サロンの売上アップのために美容師ができること!売上アップのポイントとは?
サロンの経営を続けていくためには、一定の売上を確保することが必要です。何の努力もしないで売上アップを実現できれば苦労しませんが、現実には売上が確保できず経営が続けられなくなるサロンもあります。どういった対策をとれば売上が伸びるのかわからず悩んでいる美容師もいるでしょう。そこで、売上をあげるために美容師が考えるべきポイントに関して美容師個人ができることやSNSを活用する方法、チームで売上をアップさせる方法などについてお伝えします。
美容師個人の売上アップのポイント
サロン全体の売上を伸ばすためには、美容師それぞれが個人の売上をアップさせることが重要です。そのためには固定顧客の来店頻度を上げることが大切になります。固定顧客の来店頻度が上がれば、固定顧客の数が増えなかったとしても売上は自然に伸びていきます。個人の売上を伸ばすためには2つのポイントがあります。
1つ目は提案力と技術力の向上です。指名してくれるお客様の来店頻度を上げるためには、お客様個人のカルテを徹底的に分析してそのお客様に合った提案ができるように事前に研究しておくことが大切です。良い提案をしてくれる美容師だとお客様が感じてくれれば、それまでの来店頻度よりも短い期間で予約を入れてくれるようになる効果が期待できます。また、固定顧客の満足度を上げるために技術を徹底的に磨く努力も必要です。例えば、ウィッグを使って何通りものカットの練習を積み重ねるなどによってカットスピードを上げることができれば、短時間でのサービス提供が可能になります。カットスピードが上がると忙しいお客様の満足度は上がるでしょう。「美容院は時間がかかるのでなかなか行けない」と感じているお客様も短時間で終わるとわかれば来店頻度が上がる可能性があります。
もう1つはDMです。固定顧客に対して来店を促すDMを送りましょう。新規顧客にリピート客になってもらうために、初回来店の直後にお礼のDMを送ると効果的です。また、来店後1~2カ月後に来店を促すDMを送ってみましょう。お客様は忙しくて美容院に行くことを忘れていることもあります。こまめに再来店を促すことで来店頻度は上がると期待できます。
SNSの活用が売上アップに効果的
売上を上げるためには、新規顧客の集客とリピート率のアップが欠かせません。その両方に対して効果が期待できるのはSNSの活用です。スマートフォンの普及によって、常にSNSを利用する人が増えました。SNSは友人などとのコミュニケーションに欠かせないツールですが、情報収集に関してもSNSを活用するという人は多いです。そのため、SNSを上手く活用できれば新規顧客獲得とリピート率アップの両方を実現できるでしょう。
SNSにはさまざまな種類がありますが、美容師が集客に利用する場合におすすめのツールは写真を中心としたSNSツールです。ヘアサロンのサービスはヘアスタイルに関するものですので、言葉で説明するよりも写真などの映像で訴求する方が効果はあるといわれています。百聞は一見に如かずという格言もありますので、写真がコンテンツの中心であるSNSの活用をおすすめします。
具体的には、スタッフ紹介を得意なスキルだけでなく顔写真入りで発信することで「こんな美容師さんがいるんだ」とお客様に親近感を持って見てもらうことができます。また、来店しやすい店内のイメージ写真を載せることで安心してもらう効果も期待できます。さらに、ヘアスタイルの提案を写真で行うことでお客様に具体的なイメージを訴求しやすくなるはずです。SNSを積極的に活用して売上アップを狙ってみましょう。
チームで売上アップを狙う方法もある
スタイリスト個人の努力やサロンとしての集客努力以外に、スタッフのチームワークで売上を増加させる方法もあります。主な方法は2つです。
1つ目はチラシを作って配ったりニュースレターを届けたりしてリピートを促す方法です。ネットでの集客も有効ですが、紙媒体を使ってリアルの世界で集客する方法もまだまだ効果が期待できます。特に、地方のサロンや顧客に高齢者が多いサロンの場合は一定の効果が認められるでしょう。チラシやニュースレターの作成にあたってはチーム力を活かすことがポイントになります。メニューの紹介や割引サービスの提案だけでなく、スタッフ自らが自己紹介やPRのコーナーを設けてコンテンツ作りに参加することで顧客に興味を持ってもらえるチラシやニュースレターを作り上げることができ、効果的な集客につなげられるようになるはずです。
2つ目はアシスタントのレベルを底上げすることにより、チーム全体でお客様の満足度を上げることです。アシスタントのレベルアップはサービス全体のスピードを上げて回転率を高めることつながります。回転率が上がることでより多くの予約を受け入れることができ売上アップにつながります。また、きめ細かいサービスと仕上げの精度アップにもつながるので、お客様の満足度が向上しリピート率が上がることも期待できます。アシスタントはスタイリストのヘルプという位置づけというのが一般的です。しかし、発想を転換してアシスタントはカット以外についてスタイリスト同等の力がある状態を目指すことをおすすめします。スタイリストと同じようなレベルのコンサルティングができ、指示がなくても薬剤調合やアレンジができるスタイリストを育成できればチーム力が上がり売上アップを実現できるでしょう。アシスタントがスタイリストに昇格するまでの期間も短縮できアシスタントのモチベーションアップにもつながります。
経費を抑えることにも気を配ろう
サロンの経営を安定させるためには、売上アップが欠かせません。一定金額以上の売上を稼げないサロンは店舗の家賃や美容師への給料などの経費を負担できず赤字になってしまいます。しかし、売上アップが実現できたとしても、同じように経費が増加してしまうと利益は増えません。広告宣伝費につぎ込んだ資金よりも売上の増加の方が少なければ利益は減少してしまうこともあります。そのため、美容師は売上アップだけでなく経費にも気を配っていく必要があることを忘れないようにしましょう。
経費を抑える方法はさまざまですが、主に3つのアプローチをしてみることをおすすめします。1つ目は顧客カルテや雑誌など「紙」使用しているものを減らしてみることです。紙による経営資源の管理はコストだけでなく手間がかかります。電子化できる方法を検討してみましょう。
2つ目はタオルの取り扱いです。美容室ではたくさんのタオルを使用することになりますが、そのタオルをスタッフ自らが揃えて洗って片付ける作業をしているサロンも多いです。そのタオルにかけている労働力をレンタルタオルサービスに置き換えることで大幅に節約できる可能性があります。外部に支払うお金は必要になりますが、レンタルタオルサービスを利用することで、タオルを洗う時間やたたむ時間、収納する時間などが節約でき保管スペースカットによるスペース有効活用も期待できます。
3つ目は社労士や税理士などの外務顧問への報酬削減です。一般的な月額契約の場合、かなりのコスト負担が発生しているはずです。会計処理についてはクラウド会計システムを使って自前でやってみる、税務や労務相談についてはスポットでチャット対応している専門家を活用するといった対策をとることで顧問料を節約できる可能性があるでしょう。