鳥塚ルミ子 interview:ニュージーランドで起業。女性が輝けるツール作りを目指して
パイオニアを目指し、20代にニュージーランドで起業、順調にキャリアを積み、2010年、満を持して立ち上げた(社)国際オーガニックセラピー協会は、この短期間でオーガニックの世界で国内最大級となりました。パワフルに弾ける鳥塚さんの女性を輝かせるメッセージは、転職に悩むリジョブ読者必読です!
『ルミ子さんと話すと元気になる』という言葉に押され
「もともとは、ごく一般的なOLでした。何回か職も変りましたが、基本的には営業や受付など、人と接することが多いお仕事でしたね。仕事のかたわらリフレクソロジーを学んだのですが、当時はリフレクソロジーが日本に入ってきたばかりで、学校もまだ2校くらいしかなかったんですよ。
なぜリフレクソロジーを学んだかというと、2つの理由があります。まず1つは、これから高齢社会になっていく中で、予防医学、代替医療というのは今後ますます需要が増え、マーケットが大きくなっていくであろうと感じたこと。
もう1つは、そういうビジネス的視点とは別に、私自身のキャラクターを活かせるのではないかと思ったこと。それまでの仕事の中で『ルミ子さんとお話すると元気になる!』と言っていただける機会が少なからずあったんですね。そこで、おこがましいけれども、私がさらにいろいろな方に元気を差し上げることができるツールはないかな、と思っていた時に出会ったのがリフレクソロジーだったんです」
パイオニアになるため、ニュージーランドで起業
「リフレクソロジーを学び終えてサロン開業を考えた時、その場所は海外と決めていました。さらに、リフレクソロジーという文化がない国を探しました。鳥塚ルミ子のリフレクソロジーが、その国の、そのエリアのスタンダードになったらいいな、と思ったのです。パイオニアになりたかったのですね。
そうしてニュージーランドで起業したのがかれこれ14年前です。それからニュージーランド・オーストラリア・日本、と3つの拠点をつなぎ、10年ほど走り続けてきました。初めての起業、海外、英語もまともにできない、ルールも知らない、知り合いもいない状態で、ただ『やればできるはず!』という根拠のない自信だけ持って始めたことです。でも、いま振り返ると、だからこそできたのだと思いますし、すごくラッキーだったとも思います。体力も気力も十二分にありましたし、怖いものなんてなかった!(笑)。もちろん、『大』がつくほどの失敗だって数えきれないほどあります。でも、その経験のひとつ一つが糧となり学びとなって、今の私に結び付いている。それは、今、心から実感していることで、当時の周囲の方々や環境には、本当に感謝しているんですよ」
海外サロン・スクールならではの喜び
「最初は1人で、ごく狭いサロンとスクールを立ち上げました。でも一年後にはスペースは10倍くらいに、従業員も15人程になりました。もともとは、私みたいに英語を話せない人間が、海外でもセラピストとして活躍できる場を作りたくて、そのためのプログラムを作っていったので、それが心に響いてくれて受講者となってくれた方が多かったんだと思います。
海外のお客さまって感情表現がすごく豊かだから、『ラブリー!』『アメイジング!』なんて言いながらハグしてくれたり、単なるリラクゼーションではなくお医者さまに近い感覚で頼ってくれていた部分がありました。足を骨折されたお客さまが来店なさったことさえあるんですよ(笑)。お話をお伺いして、ハンドリフレクソロジーを施して差し上げたんですが、とても喜んでいただけました。そういう風に、心の拠り所として頼られるととても嬉しいですね。
あとは、教え子たちが国内外でセラピストとして活躍をし始め『あの時ルミ子さんに教えてもらって良かった』『今、すごく役に立っています』という言葉をもらえた時、彼女たちを誇らしくもあり、自分の自信にもなりますね。自信の裏付けは、長くやってきてるからこそ必要だし、もしなかったら出来ないと思うのです」
辛い時は『浮上するツール』を見つけるチャンス!
「辛かったことは、それはそれはたくさんあります(笑)。でもそういう負の出来事は一定期間過ぎたら、ネタとして昇華させてみんなに笑ってもらえる話にしちゃいます(笑)。ネガティブなこともネタにして皆が笑ってくれたらそこに価値が生まれます。私は自分の感情すら無駄にしたくないんですよね。例えば辛い・悔しい・腹立たしいなどのネガティブな感情に襲われた時に、それをただ感じ、流してしまうのがとても嫌なんです。その感情を無駄にしたくない。決して忘れないよう私が使う手法は音楽に感情を記憶させるんですね。
朝から晩まで、移動中も入浴中もずーーっと聞いて、その時の想い、感情の移り変わり、悟りの境地に至るまでその曲に閉じ込めて、一定期間経った時にその曲を聴いて、自身の成長を確認したい感じ。それから、仕事などで落ち込んだ時には、DVDを見てとにかく泣く! そのDVDは決めていて、シーンも台詞も記憶してます。泣くとスッキリすることが自分で分かっているので、意識的に泣くようにしているんです。私は陽の感情は赴くまま表現しますが、負の感情はなるべく自分でコントロールするようにしてるんです。
落ち込んだ時は心が浮上する自分だけのツールを見つけるチャンスです。すぐに見つけましょう! それを一度掴んでしまったら、もう怖いものはないですからね!」
『自分の常識が全てではない』と認識すること
「海外旅行に行く方はよく感じていることかと思いますが、海外では日本の常識はそのまま非常識になることが多々あります。メンタリティの問題ももちろんですが、例えば『スーパーで売っているものは安心・安全』という日本の常識は、海外では通用しません。買ったものが壊れていたとか、箱に“Black”と書いてあったけど中に入っていたのは赤だったとか(笑)。そんなことは日常茶飯事です。そういった海外生活の中で思ったのは、『自分の常識なんてたかが知れている』ということ。自分で考えていること、自分の体験が、世界の全てじゃないと認識することはとても大切なことです。
私は早い段階でそれを知ることによって、チャレンジへの不安が減少しました。もし失敗しても、失敗を自分の成長の糧とする。この失敗にはこういう学びがあった、ということを常に意識していけば、どんどん自分の世界が広がっていきます」
『国際オーガニックセラピー協会』とは
「日本に戻り、2010年8月に立ち上げた『(社)国際オーガニックセラピー協会』は、まもなく5年目を迎える団体です。会員数は2200名程で、消費者の立場にたったオーガニック団体としては恐らく現在国内最大手です。安心安全な食品やコスメなどの正しい知識を持ってもらうための情報を体系化した資格制度の運営を行っています。会員さまは98%が女性。体内に入れてはいけないもの、そして知らず知らずに摂ってしまった有害物質の排出方法の知識は、自分の美しさや健康維持に必要ですし、さらに言えばお子さんや家族の健康を担う女性には最低限持っていて欲しいと考えています。
資格は4段階あるのですが、一番の入門編である『1DAYセミナー』は、3時間/1日のプログラム。オーガニックの知識を深める座学+ハンドリフレクソロジーなどのセラピーの技術指導を行っています。技術の練習が入ると、『あの人にやってあげたいな』と対象者が明確になるでしょう。そうなると知識も技術も覚えるのが早くなるんです。これまでには、主婦の方やOLさん、オーガニックコスメPRの方、食品研究開発の方、オーガニックカフェを開きたい、という方も。年齢も10代から50代くらいまでさまざまです。みなさん、楽しみながら知識を深めていらっしゃいますから、まずは気軽に受けてみてください」
『女性が輝くツールを持たせる』ことに尽くしたい
「私の活動の根源にあるものは『女性が輝くツールを持たせること』。これに尽きるんです。リフレクソロジーも、海外で10年間やってきたことも、それらを包括した国際オーガニックセラピー協会も、原点はそこです。この国際オーガニックセラピー協会は、今まで私の経験から私にしかできない活動だと思っていますし、今の時代背景を考えるとこのツールを持つことが現代女性に必要不可欠と考えています。けれども、もし今後何か別のものが見つかったら、それを始めるかもしれません。新しい試みとしては着物で食事会と撮影会を行う“着物コンテンツ”を始めています。着物を着ると背筋が伸びるし腰なども楽なんです。日本女性の長寿の秘訣は着物ではないかという説もあるくらいで、予防医学の提唱をしている当協会と親和性があるわけですね。
女性が自分の武器を持ち、ライフステージにおいて様々なシーンで、健康に美しく輝き、自身だけでなく大切な人を包括的に守れるよう、色々な方面からサポートしていけたらと思っています」
120%の力で取り組めば、確実に周囲は変わっていく
「今、私はこんな偉そうなことを言ってますけど、若い時は大人に何を言われても反発してましたし、嫌なものは嫌で、まったく腑に落ちなかったものです。だから、例えばいま嫌だから辞めたい! という衝動を持っている若い方々の気持ちもすごくよくわかります。
でも、だからこそ言いますが、今いる環境でもし全力を尽くしていないなら、まずは120%のパフォーマンスを発揮するべく頑張ることです。それは上司の命令だからではなく、ましてや成功者がそう言ったからでもなく、誰のためでもない自分のためです。120%の力を発揮することによって、確実に変化が訪れます。自分を取り巻く周囲の人、環境が変わります。中途半端だと結局何の成長もないままです。それは、勉強も仕事も、恋愛にだって(笑)言えること。人に、仕事に、全力で向き合うことで絶対に何かを得られます。それは全て自分の人生に点を打つこと。得られた知識・技術・経験、そしてその時の思い。全ていつかタイミングが来たときに繋がって、ダイナミックに一本の線となります。その現象はまさにドラマを見ているようですよ。
人との出会いも感情も経験も、全て自分の人生に点をうっていく感覚、ここがポイントです。特に若い方におすすめです。
今、悩んで立ち止まっている方や、将来への不安がある方が、一度しかない人生のドラマを自分で作りあげる快感を味わうことができるよう、心から願っています。大丈夫! 努力と偶然の曲がり角に幸運はありますから!」
Profile
鳥塚 ルミ子(とりつか るみこ)さん
(社)国際オーガニックセラピー協会理事長
それまで『リフレクソロジー』がなかったニュージーランドに単身渡航し、約3ヵ月後、同国初のリフレクソロジーサロンをオープン、直後にセラピストスクールを開講する。その後、オーストラリアにも進出し、オセアニア地域でのパイオニアとして成長させる。 オーストラリアでオーガニックに出会い、予防医学療法オーガニックセラピーを提唱。 2010年、日本で同協会を設立。予防医学療法士オーガニックセラピスト資格制度の運営、オーガニック女子イベント主催、丸の内朝大学講師など、女性が美しく輝くシチュエーション作りを行っている。
鳥塚ルミ子 OCNオフィシャルBlog http://rumikonz.blog.ocn.ne.jp/blog/
Company
(社)国際オーガニックセラピー協会
人の健康の維持・増進・回復や、予防医学としてオーガニックセラピーの啓蒙活動を行い、日本にオーガニックを健全に普及させることを目的として、オーガニックの食品やコスメの知識を体系的に学ぶ資格制度を行っている。
初心者向けの1dayセミナーは主に東京で、それより上級はe-ラーニングにて全国各地から学ぶことができる。
詳しくは下記サイトにて。
アロマティスト 鳥塚ルミ子 オフィシャルサイト
(社)国際オーガニックセラピー協会 オフィシャルサイト http://www.organictherapy.org/
鳥塚ルミ子Facebook https://www.facebook.com/rumiko1
鳥塚ルミ子 OCNオフィシャルBlog http://rumikonz.blog.ocn.ne.jp/blog/
これまでになかった大人の絵本『愛をつたえるハンドリフレ』
ハンドリフレクソロジーの技術や行程と、セラピストの心のありようを、可愛いイラストと優しいテキストでわかりやすく伝える素敵な絵本。
ハンドリフレの勉強をしている方はもちろん、大切な人へのプレゼントにも最適です。
著者・監修:鳥塚ルミ子
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オーガニックの食、コスメ、コットンの基礎知識、法律、有害物質が身体に与える影響とそのデトックス法、国内外オーガニックの現状を公的にまとめた1冊。
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著者:鳥塚ルミ子
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