ネイリスト一押し!ネイルを長持ちさせるフローターについて

フローターは自爪の上にジェルをコーティングする技法のことです。アククリックやハードジェルでも可能ですが、スカルプのように長さを出すことなく、自然な仕上がりにするのが基本です。ソークオフジェルを使ったジェルネイルは基本的にはフローターということになります。カラーの持ちも自爪よりも長持ちするので、繰り返しいろいろなカラーを楽しむことができます。

薄い状態の爪を補強するという面もあるので、爪の状態に悩みのあるお客様にも手軽に喜んでいただけるサービスメニューです。

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そもそもフローターとは?

フローターは自爪の上にジェルやアクリル樹脂のリキッドとパウダーを混ぜたアククリックを乗せて、爪を補強する技法のことです。長さ出しをせずに爪の表面を保護し、爪の強度を補強する効果があるので、折れにくいネイルを作ることができます。自爪の地肌に合わせたベースジェルを塗っておけば自然な仕上がりにすることも可能です。

表面にカラーポリッシュを塗る場合も、自爪よりカラーポリッシュと粘着するのでカラーが長持ちします。またポリッシュリムーバーではジェルやアククリックは落ちないため、カラーポリッシュを塗り変えて繰り返し楽しむこともできます。

使用する素材は爪の補強をどの程度行うかなどによって、ソークオフジェルかハードジェル、あるいはアククリックにするかが変わってきます。爪の形が気になる方の場合はアククリックによるフローターを希望されることが多いようです。アククリックは強度という点で一番ですが柔軟性がないので、爪の状態やプレパレーションが悪いと根元からリフトを起こしやすいという面もあります。

そのためフローターのメニューではジェルフローターをメインとするネイリストが増えてきている傾向にあるようです。ハードジェルかソークオフジェルかは強度の違いによって使い分ける必要がありますが、ハードジェルはオフで削りを入れる手間がかかるので、違和感のない仕上がりや手軽さという点を重視する場合はソークオフジェルを選択する方が無難でしょう。

フローターのメリットは?

フローターは長さを出さずに自爪の上にきれいな表面を作っていくので、自然で違和感のない仕上がりとなります。地肌を生かしたフローターだと、一見ジェルネイルとはわかりにくいほどです。ジェルを組み合わせることでそれぞれの爪に合ったカラーを作り出すことができ、仕上がりは艶のあるものとなります。必要な場合は自然な範囲で長さを出すことができるので、爪が薄い、あるいは形が悪いなどでお悩みのお客様に対しても提案しやすいメニューです。

前述のようにアククリックやハードジェルなどを用いて強度や艶感を出していく選択肢もありますが、手軽さや自然な仕上がりを希望された場合はソークオフジェルによるフローターがおすすめとなるでしょう。ソークオフジェルは臭いがほとんどなく、オフは溶剤の使用だけで可能なので爪の負担は軽くなります。

フローターにカラーポリッシュを乗せると自爪よりもカラーの乗りが良いので、うまくいけば2週間~3週間ほどカラーが持続することも期待できるでしょう。技法上で必要となるテクニック自体はジェルネイル共通のベーシックなものですから、サロンのサービスメニューとして提供しやすいというメリットもあります。爪の状態やお客様の希望に合わせてアククリックやハードジェル、ソークオフジェルなどを使い分けて応用的なテクニックを提供することも可能です。

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フローターでも重要となるプレパレーション

薄い爪や爪の補強をかねて施術することの多いフローターですが、ジェルネイルであることに変わりはなく、爪の表面は長期間ジェルをつけた状態で持続することになります。したがって通常のジェルネイルと同様にプレパレーションをしっかり行うことが必須となります。

まずは指を消毒して爪のサンディングとファイリングをしっかり行います。グリッドは180のエメリーボード、薄い爪の方の場合には200以上のグリッドのファイルで慎重に爪の長さや表面を整えていきましょう。ダストをしっかり取り除いたら、プッシャーとニッパーを使ってキューティクルケアを行っていきます。

キューティクルケアではジェルをしっかり乗せるために、ルースキューティクルを取り除いてポケットを作っていくことになります。ただし弱っている爪の場合は甘皮部分まですべて除去するかどうか、臨機応変に判断する必要があるでしょう。爪にかかる負荷とリフトの危険性のバランスを見てキューティクルケアの方法を決めていきましょう。

これらの工程ではダストやキューティクルをキレイに処理できているかどうか常にチェックしながらこなしていきます。ジェルやアクリルにとって水分や油分は大敵ですのでしっかりとした拭き取り作業が欠かせません。

ベースジェルを塗っていきましょう

ここではソークオフジェルによるフローターを想定していますので、プレパレーションが終わったらベースジェルを塗っていくことになります。リフトが起こりやすいと判断した場合は爪の先端やフリーエッジ部分に少量のプライマーを塗っておきましょう。ベースジェルは自爪に対する接着剤としての役割を果たしますので、塗る前のプレパレーションが非常に大事です。またトップジェルやカラージェルの色素沈着から爪を守るという役割もあるので、塗りむらのないように丁寧塗っていくことが大切です。

まず少量のジェルを筆にとったら、爪の裏側の方からエッジ部分を塗っていきます。爪先からのリフトを防ぐために欠かせない工程です。エッジを塗り終わったら爪の表面を中央部分、左部分、右部分の順に厚みが出ないように薄く塗っていきましょう。厚く塗り過ぎると余ったジェルが爪の周囲に流れてしまいます。余ったジェルはウッドスティックなどで素早く拭き取ります。表面の塗りなどがないか確認したらライトに当てて硬化させます。

ジェルによって照射時間に差があるので使用するジェルの仕様をよく確認して使用しておきましょう。またライトの照射の際は親指とその他4本の指は別々に照射したほうが、ジェルが流れることなくライトが均等に当たるので仕上がりがきれいになります。

ベースジェルは塗りむらなく厚すぎず塗っていくことが重要です。薄く塗っていく作業を2回に分けることでそれぞれのケースに合わせた厚みに調整することができるので、リフトのリスクをかなり抑えることができます。

カラージェル、トップジェルで仕上げましょう

ベースジェルを塗り終わったらカラージェル、もしくはトップジェルを塗る工程に入ります。カラーをつけたい場合はカラージェルを塗っていき、自爪の色を生かした自然な仕上がりにしたい場合はトップジェルを塗っていくことになります。

カラージェルは塗ってから硬化までの回数によって厚みや色味が変化します。したがって1回の塗りではジェルの量を薄めに塗っていくことを心がけましょう。目安は筆の先の片面に米粒2粒~3粒程度の量です。エッジを塗るときはさらに少なめの量でも構いません。

塗りの手順はベースジェルと同様、エッジ部分から表面を中央、左、右の順番で塗っていきます。カラーポリッシュと違ってジェルは乾かないので、塗りむらがないように丁寧に塗っていきましょう。厚く塗ってしまうと硬化の時に熱を感じやすくなってしまうことがあります。その場合はライトから手を出して、ライトに入れたり出したりしながら再度硬化して下さい。ジェルのメーカーによってさまざまな違いがありますが、たいていの場合は合計時間で1分~3分ほどで十分です。

最後にトップジェルです。これも少量で十分ですので、根元に筆を当てて一気に塗っていきましょう。エッジ部分もしっかりとめて硬化させたら、未硬化ジェルをしっかり拭き取って完成です。

フローターは基本的な工程を丁寧にこなせば2週間~3週間ほどは持ちます。爪の薄い方や目立つスカルプに抵抗のあるというお客様にも手軽に楽しんでいただける、ネイリストおすすめのメニューです。

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