おすすめ美容師さん向けコテ3社をピックアップ！性能の違いを知っておこう
コテやヘアアイロンには、プロ仕様のものと一般的なものと2種類販売されています。美容師が好んで使うのはプロ仕様のものですが、性能に違いはあるのでしょうか。一般的に、プロ用の方が値段は高いため、安価なヘアアイロンやコテに目が行く人も多いですが、値段だけで決めてしまうと失敗する可能性が高いです。そこで今回は、プロ用と一般用での性能の違いと美容師向けのコテやヘアアイロンについて紹介していきます。美容師を目指すならコテの特徴を理解して自分が使いやすいものを見つけておきましょう。
美容師さんが使うプロ用のコテと一般的なコテとの差はどこ？
プロ用といっても明確な基準はなく、メーカーによって定義もさまざまです。プロ用と一般用でそれほど大きな違いはないですが、プロ用は耐久性や機能性などが使いやすいように設計されているので、美容師に人気が高いです。そのため、コテを選ぶときに失敗しないようにするには、プロ用かどうかを確認したうえで、さらにコテの性能をチェックすることがポイントになります。
まずチェックしたいのはプレートの種類です。プレートは大きく分けてチタンコート、セラミックコート、テフロンコートがあります。チタンコートは、薬剤や整髪料に強いため美容師に人気です。セラミックコートは耐久性が高く、テフロンコートは髪の滑りが良く、傷みにくいのが特徴です。ストレートアイロンは髪が滑ると扱いにくいため、チタンコートを選ぶのがベストです。コテの場合は滑りやすい方が巻きやすいので、セラミックコートやテフロンコートを選ぶのが良いでしょう。プレートの下に内蔵されているヒーターは、基本的にシングル、ワイド、ダブルで分かれています。シングルは安価で一般用でよく見かけるタイプです。熱にムラが起きやすく、温度が上がるのに時間がかかるため美容師には向きません。ワイドヒーターは、髪を挟む範囲が広く短時間でストレートにできますが、ヒーターが重く扱いづらいためこちらも美容師向きではありません。美容師に向いているのは、温度差が少なく短時間で温まるダブルヒーターです。値段は高くなりますが値段以上の価値があるといって良いでしょう。
次に、スプリングの構造です。一般用で多いのがシングルスプリングで、プレートを持ち上げる力が弱く髪の毛を挟む力も弱いです。劣化に強いワイドスプリングは、重いので長時間使用は手が疲れるデメリットがあります。プロ用として多く採用されているのが、ダブルヒーターを使用したダブルスプリングタイプです。劣化に強いのはもちろんのこと、使い勝手が良く髪を挟むときに隙間ができることもありません。プロ用と一般用で大きな差はないですが、一般用は使い込むと挟むときにかみ合わなくなったり、ヒーターが上手く働かなかったりというトラブルが起きます。プロ用は長く使えるように、スプリングやプレートの構造を設計しているため壊れにくいです。トラブルが少ないので、美容師はプロ用を選ぶのがベストです。
アイビル製のヘアアイロンの特徴
一番の特徴は使いやすいことですが、モデルによって性能や価格に大きく差が出るため慎重に選ぶ必要があります。アイビル製のヘアアイロンはD2アイロン、DHセラミック、FDストレート、エアーストレートの4つのラインナップで展開しています。D2アイロンは、軽量で高品質ヒーターを使用しているため、プレートの熱にムラが起きにくい仕様です。回転コード、液晶パネル、特殊コーティングで劣化しにくいなど、美容師が使うのに適したシリーズとなっています。DHセラミックは、髪をしっかり挟むホールド力と握りやすいグリップ、耐熱ゴム使用のスタンドなど使い勝手を重視したデザインが多いです。FDストレートは、セラミックコーティングで髪に引っかかりが少なく、幅が薄いので、手が小さい女性でも使いやすいように設計されています。
エアーストレートは、40℃の風が出るヘアアイロンで、熱のダメージを軽減するといった特徴があります。アイビル製のヘアアイロンで人気なのが、アイビルDHセラミックアイロンと、アイビルD2ヘアアイロンのシリーズです。アイビルDHセラミックアイロンは、短時間で温まり対応温度も幅広く、髪のダメージによって温度を細かく設定することができます。熱に弱いウィッグにも使用することが可能です。アイビルD2ヘアアイロンは、特殊アルミ合金を採用し重量が従来のものよりもダウンしていること、特殊コーティングで耐久性が高いのが特徴です。アイビル製のヘアアイロンはどれも耐久性に優れているタイプが多いため、美容室で広く使われているメーカーです。リーズナブルな点も魅力のひとつなので、コストの負担を減らしたい場合はアイビル製を選ぶと良いでしょう。
クレイツ製のヘアアイロンの特徴
クレイツ製のヘアアイロンは、一般用とプロ用に分けて販売されています。特徴は、プレートやバレル部分にクレイツ独自で開発したクレイツイオン加工を施していることです。マイナスイオンと遠赤外線仕様の熱で髪が傷みにくく、ツヤが出る仕上がりになります。クレイツが展開するラインナップは、カールアイロン、ストレートアイロン、2wayアイロン、ブラシ型アイロンの4つです。どのシリーズもトップデザイナーや人気サロン、芸能人とのコラボ商品で幅広く展開していて、携帯用のヘアアイロンなども販売しています。2wayアイロンは、バレルのサイズが32mmと38mm、ブラシ型アイロンは18mm、26mm、32mmなど、用途によって使い分けられるようにサイズ展開しています。
クレイツ製のヘアアイロンで人気なモデルは、クレイツイオンカールアイロンやクレイツエスペシャルカール、クレイツイオンカールプロシリーズなどです。クレイツイオンカールアイロンは、イオンセラミックでコーティングされたプレートが髪へのダメージを最小限に抑えます。クレイツエスペシャルカールは、プレートがイオンゴールドでコーティングされているため、滑りやすいのが特徴です。クレイツイオンカールプロは、プロ用のヘアアイロンとして販売しているモデルで、価格はやや高めに設定されています。耐久性が高く、滑りが良いのとグリップ採用で扱いやすくなっています。クレイツ製のヘアアイロンは、中国製ということでやや壊れやすいのが難点です。耐久性と性能をしっかりチェックして選ぶようにしましょう。
ヴィダルサスーン製のヘアアイロンの特徴
ヴィダルサスーン製のヘアアイロンはラインナップが豊富なので、目的に合わせて使用するのがベストです。プレートの幅や長さ、2way、4wayなど自分に合ったものを見つけましょう。ヴィダルサスーン製のヘアアイロンで人気なのが、ヴィダルサスーンピンクカールシリーズと、ヴィダルサスーンマジックシャインシリーズです。ピンクカールシリーズはスタンダードタイプで、性能はアイビルDHヘアアイロンとほぼ変わりありません。温度設定は使いやすいダイヤル式、低温は100℃からとなっているためダメージヘアでも対応可能です。
マジックシャインシリーズは表面がツルツルで滑りやすく、シンプルなデザインで使いやすいのが特徴です。ヴィダルサスーン製のヘアアイロンには、スチームや冷風機能が付いている価格が高いモデルもあります。人によっては使い続けていくうちに多機能が面倒に感じる場合もあるため、シンプルか機能性にこだわるのか、どちらが自分にとってベストであるか見極めてから選ぶ必要があるでしょう。さまざまな髪質を扱う美容師は性能、使い勝手、耐久性などを考慮して慎重に選ぶことが重要です。性能にこだわりすぎると重量が増して、使っているときに手が疲れるということにもなりかねません。全体のバランスを考えて選ぶようにしましょう。
まずは、今回紹介した3つのメーカーの中から、お気に入りのヘアアイロンを見つけてみてはいかがでしょうか。
