ネイリストも実践!サロンのジェルネイルを長持ちさせる方法とは?

ジェルネイルには、ファッションの幅を広げるとともにいつでも眺めて楽しむことができる魅力があります。完成したてのツヤと美しさをできるだけ長持ちさせたいものですね。ここでは、ネイリストも実践している、サロンのジェルネイルを長持ちさせる方法についてご紹介します。

ジェルネイルに関する基礎知識やジェルの種類、長持ちさせる施術法や日常生活で気を付けたいポイントなどを盛り込みましたので、ご自身のネイルケアをはじめ、お客様にアドバイスをする際の参考にしてください。

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ジェルネイルとはどんなもの?その魅力と人気の理由

ジェルネイルとは、爪にジェル状の合成樹脂を塗り専用のLEDライトを照射して仕上げるネイルです。ネイリスト向けの少し難しい話になりますが、ジェルネイルの主な成分には、メタクリル酸エステルモノマーやアクリル酸オリゴマー、光重合開始剤などが含まれています。このうち光重合開始剤が、紫外線や可視光線を照射することで硬化を始めるのです。ライトを照射すると、光重合開始剤は光重合(フォトポリマリゼーション)を起こして、熱を発生し、体積が小さくなります。光を当てても空気中の酸素に妨げられて部分的に硬化しないものもあり、この部分は「未硬化ジェル」と呼ばれています。

ジェルネイルの魅力は、透明感の高いツヤのある仕上がりと発色の美しさにあります。また、ジェルを重ねて塗ると爪に厚みが出るので、割れやすい爪や薄い爪を強く丈夫にできる効果も期待できます。一度塗るとマニキュアと比べて長持ちするのも嬉しいですね。ライトをあてるまでは硬化が進まないので、ストーンを乗せたり好みの配色にしたりと、じっくり好みのデザインを仕上げられるのも楽しみのひとつといえるでしょう。重ねて塗っても負担を感じにくいナチュラルな装用感も人気を集めています。

ジェルの種類:ハードジェルとソークオフジェル

ジェルネイルの種類は「ハードジェル」と「ソークオフジェル」の2つに分かれます。ハードジェルは、分子の結合面が多いため硬くて強度が高いのが特色。強度が高いため、爪の長さを出したり高さを出したりするのも容易です。ツヤツヤとした仕上がりが長持ちするのも魅力といえるでしょう。

その一方で、ハードジェルは溶剤で溶かせないものが多いため、落とすのにファイリングが必要となり手間がかかります。ファイリングの際に自分の爪まで削ってしまうと爪が薄くなる恐れがあるため、テクニックが求められる面もあります。

ソークオフジェルは、ハードジェルと比べると分子の結合面が少ないため柔軟性が高く、爪になじみやすいのが特色です。ハードジェルよりも柔らかいため長さを出しにくい面がありますが、カラージェルを混ぜて手軽にバリエーションを創り出す楽しみもあります。さらに、ソークオフジェルは専用の溶剤を使うと簡単に落とせるのも魅力です。ハードジェルのようにファイリングの必要がないため、爪にかかる負担が軽くて済みます。

ソークオフジェルは塗り替えるときの負担が少なく、自宅でも手軽に落とすことができるので、ジェルネイルに初めて挑戦する人や気軽に楽しみたい人に人気があるといえるでしょう。

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サロンでのネイルのあとに気を付けたいこととは?

サロンでの施術後、ネイルの取り扱いについていくつか気をつけたいことがあります。むやみに扱うと爪を傷めたり感染のリスクが高まったりすることがあるので、お客様にも意識してもらうといいでしょう。

ジェルネイルを長持ちさせるための心がけとしては、水仕事をするときにゴム手袋で保護することや、髪の毛を洗うときにヘッドブラシを使うこと、日常の動作で爪に負荷をかけないように気を配ることなどが挙げられます。しかし、このようなことに配慮していても、日数が経過するとジェルが剥がれたり割れたりすることがあります。そんなときには、ジェルを無理に剥がさないことが大切です。

ジェルネイルが剥がれたときに、気になるからといって爪で無理に剥がしてしまう人もいます。しかし、無理に剥がすと爪の表面まで一緒にとれてしまい、爪が薄くなる恐れがあります。剥がれが気になったときには、来店して塗り直しをするのがいいのですが、自分で対処するときには剥がれた指のジェルを落とすのが確実です。ジェルを落とした指にはほかの指と同じ色調のものを塗っておくと目立ちません。接着剤を使う方法もありますが、細かなすき間に水分が入りやすくなるため、カビが発生するリスクが高くなります。

そのため、接着剤を使うときは短期間の処置にとどめておくよう、お客様へ伝えておきましょう。また、一部分が欠けたときには、やすりで削ったあとトップコートを使って滑らかにコーティングする方法もあります。

ジェルネイルのきれいな状態を長持ちさせる施術とは?

ジェルネイルのきれいな状態を長持ちさせるためには、下準備とジェルネイルの使い分けがポイントになります。手間を惜しまず手順に従ってコツコツ仕上げることが、美しさを長持ちさせる秘訣といえるでしょう。

ジェルネイルの下準備で欠かせないのが、甘皮処理です。時間を確保できる場合にはウォーターケアを行うのがおすすめです。ドライケアと比べると、お湯の効果で角質を充分柔らかくできるので、ニッパーを使って甘皮をきれいに処理することができます。甘皮処理の後にはクリーナーを使って、爪の脂や汚れをきれいにしておくとジェルがなじみやすくなります。

サンディングをすると、さらになじみやすくなるメリットがありますが、爪を傷める恐れもあるので爪の状態を確認しながら判断するといいでしょう。

ネイルを塗るときには、カラージェルを塗る前にベースジェルを塗布します。ベースジェルを塗ることで、爪に色素が沈着するのを防いだりカラーを長持ちさせたりすることができます。また、仕上げにトップジェルを使うこともポイントです。トップジェルを塗るとカラージェルをコーティングすることができるので剥がれにくくなり、ツヤが出て美しさが長持ちします。

ベースジェルとトップジェルはクリアジェルで兼用することもできますが、それぞれ専用の商品を利用したほうが高い効果が期待できると考えられます。

日常生活でジェルネイルをケアする方法とは?

ジェルネイルのお手入れ方法として、ネイリストが実践している基本ケアの保湿をお客様にもアドバイスしてあげるといいでしょう。爪が乾燥するとネイルが剥がれたり割れやすくなったりするので、こまめに保湿をすることが大切です。

特に、水仕事のあとは乾燥しやすいので、水気を吸い取ったらハンドクリームやワセリンで保湿を心がけるよう助言してください。乾燥が気になるときにはネイルオイルを塗ると爪になじみやすく、しっとり潤います。就寝中には手袋を使うと保湿効果が高まりますし、爪の保護にもなります。

なお、ジェルネイルの施術直前にハンドクリームやオイルを塗ってしまうと、爪に油分が残ってジェルがなじみにくくなるため、施術前に塗るのは避けたほうがいいことも伝え忘れてはいけませんまた、爪が伸びてきたときに無造作に爪切りで切ってしまうと、切った部分からジェルが浮きやすくなります。そのため、可能であれば爪は切らずにそのまま伸ばしておくのがいいと考えられます。根元の部分の境目が気になる場合には、先端にアクセントを効かせたデザインにしたりグラデーションを入れたりすると、それほど気にならなくなるので、メンテナンスとしての来店を促してもいいですね。

そのほか、ジェルネイルを塗っていると、細かなすき間に水気が残りやすくなることに注意したいものです。爪が水分を含んだ状態が長く続くとカビが発生しやすくなる恐れがあります。カビの侵入が進むと爪の色が緑色や黒色に変色して、完治するまでに時間がかかります。カビの予防のためには、手洗いのあとなどはタオルで水気をしっかりふき取ることをつたえましょう。ジェルネイルを塗布して3週間程度経ったら、定期的にしっかり落とすことも大切ですから来店をおすすめするといいですね。

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