ワークファッション最前線!スタイリストが選ぶべき服装とは『無印良品』
ヘアスタイリストは技術職であると同時に接客業でもあります。1人ひとりが営業マンであるとも言え、お客さまに再びサロンへと足を運んでいただくためには、技術力やコミュニケーション能力はもちろん、「見た目」もとても大切な要素です。
清潔感があるのは当然、やはりおしゃれにも気を遣わなければなりません。お客さまにとってスタイリストは身近なファッションのお手本。髪型や服装、アクセサリーに靴までと、つぶさにチェックされていることでしょう。ではいったいスタイリストはどんな格好をすればいいのか? 改めて考えてみることにしましょう!
「動きやすい」が大前提。伸縮素材に注目!
おしゃれに気を遣うと言っても、ヘアスタイリストはファッションモデルではありません。カメラの前でポーズを取るのとは違い(これはこれでとても大変なのですが)、カットに洗髪にパーマにと、とにかく忙しく身体を動かす職業です。
そこで重要視されるのが、まず「動きやすい」ということ。例えば、タイトなファッションはスタイリッシュさをアピールしやすいですが、あまりにピチピチすぎるのは動きを制限しかねません。膝をちょっと曲げるのすらキツいパンツは、スタイリストに向いているとは言い難いでしょう。
そうした面から、トップスもボトムスもフィット感にやや余裕のあるものをチョイスするのがベター。タイトめのシルエットなら、昨今増えてきたストレッチ素材のものが良いでしょう。動きやすということは疲労も軽減され、ひいては精神的な余裕にも繋がります。お客さまに素敵な笑顔を見せるためにも、ぜひとも気に掛けたいところです。
施術の邪魔にならないアウターとは
おしゃれな服装をお客さまに「魅せる」ことも大切ですが、何事もやりすぎは禁物。あまりに過激なファッションは、サロンのイメージを壊したり、逆にお客さまに悪印象を抱かせてしまうことも。
また、見た目を重視するあまり、衣類がお客さまに触れてしまうのも避けたいところです。広がった袖がカット中のお客さまの顔に……などというのは完全にアウトです。
トップスや薄手のジャケットなら袖を捲ったりゴムやダッカール、シャツガーターなど(ループ式のアームバンドはお客さまの毛髪を巻き込みかねないのでNG)で留めておくこともできますが、アウターともなると、なかなかそうもいきません。これからの季節、寒がり、あるいは冷え性のスタイリストにとっては頭の痛い悩みでしょう。
そこでおすすめしたいのが、ダウンベストのような背中や腰を防寒できるアウターです。人間は背中が暖まると体感温度が違ってくるもの。クロスケープを身にまとったお客さまに最適な室温に設定されているサロンにおいて、スタイリストが快適に過ごすにはベストなアイテムと言えるでしょう。
洗える&型崩れしない衣類で清潔感をアピール
ファッション性、動きやすさ、邪魔にならないという3つの要素に加え、忘れてはならないのが清潔感です。シャンプーやパーマ剤、あるいはカラー剤が跳ねるなど、とかくスタイリストの衣服は汚れがち。衛生に保つためにも、手軽に丸洗いできる衣類を選ぶのが得策です。
また、着崩れ、型崩れしにくいというのも条件に入れて良いでしょう。狙ったルーズフィットはともかく、伸びたり型が崩れてしまった服は、たとえ洗濯してあってもだらしなく見え、清潔感に欠けるもの。作りが丈夫であることもまたスタイリストの服装選びの基準のひとつです。