理想の結婚相手、見つけたい? いまどきの『婚活』とは? #1
独身の皆さん、『婚活』していますか?
「毎日、サロンと家の往復ばかりで、新しい出会いなんてほとんどない」「いつかは結婚したいけど、今は仕事が楽しいからそのうちに」。
「『婚活』なんてしなくても、いつかは運命の人に会える」「『婚活』したけど、全然ダメ。もう疲れた」…… いろんな声が聞こえてきそうです。
でも、ちょっと待って! 未婚率がどんどん上がる現代、理想の結婚をするには、やっぱり『婚活』は必要なんだとか。
そこで、一般社団法人日本ブライダルソムリエ協会の柏木経子代表理事に『婚活』に必要な心得を聞いてみました。
行政まで応援!?いま婚活が必要なわけ
「日本ではかつて、お見合い結婚が主流でした。お相手は親同士が決めたり、職場の上司が紹介したり、地域の世話役が口を利いてくれたりするもので、独身男女(特に女性)が自分から相手を探す必要なんてなかったのです。結婚相談所の入会金も、男性は高くて女性は会費無料なんてところもありました」
そう話すのは、『ブライダル・ソムリエ』という結婚コンサルタントを数多く養成している一般社団法人日本ブライダル・ソムリエ協会(以下ブライダルソムリエ協会)代表理事の柏木さん。
「ところが、女性の社会進出が進み、『お相手を自分で選べる』恋愛結婚が主流になると、初婚年齢も未婚率もどんどん上昇。反対に、男性の方では草食化が進んで、デートでは割り勘が普通。共働きでないと生活できない時代になって、ますます結婚しない、結婚できない人が増えたようです」
さまざまな理由や背景が絡み合い、1960年には100人中10人だった34歳以下の男女の未婚者は、2010年には男性が100人中47人、女性で100人中34.5人※ になったのだとか。
職場やバイト先などで「自然に出会う」パターンは減る傾向にもあり、結婚したいなら、やっぱり自分から動かなくちゃいけない時代のようです。
(※総務省統計局「国勢調査」より)
結婚相手との出会い方の推移
「このままでは人口が激減する」「税収が不足して国が破綻する」と、少子化対策や子育て支援、官庁や大企業では福利厚生の一環で結婚支援活動を取り入れたりと、さまざまな取り組みを行っています。一度、自分が住んでいる地域にどんなサービスがあるか調べてみるのも良いかも知れません。
『忙しい』は理由にならない。婚活はポジティブに
でも『婚活』って何からすればいいのでしょう?
「まず、自分が納得する結婚のイメージをしっかり考えましょう。親がうるさいから、などと周りに言われて焦る必要はありません。年齢も時期も人それぞれでいいんですよ」と柏木さんは言います。
「ただし、結婚したいのなら、何もしないで『出会いがない」と文句を言っていてはダメ。よく『忙しいから婚活できない』と言う方もいますが、そういう方には『結婚している方ってヒマだったんですか?』って聞くんです。厳しい言い方かもしれませんが、今のあなたの現状は、あなたの選択の結果です。今は昔と違って、『婚活しています』と周囲に宣言する人も多いですよね。やはり、前向きで『いい結婚をしたい』とアピールしている人の方がチャンスも巡ってきます」
また、手軽なインターネットの婚活サイトは便利だけれど、年収や職業などの条件検索だけで好きになる人に出会えるとは思わない方が良いとも言います。
「理想の相手像を持つことは大切ですが、条件をつけることは制限を作ることでもあります。私たちが1対1でのご紹介の席を設けるときも予めご希望を伺いますが、やたらとハードルの高い条件をつけてしまうと、出会いの機会すら減ってもったいないと思うことがあるんですよ」
いずれは結婚しようと思っている未婚者の割合は、男性85.7% 女性89.3%
未婚者の結婚の意思
そのうち彼氏彼女がいないのは、男性 69.8% 女性59.1%
婚活初心者にもおすすめの「お見合いパーティ」
「良い出会いがしたいなら、出会いを求めていろんな場所に出て行きましょう。友達に紹介を頼むでも良し、異業種交流会に参加してもいいですね」と話す柏木さん。
最近は、結婚相談所やイベント会社が開いているお見合いパーティも気軽に参加できるようになっているので、これから婚活をやってみたいという方にもおすすめなのだそうです。
「普段の自分の世界を飛び出して、いろんな人に会うことはとても大切です。例えば、ご相談にいらした方に『どんなお相手がいいですか?』と尋ねると、『優しくて、真面目な人がいい』と答える人がとても多いんです。でもね、それって『優柔不断で、面白みのない人』とも言えるんです。理想のイメージが漠然としていると、実際に会ってみて『なんか違う』となることが多いです」
その点、パーティの場では初対面の人と話すことにも慣れるし、色々な人と会うことで自分の好みもはっきりしてくるのだとか。
「最初は気後れするかもしれませんが、コミュニケーションも練習が大切です。それに、同性をチェックするのもポイントです。どんな人が異性に人気があるのか、容姿だけでなく、立ち居振る舞いや、自己紹介なども参考になりますよ」
取材・文・写真/あどわいず・橋本弥司子
タイトル写真/AJHAJHA
Profile
柏木経子さん
家業の結婚相談所で20年程カウンセラーを経験。さらに街コンで約7000人を世話した経験から「出会いの場があるだけではダメ」だと考え、独自の恋愛カリキュラムを構築。そのカリキュラム研修を受講した人の成婚率は90%を誇る。
2014年、この研修を通して、出会いから交際、結婚までを実践指導出来るブライダルソムリエを養成し全国に広げるため、一般社団法人ブライダル・ソムリエ協会を設立。幸せな恋愛、結婚をサポートし、少子化対策を根本から底上げし用途、講演活動なども多く行っている。
http://bridalsommelier.com/
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