みんな乗り越えてきた!?美容師のアシスタント時代って大変?

専門的な技術や知識を活かし、さまざまな施術でお客様の髪を美しくデザインするのが美容師の仕事です。世界の第一線で活躍する美容師がいたり、マスコミなどに取り上げられる美容師がいたりするなど、一見、華やかな職業に見えることから美容師になりたいと憧れの気持ちを持つ人も少なくないことでしょう。しかし、現在活躍する多くの美容師たちも華やかな世界の裏でアシスタント時代にたくさんの苦労を経験しています。そこで将来活躍するためには必ずといっていいほど乗り越えなければいけない美容師のアシスタント時代についてご紹介します。

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美容師はランク制!下積み期間といわれるアシスタントの仕事とは?

美容院やヘアサロンなどでは多くの場合、美容師がランク制度により分けられています。ランク制度の詳細な内容は、お店によってさまざまです。一般的にはアシスタントからスタートして、スタイリスト、トップスタイリスト、サロンディレクター、アートディレクターといった順に高いランクとなっていきます。一人前の美容師として認められた時に与えられるランクがスタイリストです。そしてスタイリストの中でも技術力が高く、お客様からの指名を集めることができるようになるとトップスタイリストとなります。さらに、お店の顔となるようなスタイリストとなるとサロンディレクターとなり、技術も人気も経験もすべてにおいてお店のトップクラスとなることができればアートディレクターにランクアップするのです。これらのランクとは異なり、美容師としてはまだ半人前であるとしてスタイリストの下に位置づけられるのがアシスタントです。

美容師を養成する学校を卒業し、資格を取得したばかりの美容師は、まだお客様の施術を行う技術や経験が十分にありません。このため自らでカットやカラーといった施術を行うことはなく通常は先輩となるスタイリストの補助的な作業を行います。先輩スタイリストの指示通りに施術に必要となる道具などを準備したり、シャンプーを行ったりするのです。さらに必要であればシャンプーなどの後に施術で疲れたお客様の肩や頭をマッサージしてあげるのもアシスタントの仕事となります。他にもお店の運営に必要となる雑務全般もアシスタントが率先して行うべき業務であるといわれています。たとえば、お店の掃除や忙しいスタッフの食事の買い出し、ゴミ捨てといったこともアシスタントが行うことが一般的です。店内のデコレーションや植物の管理、窓口での接客や会計業務などを担当することもあります。カットやパーマといった美容師らしい仕事をすることができない中で雑務や補助業務ばかり数多くこなすことが求められるのです。このためアシスタント時代は下積み期間とよばれ、長い美容師人生の中でも特にたいへんな時期とされています。ただし、このたいへんな時期さえ乗り越えることができれば夢見ていた一人前の美容師として活躍することも可能となります。

一人前と認められるスタイリストとなるためにはお店独自が行っている昇進試験に合格することが必要です。カットやパーマなどの施術ごとの審査を受けることでスタイリストに相応しい技術力があるかの判断がなされます。お店の方針や本人の実力にもよりますが、3年程度でスタイリストへと昇進することが一般的です。

モチベーションが上がらない!お客様と接する機会が少ない

美容師を目指す人がアシスタント時代に感じる悩みの1つが、お客様と接する機会が少ないということです。アシスタントとして働いている期間は、お客様と直接関わらない清掃やゴミ出し、店内環境の管理といった雑務が中心となります。お客様と接する機会といえば、入店時の応対やシャンプーの時、会計時といった程度です。アシスタントは施術を担当することがないため、長時間ゆっくりとお客様と関わることはできません。短時間しか接することができないことから、お客様と話を弾ませたり親しくなったりすることが難しいのです。そのため、お客様の反応を感じにくく、仕事を続ける上でのモチベーションを維持することができなくなってしまう人もいます。仕事のたいへんな部分ばかりが見え、楽しみや喜びといったことを感じられなくなってしまい、憧れだった美容師という仕事を辞めてしまう人もいるのです。

しかし、一方ではアシスタントの仕事を行いながら自分なりに工夫して自分を売り込む人もいます。スタイリストの補助を行う中でサポートを行うスタイリストやお客様に対して細かな気遣いを行って印象を上げるアシスタントもいるのです。掃除などの雑務でもお客様の視界に入っていることは多いため、一生懸命に仕事に取り組むことでお客様からの信頼を得て、将来スタイリストとなった際の指名へとつなげる人もいます。

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負担が大きい!身体的な悩みも

アシスタント時代が大変だといわれているのには、身体的な負担が大きいということも理由となっています。お店の開店準備も営業後の片付けもアシスタントが行うことが通常です。このため、開店前には誰よりも早い時間に出勤し、営業終了後も一番後に退勤しなければいけません。美容師として技術が未熟とされるアシスタントは、日々の練習も必須となります。開店準備やお店の後片付け以外にもお店で練習する時間を確保することも必要です。このようなことから勤務時間と練習時間を合わせるとお店にいる時間が非常に長くなり、体力的な疲労を感じやすくなってしまいます。

さらに平日だけではなく、休日も技術向上のための自主練習を行わなければいけないこともあります。講習会などに参加したり、他店へ客として訪れ技術や接客を学んだりすることに休日を使うこともあるのです。美に関心のあるお客様を相手にする仕事であるため出勤時の服やメイク用品にも気を遣わなければならず、休日にそれらの買い出しに行くということもあります。身体の疲れ以外にも手荒れや腰痛といった体のトラブルによる負担もあります。アシスタントはスタイリストが使用した道具やお客様にサービスしたお茶などを入れた食器を洗うことも仕事です。そして何よりシャンプーを1日に何度も行うため、手の油分が取れて荒れやすくなってしまいます。ドライヤーも担当すれば油分が取れた状態に加え乾燥にさらすので、さらに手を荒れさせてしまうのです。

中腰での作業も多い美容師の職業病ともいえる腰痛や、手首の腱鞘炎、忙しさの中でトイレに行けず膀胱炎になってしまうといったケースもあります。どのような症状であっても悪化すると治癒に時間がかかるようになってしまうため、早めに対策を取り、症状の具合によっては専門家に診てもらうことが大切です。

何でこんなに安いの?アシスタンとの給与面での不満

一人前として働くことができないアシスタントは集客力も生産性もないことから、給料は低いことが一般的です。お店にもよりますが、アシスタントの年収は200万円から250万円ほどとなっています。有名店のアシスタントとして働くと勉強させてもらう立場であるという意識も強くなり、初任給の手取りが10万円程度となっているところもあるのです。特に美容師の世界では固定給に歩合制の給料を加えて給与として支給しているところが多くあります。歩合給は売上によって変わってくるものですが、施術を行わないアシスタントには上乗せされません。このため特にスタイリストとの給与の差が大きくなりやすく、賢明な働きに見合わないと給与面に不満を感じるアシスタントもいるのです。

アシスタント時代は一般的に、このようなさまざまな苦労がありますが、具体的に担当する仕事の内容や給与、労働環境はお店によって異なります。そのため一人前の美容師になるために頑張りたいと考えるなら自分に合った職場選びをすることが重要です。

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