アクリルパウダーを使った3Dネイルの基本と応用

ネイルアートは女性のファッションの一部として非常にポピュラーなものですが、そんなネイルの世界を一気に広げてくれるものとして注目を集めているのが3Dネイルアートです。

3Dネイルとは、その名の通り立体的なネイルアートのことで、通常のネイルよりも指先が華やかになり、より強くアピールすることができます。

一度はやってみたいと思っている人も多いようですが、一見するととても難しそうに思えますよね。確かに、通常のネイルとは違った専門的な知識は必要になってきますが、ポイントさえ押さえればそこまで難しいものではありません。

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3Dネイルにはどんな道具が必要?

3Dネイルを行う際に必ず必要になってくるのが、アクリルパウダーとアクリルリキッドです。アクリルパウダーというのは、アクリル樹脂を細かいパウダー状にしたもので、さまざまなカラーバリエーションが展開されています。このアクリルパウダーを溶かすのがアクリルリキッドです。

アクリルリキッドとアクリルパウダーを混ぜ合わせることにより、パウダーが溶けて自由自在に形を作ることができるようになります。最低限必要なものはこの2つですが、このほかにもアクリルリキッドを入れる容器を用意すると便利です。

ダッペンディッシュとも呼ばれるこの容器は、アクリルキッドの匂いや揮発を抑えるために用いるものです。アクリルリキッドは非常に揮発性が高くすぐに酸化してしまう性質があるため、そのときに使用する分だけを容器に入れるようにします。ちなみに、この容器はプラスチック製のものだと溶けてしまう恐れがあるため、ガラス製のものを用意するようにしましょう。

そして、細かいデザインを施すためには必要に応じて筆を使い分けるようにします。5本から10本程度のさまざまな細さの筆を使い分けることによって、デザインを行っていきます。また、アクリルリキッドを拭きとるためのキッチンペーパーのようなものも必要です。これは指に付着したリキッドを拭きとるためのものでもありますが、筆に含み過ぎてしまったリキッドの量の微調整を行うためのものでもあります。

下準備が最重要!アクリルスカルプを作る際の注意点!

アクリルスカルプを上手に仕上げるためにもっとも重要なのは、下準備です。どんなにきれいにスカルプを作ったとしても、下準備をおろそかにしてしまうと取れやすくもろい仕上がりになってしまいます。

下準備の手順としては、はじめにエメリーボードなどで自爪を短く削りましょう。理想は爪の先端の白い部分が少し残るくらいがベストです。爪を短くしたら、爪の表面にバッファーで小さな傷をつけていきます。爪に傷をつけることによって、スカルプチュアを爪に乗せたときの密着力を高めることができます。このサンディングをしっかりやるかやらないかで、スカルプの取れやすさが大きく変わってくるので、すべての指について丁寧に行いましょう。

サンディングが終わったら、爪の生え際にある甘皮部分を押し上げます。この作業にはセラミックプッシャーなどを用いるといいでしょう。この工程もスカルプの浮きを少なくさせ、長持ちさせるために重要な作業です。甘皮部分の処理が終わった段階で、爪の表面に削りかすや角質が残っている場合にはそれらを払い、きれいな状態にしておきます。そして最後に、爪表面の油分を取り去り、スカルプの持ちを良くしてくれるプレプレイマーを塗れば準備完了です。

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シンプルだけど難しい!ミクスチャーの作り方

ミクスチャーとは、アクリルパウダーとアクリルリキッドが混ざった状態のものをいいます。液体状になったミクスチャーが3Dネイルの主役ですので、しっかりとミクスチャーの作り方をマスターしておく必要があります。

まず、適度な太さの筆にアクリルリキッドをたっぷりとしみこませ、ダッペンディッシュの縁に筆を押し付けてアクリルリキッドを少し絞るようなイメージで余分なリキッドを落とします。アクリルリキッドを含んだ筆の先をアクリルパウダーに付けると、その周辺だけが液体状のミクスチャーになるのがわかります。そのまま筆を浮かせると筆の先にミクスチャーが付着した状態になりますので、それを直接ネイルの上に乗せていくことになります。

ここで注意したいのが、ミクスチャーの固さです。ミクスチャーは柔らかすぎても形を形成することができませんし、硬すぎても自在に形を作ることが難しくなってしまいます。具体的には、筆の先をアクリルパウダーに付けたときに、筆を浮かしてもミクスチャーが垂れてしまうようでは柔らかすぎです。この場合にはペーパーなどにミクスチャーを捨て、新たにリキッドの量を調節して作り直すようにしましょう。

一方、筆の先に粉状のアクリルパウダーが残っている場合は、リキッドの量が足りません。再度リキッドを付け直して、ミクスチャーを作り直しましょう。

終わったら後片付けをしよう!道具の片づけ方と手入れ方法

ネイルが終わった後にはしっかりとした片付けも重要です。プロのネイリストであれば、使う道具は大切にするもの。その点から考えれば、使い終わった後の道具のお手入れや片付け方をしっかりとマスターしておくことも重要なのです。

まず、ネイルで使用した筆に関しては洗い方に注意してください。水道水などで洗うと筆が傷んでしまうため、筆についたミクスチャーを落とす際にはアクリルリキッドですすぐか、もしくは無水エタノールを使用して洗うようにしましょう。ネイル用の筆をエタノールで洗うという知識を持っている人は多いですが、使うのは水分の含まれていない無水エタノールです。消毒用のエタノールには水分が含まれているので使用しないようにしましょう。

ミクスチャーをすすいだ後の筆はしっかりと乾燥させるようにします。乾燥のために保管する場所は、日が当たらない風通しの良い場所を選ぶようにしましょう。日が当たってしまうと色素沈着を起こすなどして筆が傷んでしまいます。また、ダッペンディッシュなどの容器に関しては、しっかりと水ですすぎます。

容器のなかにアクリルリキッドが残っている場合には下水へと流さずに、ペーパーなどでふき取ってからすすぐようにしましょう。間違っても、残ったリキッドを戻したりそのまま放置したりすることは避けましょう。

難しいデザインにもチャレンジ!上級スキルを身に付けよう!

水玉や花柄は3Dネイルの基本形で、はじめたばかりの頃は誰でも経験するデザインですが、自分の技術力を磨くためにも上級のネイルアートにもチャレンジしてみましょう。水玉や花柄などの基本形が作れるようになったら、立体感のあるリボンをデザインしてみましょう。

水玉や花柄同様に非常に汎用性が高く、いろいろなデザインのネイルに用いやすい形です。ベースカラーが地味な色であっても、3Dのリボンを施すだけで指先が一気に女の子らしくなりますので、おまかせなどでオーダーを受けたときには喜ばれる可能性の高いデザインです。

また、花柄でも花弁が均一な大きさで広がっている花柄ではなく、バラなどのようにより立体感のある花柄を練習してみましょう。バラの3Dネイルは、人のイメージやネイル全体のデザインによって合う・合わないがはっきりしてしまいますので、汎用性という面ではよくありませんが好きな人は好きですし、何といっても技術力を磨く練習になります。バラの写真を見ながら行ってもいいですし、実際にバラの花を見ながら練習をしてもいいでしょう。

ひとつひとつのデザインをしっかりと作れるようになったら、自分の持っているレパートリーを組み合わせて、全体としてまとまりのあるデザインを考えるように練習しましょう。ネイルは、10本の指をすべて合わせてひとつの作品です。特に3Dネイルの場合には、芸術性が高い作品であるため、全体としてのまとまりやデザイン性の高さも求められます。

生まれつき持った感性やセンスも確かにありますが、大切なのは良い作品をたくさん見ることです。ネットなどで作品を調べ、自分の気に入ったデザインを実際に作ってみるようにしましょう。

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