プロがこのブランドを選ぶワケ 業務用ヘアケア製品『ナプラ』
ヘアサロンで取り扱われているプロ用アイテムの特徴を、メーカーやブランドごとに追っていくシリーズ。今回は、業務用ヘアケア製品の総合メーカーとして国内2位の規模を誇るナプラをご紹介します。
髪に、頭皮に、人に、そして社会にやさしさをプラスしていくことを使命とし、「自然を取り入れて髪に優しく」との思いを込めた造語“ナチュラル・プラス”から名付けられたナプラ。果たしていったいどんなメーカーなのか、多方面から探ってみることにしましょう。
ふたつのヒット商品で業務用トップブランドに
ナプラのルーツは、1954年に創業者の武田恒一氏が美容商材の販売を手がけたことに始まります。それが軌道に乗った5年後に関西化研工業として法人化すると、本格的に頭髪化粧品の製造販売業を行うように。そして、2006年の業務拡張を機に現在のナプラへと社名を変更しました。
そんな同社の歴史において飛躍のきっかけとなったのが、1975年に発売された「システィパーム」です。髪の傷みや刺激臭の少ないこのパーマ液は、瞬く間にヒット商品になりました。また、他社に先駆け1982年にストレートパーマ剤「ロンドン・ブリッジ」を発売。一時は約40%のシェアを占めたほどで、関西化研工業は業務用ヘアケア製品のトップブランドへと成長しました。
市場のニーズにいち早く応えられる徳島工場
システィパームとロンドン・ブリッジという二つのヒット商品に共通しているのは、サロンやお客さまのニーズにいち早く応えていること。そして、それこそが同社の姿勢であり、現在まで引き継がれる一番の特徴と言えるでしょう。
ロンドン・ブリッジの成功によりそれまでの大阪の作業所では手狭になった同社は、1983年に徳島工場を設立しました。この新工場では生産だけでなく、新商品の開発も行っています。これはスピード感を持って開発を進めるためで、市場のニーズにいっそう早く応えられるようになりました。
新工場の立地に徳島県が選ばれた理由は武田恒一氏の故郷であるのと同時に、山々に囲まれた自然豊かな場所ということもあります。すぐそばには“日本一の清流”といわれる穴吹川があり、製品はその水をベースに作られ、ゆえに品質が確かだというのが同社のもうひとつの特徴です。
ナプラ期待の新ブランド「N.(エヌドット)」
ヘアサロンからの支持が厚いナプラの最新ブランドが「N.(エヌドット)」です。天然由来成分を多く配合し、ナチュラルな素材で髪に豊富な栄養を与え、思いのままに髪をセットできる操作性を持つスタイリング剤として、2017年4月25日に発売されました。これもまた、「スタイリングのしやすさ」と「健康的でしなやかな髪」というユーザーのニーズに応えた製品で、ヘアスタイリストやお客さまから高い評価を受けています。
また、同年8月にはエヌドットブランドのカラー剤も登場。業界最多の月100万本出荷を誇るカラー剤「ナシードカラー」と並ぶ同社の主力となることが期待されています。発売早々ながら、高明度でもしっかりと色を感じられ、低明度でも沈まずにみずみずしく染まると評判です。