいます。85mmの世界がわかってきたら撮りたいものにもよりますが、少し広角の35mmくらいで、どアップの女性を可愛らしくおさめる写真も楽しめます。写真は良い作品が撮れなければ続かないので、少々高額でも思い切っていいレンズをゲットすることをオススメします!