出血しても慌てない! いざという時に役立つ応急処置方法 #3

もし血が大量に出たら……。人間の全血液量は体重1kgにつき約80ccあり、1/3以上を一時に失えば、そこには大きな命の危機があります。
擦り傷、切り傷だって決して軽視はできませんし、出血や細菌感染の危機を回避しなければなりません。
止血をしなければ命の危機にさらされる……。そんな事態に直面しても慌てずにできる応急処置について考えましょう。

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血が吹き出たら動脈!…血の出方によって見当がつく出血場所

応急処置方法

じわりじわりと滲むような血が出ているときは毛細血管から出血している場合です。静脈からの出血の場合はあふれ出てくるような出血です。更に血が噴水のごとく吹き出る場合は動脈からの出血であり、とても危険な状態です。

止血・感染症予防のための洗浄・傷口の保護…が手当ての手順です

血を止めて、痛みを取り除き、感染要素を消すことが大事です。血を上手く止めることができれば次に、汚れた傷口や周りをキレイにして、包帯などを使用して傷の表面を保護していきます。擦り傷や切り傷、どんな場合でも細菌感染のリスクは背負っていると考えて、できる限り医療機関へも行くようにしましょう。

軽い擦り傷、切り傷という場合には、傷口にばい菌がついている可能性がありますので、少し血を出して手当をします。傷口が汚れている場合は、きれいな水で洗ってください。患部を心臓よりも高くすれば、止血作用が働いてくれます。

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止血の方法…ポイントは傷口を心臓より高くすること&圧迫!!

応急処置方法

手足から出血という場合には、傷口を心臓より高い位置にあげましょう。そうすれば心臓より血が行きにくい状態を作ることができます。実際に手首を切断したという重症を負った場合でも、このような方法によって奇跡的に助かった人がいるほどです。

直接圧迫止血では、直接ガーゼや清潔なハンカチなどをあてて止血します。そして、高い位置に持って行くことも忘れないようにしましょう。実際にはほとんどのケースはこの方法で止血できるはずです。多くの場合5~10分程度の圧迫で永久止血していきます。

もう一つの方法として間接圧迫止血があります。先ほどの方法で効果が得られない場合に、間接圧迫止血を行うようにしましょう。方法は、出血している場所よりも心臓に近い動脈を押さえていきます。指先を切った場合には、指の根っこあたりです。腕の場合は、わきの下あたりをおさえていきます。

更に止血帯という方法があります。傷病部位が切断していたりして、とても危険な状態です。血が出ている部分より、3cmほど離して、布をきつく巻き付けていきます。そこに棒を入れて、棒を回転させることで止血します。

やけどしたときはとにかくすぐに冷やして!水ぶくれは潰さない!

応急処置方法

やけどは、熱湯、炎、蒸気にふれて起こるものです。

第1度の場合、表皮のみ赤くなり、ひりひり痛む状態です。
第2度では、赤くなり、水ぶくれになる場合もあります。真皮まで届き、焼けるような痛みもあります。
第3度では、弾力性がなくなってしまい、乾ききって白くなったりこげた感じになります。痛いというよりもほとんど皮膚の感覚がない状態です。

やけどの場合、すぐに冷やしましょう。痛みが取れるまで、とにかく冷やすことが大事です。そのとき、患部には直接水圧をかけないように注意をしてください。ただし、子供や高齢者の場合は体温が36℃以下にならないような配慮が必要です。

水ぶくれができてしまった場合、それを潰さないように注意をしましょう。水ぶくれの中にある水分が、やけどをしている箇所を保護してくれます。次に患部を覆います。細菌感染を防ぐためにも、清潔なガーゼ、布を使用してください。覆ったら更に氷を入れたビニール袋などで冷やすことが大事です。やけど部分が手足ならここでも患部は高くするようにしましょう。

頭を怪我してしまっても落ち着いて!出血していたら圧迫止血を

頭部から出血をした場合、もともと頭部は血流が豊富なので、たくさん血が出て死んでしまうかも、と慌ててしまうかもしれません。冷静に対処する気持ちが大事です。もちろん相当出血がひどい場合には救急車にも連絡する必要があります。

まずは清潔な布で直接圧迫止血をして、止血できたのなら包帯を巻いて医療機関へ行くようにしましょう。

頭に打撲によるこぶができた場合、基本は冷やすのが効果的です。ただしこの場合冷やしすぎに注意が必要です。

文/sapuri

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