カンタンなムーブメントで体・心すっきり!【立ち仕事の疲れはピラティスで解消 #3】
一日中、立ちっぱなしのスペシャリストさんたち。帰るころには足がパンパンになりますよね。ピラティスは、誰でもできるムーブメントで体幹を鍛えて体全体を整え、滞った血の流れを良くします。疲れもとれて、心まで軽くなりそう。
明日も笑顔でお客様と接するために、ピラティスで体と心をリフレッシュしましょう!新江古田で「ピラティススタジオ ハニー」を主宰するasakaさんに、ピラティスの基本を教えていただきました。
立ち仕事が続くと体のバランスが崩れる?
ピラティスは、体が固くても、体力がなくてもチャレンジできるのがいいところ。一般の人だけでなく、病気で体力が落ちてしまった人のリハビリ目的でピラティスを導入する医療従事者もいるのだとか。
「立ち仕事をする方は、重力でいつも内臓が下に引っ張られています。内臓は、尿道や肛門、女性なら膣の周辺にある『骨盤底筋群』という、骨盤の下にある筋肉が支えているのですが、この骨盤底筋群も内臓の重みで押され続けることになります。立つ時間が長いと、この骨盤底筋群がゆるみ過ぎたり、固くなり過ぎたりすることがあるのです」
内臓が下がると、体のバランスが崩れることにもつながるのだとか。エクササイズをしながら全体の動きのコーディネーション能力をつけていき、バランスを整えれば、疲れにくくなる、といううれしい効果もあるそう。
「全身が効率よく使えるようになるので、動きにもムダがなくなるのです」
ピラティスで全身のバランスを整え、コントロールできるようになれば、フィットネスなどをいっしょに行うことで、より高い効果が得られるようになるのだそうです。
ピラティスのスタジオでは、インストラクターさんによる丁寧な指導が受けられます。新江古田にあるasakaさんの「ピラティススタジオ ハニー」でも、グループレッスンやプライベートレッスン、お友だちや家族を誘ってのセミプライベートレッスンを受講することができるそうです。
ピラティスのエクササイズは、主に二種類。マットの上で行う「マットピラティス」と、機械を使う「マシンピラティス」があります。目的によってレッスンの内容も変わってくるので、インストラクターさんとよく話し合うことが大切です。
丹田の位置が、動きのスタートボタン
毎日の生活の中でカンタンにできるムーブメントを、asakaさんに伺いました。
「サロンワークの空き時間に、お店の隅やバックヤードでちょこっとできる簡単なピラティスを考えてみました。場所や時間はとらないので、すきま時間にちょっとやれば、思いのほか爽快感が得られるのではないでしょうか」
ポイントは、「おなかを引っ込めること!」
「おなかには、『丹田』というところがあります。おへそから指を横に四本並べて、四本目の下あたりです。腰骨の、左右の真ん中、表と裏の真ん中あたり。ここが丹田になります。丹田は、体の中心。ここがスタートボタンになるので、丹田を意識しておなかを引っ込めることから始まります」
動きに慣れたら呼吸も合わせて行うことが大切、とasakaさん。
「一番やっていただきたいのは、自分の体の中に意識を集中すること。呼吸は、動きが止まっているときに吸って、動いているときに吐くことを、頭に入れておくくらいでいいですよ」
すきま時間を見つけて、ぜひ、試してみましょう。
お腹を引っ込めて楽ちんピラティス
まずは丹田を引っ込めて、体のスイッチオン!
1)両手を肋骨に当てる。そのとき、あごが上がらないように。肩が上がっているときは、肩の力を抜く。
2)おなかを、背中に向かって引き込むような気持ちでへこませる。これで準備OK。
ストレッチ1 上体をスッキリさせる
1)両手を耳の横まで上げる。
2)胸の肋骨が軽く傾くくらいまで上体を前に傾ける。
3)最初に戻す。
4)肋骨を2とは逆方向に、上体を反らす。あごが上がらないように。ムリのないくらいに気持ちよく伸びる。これらの動きを5~8回繰り返す
ストレッチ2 腰から股関節をスッキリさせる
1)お尻の左側だけを椅子に乗せて、右脚を後に伸ばす。腕は頭の後で軽く組む。
2)上体を軽く左側にねじる。
3)1に戻す。右脚に変えて、右側も同じようにねじる。これらの動きを5~8回繰り返す。
ストレッチ3 脇腹から腕をスッキリさせる
1)左側の上体を軽く壁に寄りかからせ、左腕を伸ばす。手の甲を壁に付けて。右腕は体の脇に軽く伸ばす
2)壁と反対方向へ上体を曲げる。ムリをせず、気持ちがいいところで伸びやかに。
3)1に戻す。右側に変えて、同じように曲げる。これらの動きを5~8回繰り返す。
撮影/小野田麻里
取材・文/鈴木理栄
Profile
asakaさん
1976年5月8日富山県生まれ、東京都新宿区で育ち、現在中野区在住。
幼少期は極度の恐がりで運動音痴。中学2年生の時に習い始めたジャズダンスで、身体を動かすことの楽しさに目覚める。社会人になってからもスポーツは続け、体の不調を感じ始めた30代前半にピラティスに出会い、みるみる変わる自分の体を実感。資格取得後スタジオ勤務を経てフリーランスに、2012年7月にピラティススタジオ ハニーをオープン。
「近隣地域のみなさまに、ピラティスをもっと身近に感じていただき、そしてご自分の身体をもっと好きになって欲しいです。身体も心もしなやかに!」
日本体育短期大学体育科舞踊専攻卒業
BASI Certified Comprehensive Instructor
産前のためのマタニティピラティス指導者認定
産後のためのリカバリーピラティス指導者認定
Company
ピラティススタジオ ハニー
東京都中野区江原町2-27-8 NT江原ビル2B
Facebook https://www.facebook.com/pilatesstudioHONEY/?fref=nf
ピラティスは、体と心を豊かに保つボディワーク【立ち仕事の疲れはピラティスで解消 #1】