スリムになれる!?体と心のベストバランス【立ち仕事の疲れはピラティスで解消 #2】
一日中、立ちっぱなしのスペシャリストさんたち。帰るころには足がパンパンになりますよね。ピラティスは、誰でもできるムーブメントで体幹を鍛えて体全体を整え、滞った血の流れを良くします。疲れもとれて、心まで軽くなりそう。
明日も笑顔でお客様と接するために、ピラティスで体と心をリフレッシュしましょう!新江古田で「ピラティススタジオ ハニー」を主宰するasakaさんに、ピラティスの基本を教えていただきました。
ピラティスは哲学? 基本は「体を意識的に所有する」こと
「ピラティスのメソッドは、ドイツ人のジョセフ・ピラティスさんが考えたものなのです。いろいろなエクササイズを集めて作ったものを、彼は“コントロロジー”と名付けました。コントロロジーとは、体をコントロールする哲学、コントロール学という意味です」
自分の体を理解して、コントロールする、意識的に所有する、というのがピラティスの基本的な考え方なのだそうです。ピラティスを続ければ、体幹を鍛えられ、筋力もアップ。エクササイズを行いながら「体を動かすだけでなく、“少しだけ考えながら”行うんですよ」とasakaさん。いったい、何を考えるのでしょうか。
ピラティスには「六大原則」と呼ばれるものがあるそうです。
・呼吸
・集中力
・コントロール
・センタリング
・正確性
・流れ
この6つがメソッドとして大切で、これらがきちんとできているかどうか確認しながら行うのだとか。
「でも、最初は考えなくて大丈夫。まずは、インストラクターの言う通りにやれば良いのです。慣れてきたら、自然に考えられるようになりますので安心してください。体の動き、ムーブメント自体は簡単なので、難しく思わずに楽しみましょう」
とのこと。
始めてみたらウエストがほっそりと!
とてもスリムで朗らかなasakaさん。なぜ、ピラティスを始めることになったのでしょうか。
「以前はデザイン事務所で、グラフィックデザインや書籍のデザイナーとして働いていました。そのときに、たまたまピラティスのDVDを見たのがきっかけです。それを見ながらやってみたら、とても気分がスッキリして。仕事を辞めた後、何をしようかと考えたときに、あの感覚を思い出してやってみようと」
スタジオを探して毎日通ったら、なんと、たった五日間で体重が一キロ減り、ウエストもスリムになって、ベルトの穴が一つゆるくなったのだそうです。
「毎日、2時間ほどピラティスを受けていただけなんですよ。これは仕事にしたい、と思い、免許を取ったんです」
体もスリムになりましたが、さらに良かったことは、考え方がポジティブになったことだと言います。
「落ち込んでも心のコントロールができるようになりました。それに、仕事とプライベートのバランスも良くなりました。あと、これはどうも自分にとって負担の大きそうなことだな、という見分けがつくようになったと思います。それはたぶん、自分の中に、本来の軸のようなものができたからかもしれません」
仕事をしていれば、人間関係や仕事そのもののことで悩んだり、くよくよ考えたりすることはよくあること。asakaさんはピラティスで、自分本来の考え方に立ち戻れたのかもしれませんね。
体のバランスを整えると健康に!
「ストレスがたまったなと思うときには、たいてい、体を動かしていないとき。そういう体と心のつながりってあるな、と、最近つくづく思います」
体と心の疲れ。どちらが先かということはわからないものですが、心が疲れてくると、体にも影響するし、その逆もある、というのが、asakaさんの考えです。
「生活の中では、自分の疲れに気付かないものです。気付かないで、そのままやり続けると、疲れは体の不調として現れてきます。例えば椅子に座るとき、猫背で座ることがありますね。そのときも重力はかかっているので使っていないようでいて筋肉を使っている。立ったときに腰に負担がかかって、痛いと感じる。でも、きちんとした姿勢で座ることもできます。体のアライメントを正しい位置に置き直して、体がセンターになっていれば、立ち上がるときも痛くないし、すぐに次の作業にかかれます。心も疲労しないで済みますしね。そうやって自分の体を感じ、センターを意識するということが、体にも心にも楽なのです」
体と心に向き合い、意識的にコントロールして整えることは、健康にもつながります。asakaさんの毎日は、とても健康的なのだそうです。
「ピラティスのおかげで、とても健康です。体は日々変化するし、バランスも変わります。そのバランスを一回一回見つけることで、自分の中で自分自身への理解が深められます。自分の体を知ることはとても楽しいし、体とか精神には、まだまだ分からない、奥深いものがあるんだなあと毎日実感しているんですよ」
ピラティスについてはまだまだ話し足りない、という様子のasakaさん。ピラティスは、体を整え、毎日をポジティブに送れるのだということを、お話を伺って実感しました。#3では、具体的なムーブメントを教えていただきましたので、ぜひトライしてみてください。
撮影/小野田麻里
取材・文/鈴木理栄
Profile
asakaさん
1976年5月8日富山県生まれ、東京都新宿区で育ち、現在中野区在住。
幼少期は極度の恐がりで運動音痴。中学2年生の時に習い始めたジャズダンスで、身体を動かすことの楽しさに目覚める。社会人になってからもスポーツは続け、体の不調を感じ始めた30代前半にピラティスに出会い、みるみる変わる自分の体を実感。資格取得後スタジオ勤務を経てフリーランスに、2012年7月にピラティススタジオ ハニーをオープン。
「近隣地域のみなさまに、ピラティスをもっと身近に感じていただき、そしてご自分の身体をもっと好きになって欲しいです。身体も心もしなやかに!」
日本体育短期大学体育科舞踊専攻卒業
BASI Certified Comprehensive Instructor
産前のためのマタニティピラティス指導者認定
産後のためのリカバリーピラティス指導者認定
Company
ピラティススタジオ ハニー
東京都中野区江原町2-27-8 NT江原ビル2B
Facebook https://www.facebook.com/pilatesstudioHONEY/?fref=nf
カンタンなムーブメントで体・心すっきり!【立ち仕事の疲れはピラティスで解消 #3】