メンズオンリーヘアサロンの先駆け『JUNES』
創業1972年を誇る『JUNES』はバーバーとして20年前からメンズオンリーで営業を続けている人気のヘアサロンです。また、他業種と手を組み新たな事業を開始するなど、お客さまのライフスタイルに寄り添うバーバーでもあります。そんな『JUNES』には、いったいどんなこだわりが詰まっているのでしょうか?
今回はマネージャーの松村さんに、お客さまを男性に絞るメリットや最近のメンズ美容業界について伺いました。前編では、お店の運営するうえでのポリシーなどを語っていただきます。
男性がくつろげる空間を作りたい
――まず、『JUNES』がメンズヘアサロンに至る経緯を教えてください。
「『JUNES』は、1972年創業以来40年以上営業を続けているバーバーです。もともとは、男性だけでなく女性のお客さまもカットしていましたが、1996年に早稲田に新店をオープンした際にコンセプトを改め、メンズオンリーヘアサロンとしてリニューアルオープンしました。ちなみに、現在は、7店舗を展開しており一番新しい店舗は2016年にオープンした三軒茶屋店です」
――メンズオンリーヘアサロンをオープンしたきっかけを教えてください。
「男性が、くつろげる空間を作りたかったからです。40代以上の男性から、『落ち着いて髪を切れる場所がない』と声を聞くことがよくありました。美容室では若い女性のお客さまが多く、薄毛や体臭を気にする中年の男性は落ち着けない方が多いんです。それでも、やはりおしゃれな空間で髪を切りたい男性が多くいます。そこで男性オンリーのバーバーにし、大人の男性がくつろげる雰囲気を作ったんです。また、シェービングなど理髪店のみが行っている男性向けのサービスもありますから、技術を生かしやすいことも男性に特化した理由のひとつです」
メンズオンリーならではの運営スタイル
――メンズオンリーヘアサロンならではのこだわりはありますか?
「ヘアサロンとしては珍しいと思いますが、系列の4店舗で予約を行っていないんです。男性は“その日に髪を切りたい”方が多いため、予約制にしても多くの方から当日に連絡をいただきます。予約を取らないほうがかえって気軽にお越しになれるですね。ちなみに、突然熱くなった日は頭からスッキリしたくなるのか、お客さまが一気に増えますね(笑)。また、仕事帰りでも利用しやすくするため22時まで営業しています」
お客さまが心を開く接客法
――実際にカットをしている時、メンズオンリーのメリットを感じることはありますか?
「心を開いてくれる方が多いですね。私たちが、髪の薄さや、男性特有の頭皮のニオイなど、気が付いたことをきちんと伝えているからだと思います。他のサロンでは、若い女性のお客さまが近くにいると、気をつかって伝えられないこともありますから。また、シャンプーなどのオススメのアイテムを紹介し、きちんとケアも行っています。お客さまからは、言いだしづらいことなので、こちらから伝えると喜ばれる方が多いです。また、悩みを共有することで、お客さまとの距離も縮まります。奥さんや彼女には言えないようなことを、よく教えてもらえるんです(笑)」
「髪を整えるだけでなく、もっと幅広いサービスを提供していきたいです」と話す松村さん。近年メンズ美容業界が盛り上がりを見せており、競合が増えているそうです。そこで中編では、JUNESならではのサービスについて教えていただきました。
Salon Data
JUNES manバーバー三軒茶屋
住所:東京都世田谷区三軒茶屋2-54-3プレステージ三軒茶屋ラフィーネ105
TEL:03-6805-2600
http://www.junes5.com/concept.html