出張ネイリストとして働くための基礎知識|働き方の種類や必要な道具、メリットや注意点を紹介

現在ネイリストとして活躍されている方やこれからネイリストを目指すという方の中には、出張ネイリストに興味を持たれている方もいるかもしれません。

出張ネイリストの働き方や必要な道具などを知れば、具体的なイメージが湧きやすくなるでしょう。そこで、出張ネイリストの詳しい働き方やメリット、注意点や資格などについて紹介していきます。

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出張ネイリストとは

出張ネイリストは、店舗を持たずにネイルの施術をするネイリストです。依頼があれば、お客様の自宅やイベント会場などに出向いてネイルを施します。

家庭の事情や身体的な理由など、ネイルサロンに足を運ぶことができない方や自宅の方が落ち着いて施術を受けられるという方などのニーズにこたえ、さまざまな場所へ移動することを前提とした働き方です。

出張ネイリストの働き方|働く場所は主に3種類

店舗を持たずにさまざまな場所で施術をするネイリストは、どんな場所でネイルをするのでしょうか。出張ネイリストの出張先や働く場所について見ていきましょう。

お客様の自宅で施術

お客様の自宅を訪問し、施術をします。ネイルサロンに行くのが苦手な方や小さな子供がいる方、介護中の方、近くにネイルサロンがなくなかなか行けないという方など、さまざまな事情を抱えつつネイルを楽しみたい方の依頼を受けて、出張するスタイルです。

施術の場所を借りる必要がないため場所代を払うことはありませんが、施術に必要なネイル用品や機材をすべて持ち込まなければならないため、大きな荷物を運ぶ必要があります。公共交通機関での移動や徒歩の場合、負担が大きいのがデメリットです。

シェアサロンやレンタルスペースを借りて施術

シェアサロンやレンタルスペースは、時間ごとに利用料金を支払うことで場所を借りることができます。ネイルサロン向けのシェアサロンであれば、ある程度のネイル用品が揃っていることもあるため、予約が入ったときだけシェアサロンをレンタルすれば、いちいち大荷物を抱えて移動する必要がありません。

また、美容院やトータルビューティーサロンなどと提携して、店舗に出向くこともあります。

イベント会場で施術

イベント会場のブースでネイルを施術することも。イベントに派遣するネイリストをまとめる専門の会社もあり、商業施設や展示会場などのイベントに呼ばれ来場者にネイルを施術します。

イベント時にだけ呼ばれて出張ネイルをするため、副業としてできる時だけ引き受けることも可能です。また、結婚式や成人式など特定のイベントや時期だけの需要もあります。

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出張ネイリストのメリットと注意点

店舗をもたないため自由度が高い出張ネイリストですが、どんなメリットがあるのかを整理してみましょう。また、出張ネイリストをはじめる前に知っておきたい注意点もあわせて紹介しますので、参考にしてください。

出張ネイリストのメリット

まず、出張ネイリストのメリットを紹介します。

低コストではじめられる

出張ネイリストは店舗に勤務するネイリストと違い、個人事業主の独立したネイリストです。通常は店舗や場所代を借りるための費用が発生しますが、出張型のネイリストにはその費用が必要ありません。

初期費用がほぼかからず、光熱費や家賃など、毎月かかる経費もほぼ必要ないため、低コストですぐにでも仕事をはじめることができます。

マイペースに仕事ができる

店舗勤務の場合、お客様がいらっしゃらなくても、決まった時間内は店舗に居続けなければなりません。出張ネイリストは基本的に予約が入った時だけ、イベントの時だけの稼働です。そのため、ライフスタイルに合わせた働き方をしやすいというメリットがあります。

一日中家を空けられない場合でも、予約が入った時間に合わせて移動しその時間だけを施術に当てることができます。稼働時間を自分で設定できるため、副業で休日だけという働き方も可能です。

知っておきたい注意点

ライフスタイルの変化に対応しやすく、低コストではじめられるなどメリットが多い出張ネイリストですが、注意点も知っておくべきでしょう。

自分次第で解消することができることも多い一方で、デメリットにもなる点を理解しておく必要があります。

安定した収入を得るのが難しい

決まった時間稼働しないということは、安定した収入を見込むこともできません。店舗勤務のネイリストは、お客様が来店しなくても店舗に出勤する必要がある反面、出勤するだけで最低限の給料が保証されるのがメリットです。

お客様から依頼があった分しか稼ぐことができないので、収入が安定しない可能性が高いことは覚悟しておきましょう。収入を安定させるには、コンスタントに予約が入る工夫をしたり、稼働時間を長くしたりする必要があります。

どんなことにも対応する適応力が必要

出張ネイリストは、さまざまなイレギュラーに瞬時に対応できる適応力が求められます。大荷物を抱えて移動する体力や、施術椅子や照明などの施術環境が整っていない中での施術など、必ずしも万全ではない中でお客様に満足していただける接客をしなければなりません。

また、移動中のトラブルで予約時間に間に合わなかったり、出張先が離れていたりすると移動だけで疲れてしまうこともあるでしょう。

出張ネイリストに向いている人やおすすめしたい人は?

出張ネイリストは、いわゆるフリーランスと呼ばれる働き方なので、安定した収入を得るためには相応の努力が必要ですが、イベント開催時やネイルサロンに行けない方にとって需要は高い仕事です。

2021年には出張ネイルのマッチングプラットフォームも登場していることからも、需要の高さがうかがえます。

ネイルの資格や経験を活かしたい方や、子育てや介護があってサロンワークが難しい方には、まさにぴったりの働き方だといえるでしょう。ネイルサロンに勤務していた方で固定客がいる場合、出張ネイリストになっても引き続き利用してもらえる可能性が高く、安定した収入も期待できます。

出張ネイリストになるのに資格は必要?

ライフステージに転換期が訪れやすい女性やフルタイム勤務の従事が難しい事情を抱える方、副業を考えている方などにとって、魅力的な出張ネイリストの働き方。どうしたら出張ネイリストになれるのか、気になっている方もいるかもしれません。

ネイリストになるのに資格は必須ではありませんが、無資格では信頼を得るのが難しいことが考えられます。無資格のネイリストを自宅に呼びたいと思う方がいるかどうかと考えてみれば、やはり資格をもっているに越したことはありません。

ネイリストになるためにおすすめの資格や資格をとる方法などは、以下の記事で詳しく紹介しています。

ネイリストになるには?資格の種類や資格をとる4つの方法、ネイリストの働き方や将来性も紹介!

出張ネイリストをはじめるには?必要な道具をチェック

出張ネイリストとして活躍するためには、施術に必要な道具を揃える必要があります。荷物はできるだけコンパクトにまとめられるものを選ぶことも大切です。出張ネイリストが持っておくべき道具類について紹介しますので、参考にしてください。

ネイル道具

まずはネイルの道具を見ていきましょう。受け付けているメニューにもよりますが、いろいろなオーダーにおこたえできるよう、ある程度揃えておくのがおすすめです。
・ジェル
・ポリッシュ
・ソフトリムーバー
・アセトン
・ブラシ
・バッファー
・プッシャー
・ネイルパーツ
・ラメ類
・ネイルケア用品 など

ただし、あまり種類が多くなると持ち運びが大変になることにも注意が必要です。

衛生用品

ネイル試験でも重要視される衛生管理の用品です。手指や道具を消毒したり、ごみの清掃や手指のケガなどにも対応できるよう、必ず準備しましょう。ネイルダストなど小さなごみが出ることもあるので、小さいほうきやちりとり、コンパクトサイズの掃除機などがあるとベターです。

・消毒用アルコール
・ガーゼ
・清潔なタオル
・水

施術用の照明器具

お客様の自宅やイベントブースなどでは、施術環境が整っていないことが多いです。手元が暗いと施術に影響するため、手元を照らすことができる照明器具を持参するとよいでしょう。

出張先がどんな環境であっても、充分な明りを確保でき、施術しやすい環境を作ることができます。電源が近くにあるとは限らないため、電池式や充電式のもので、折りたたんでコンパクトになるようなものがおすすめです。

移動用のバッグ

上記で紹介した荷物を運ぶためのバッグが必須です。すべての道具を入れて安全に運ぶことができるもので、移動に適したものを選ぶ必要があります。

持ち物が多い場合、ショルダータイプは肩や腕に負担が大きいため、移動には不向きです。キャリーケースであれば大荷物であってもひとりで運ぶことができます。すべてを持ち運ぶ必要があるケースや出張先にある程度道具が揃っているケースによって、使い分けるといいでしょう。

出張ネイリストをするのであれば、是非検討したいのが車です。交通網が発達している都市部では、車移動よりも、公共交通機関を使ったほうが便利なこともあるでしょう。しかし多くの場合、大荷物を抱えて移動を繰り返す出張ネイリストにとって、車は必須アイテムといっても過言ではありません。

同日に入った予約の出張先がそれぞれ離れている場合などでは、移動だけでそれなりに時間がかかってしまい、疲弊してしまうことも考えられます。出張ネイリストを続けていくのであれば、運転免許の取得や車の購入も是非考えてみましょう。

出張ネイリストの集客方法は?

何度もお伝えしているとおり、出張ネイリストは店舗を持たない営業スタイルです。店舗に看板を掲げ、ポータルサイトやチラシなどで宣伝すれば予約が入る可能性がある店舗型と違い、集客に工夫をしなければなりません。

ホームページやブログを開設してこれまでの実績や活動内容を載せることで信用を得たり、X(旧Twitter)・Instagramなどを活用して集客しましょう。どんな施術をするのが得意なのか、これまでどれくらいの実績があるのかなどをわかりやすくアピールします。

出張ネイルを利用する方は、サロンに行けない事情を抱えている方も多くいるため、その背景にも想いをはせて、集客に活かしていきましょう。

自由な働き方で自分次第で収入を増やすこともできる出張ネイリストは副業にもおすすめ

ライフスタイルに合わせて働き方や稼働時間を調整しやすく、自分次第で大きく収入を増やすこともできる出張ネイリストは、副業にもおすすめです。

ネイリストの資格や経験があれば、低コストですぐにでもはじめられるというメリットもあります。デメリットである、移動の大変さや集客のしにくさも、工夫次第で解消することもできるでしょう。

ライフステージの変化にも対応しやすい出張ネイリストへの転身を検討してみましょう。

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