リフレクソロジーの反射区とは?ツボとの違いと得られる3つの効果を紹介
足裏にある「反射区」は、リフレクソロジーの施術を知る上では欠かせない要素です。しかし、反射区の考え方やツボとの違いについて詳しく知らないという方も多いでしょう。
今回は、リフレクソロジーにおける基本的な考え方である反射区の概要や西洋式・東洋式リフレクソロジーの違い、施術によって期待できる3つの効果について紹介します。
リフレクソロジーの基本や効果を詳しく知りたいという方は参考にしてみてください。
リフレクソロジーとは
リフレクソロジーとは、「リフレックス(反射)」と「ロジー(学問)」という英単語を組み合わせた「反射学」という意味の治療法をさします。その起源は古代エジプト時代にまでさかのぼり、1917年にアメリカ人の医師によって体系化されました。
長い歴史をもち、欧米諸国では医療の現場でも積極的に採用されているのが特徴です。
リフレクソロジーの考え方|反射区とツボ
リフレクソロジーの施術をする際は、反射区と呼ばれる身体の部位に対してマッサージを行います。ここでは、反射区と足つぼに関する基本的な知識について確認しましょう。
反射区
反射区とは、足裏や手のひらなどの身体の一部にある末端神経の集中しているエリアのことです。反射区を手や指を使って刺激することで、それぞれの反射区に対応する内臓や器官の機能を回復・活性化させる効果があると考えられています。
反射区は頭から目、肺や心臓、大腸や泌尿器にまでつながっており、お客様のニーズに応じて、改善したい身体の部位に働く反射区を刺激するのがリフレクソロジーです。
リフレクソロジーは、ある程度広いエリアである反射区を対象とした施術なので、専門知識がそれほど多くない方でも、施術を担当できるのが特徴だといえます。
1.眼精疲労に効く反射区
眼精疲労に効く反射区として挙げられるのが、足の人差し指と親指の間の付け根です。
指の根本から第二関節あたりにかけて刺激を与えることで、目に働きかけられます。施術の際は、親指の腹を使って優しくマッサージするのがコツです。
2.肩こりに効く反射区
肩こりに効く反射区は、足の指の付け根あたりです。肩甲骨は小指と薬指の付け根、肩全体に効かせたい場合は足の指の付け根を全体的にマッサージします。肩こりがひどい場合は反射区が硬くなっているので、対象部位が柔らかくなるまでもみほぐしましょう。
3.頭痛に効く反射区
頭痛に効く反射区は、足の親指に集中しています。親指の腹が頭全体、親指と人差し指が接している部分が側頭、親指の付け根部分が首に対応する反射区です。
頭全体の反射区は両手の親指で交互に押し、側頭の反射区は人差し指の第二関節でもみほぐし、首の反射区は人差し指の第二関節の角で外側に向けてこすりつけましょう。
4.デトックスに効く反射区
右足裏の中央部分は肝臓や腎臓、胃腸、泌尿器系の反射区が集まっています。これらの反射区を刺激することで、体内の毒素を排出するデトックス効果が期待できるでしょう。
両手の親指を重ねて、足裏の中央部分を集中的にマッサージしてみるのがおすすめです。
足つぼとの違い
反射区と足つぼの大きな違いは、反射区はエリアという面で施術対象を捉えているのに対して、足つぼは経穴という点で施術対象を捉えているという部分です。
反射区に対する施術では対応する複数の臓器や器官に広く効果がありますが、足つぼに対する施術は特定の臓器や器官に対してピンポイントで作用する点が異なります。
リフレクソロジーと足つぼの違いについては、下記の記事も参考にしてみてください。
リフレクソロジーとは?主な種類と得られる5つの効果について紹介
東洋式・西洋式リフレクソロジーの考え方の違い
リフレクソロジーには大きく分けて東洋式・西洋式という区分けがあります。ここでは、種類別のリフレクソロジーの特徴や違いについて見ていきましょう。
エネルギーラインの概念が違う
リフレクソロジーでは、身体全体に合計10本のエネルギーラインが流れていると考えます。
東洋式では首下のエネルギーラインは右半身は右足、左半身は左足に反応していますが、首上からは対応する左右の反射区が反転すると考えられています。西洋式の場合は、身体の部位は関係なく、右半身は右足、左半身は左足という反射区の対応関係の違いがあります。
痛みの程度が違う
東洋式のリフレクソロジーには「指圧が強ければ強いほど効果が高まる」という考え方があり、痛みを伴った施術を行うケースもあります。その一方で、西洋式のリフレクソロジーは痛みをストレスと捉え、優しくなでるような施術が多いのが特徴です。
両者は指圧の強さや感じる痛みの程度が異なるものと考えておきましょう。
リフレクソロジーによって期待できる3つの効果
リフレクソロジーの施術をすることによって、体内の不調や体調を改善させたり、心身をリラックスさせたりといった効果が期待できます。
1.体温を上げる効果がある
リフレクソロジーの施術によって血行やリンパの流れがよくなり、体温を上昇させる効果を得られるでしょう。定期的にリフレクソロジーの施術を受けることで体温を上げられるので、慢性的な冷え性に悩んでいる方は症状の改善・解消を期待できるのが特徴です。
2.太りにくい体質を作る
反射区を指や手を使ってもみほぐすことで全身の血行をよくし、酸素が身体の隅々まで行き渡りやすくなります。新陳代謝がアップすることで、老廃物が排出されやすくなり、太りにくい体質づくりを目指すことができます。
また、リンパの流れも改善するので、身体のむくみ改善や予防にも役立つでしょう。
3.心身をリラックスさせられる
リフレクソロジーで反射区に対して適度な刺激を加えることで、自律神経を整え、副交感神経を優位にすることで、心身をリラックスさせる効果が期待できます。
実際にリフレクソロジーを優しくもみほぐすと、脳がリラックスしていることを表すアルファ波の割合が高まるといったデータも報告されているのです。
リフレクソロジーの反射区の考え方や効果について知って施術に活かそう!
リフレクソロジーの施術の根本的な考え方である反射区は、末端神経が密集したエリアで、それぞれの反射区に対応する臓器や内臓の機能を活性化させる働きがあります。
また、西洋式と東洋式ではエネルギーラインと指圧の強さに違いが見られます。
リフレクソロジーの施術を行うことで体温を上げ、太りにくい体質を作り、心身をリラックさせる効果が期待できます。リフレクソロジーにおける反射区の考え方と効果を確認して、どの施術を提供したいか考えましょう。