頭皮タッピングと肩甲骨合わせ! スキマ時間にできるツボ押しテク #2
仕事の最中やプライベートでも…日々悩まされる頭痛。なんとか解消したいものです。現代人の多くが頭痛に悩んでいると言います。しかしお医者さんに診てもらっても「異常がありません」と言われてしまうことも珍しくはありません。
だけども頭痛は現に起きていて、どうにかして解消したいと願うばかりです。頭痛のために仕事は外せないし、同僚やお客さまに負担や迷惑ををかけることはできません。
道具はいらずに手を使ってできるので忙しくなかなか休憩もとれず頑張っている美容師さんにも簡単に、サロンワークのちょっとした休憩時やなどでも行うことができます。
今回は指でのタッピングによる頭痛解消法を紹介します。
簡単で効果的!リズミカルにツボを刺激する「タッピング法」
ここで紹介する頭痛解消法のひとつは「タッピング」です。タッピングは不安や緊張がほぐれる、肯定的な感情が高まるなどの効果を期待することができ、ホリスティックなどで広く活用されている手法です。
指を軽く弾ませるように行うタッピングでは指の腹を使い、力を入れ過ぎずに気持ち良く感じる強さでリズミカルに心地よくツボ刺激を行っていきます。
子どもからご年配の方まで簡単に行うことができますが、専門的な利用もできるため、心理・医療・看護・介護・教育の現場などでも広がりを見せています。
帽状腱膜をほぐす!締め付けられるような頭痛にもタッピングが◎
頭痛は首のズレとも大きな関係があります。
多数の血管・神経がはり巡らされている首がズレてしまうことで本来頭部まで届くはずの血管・神経が圧迫されてしまい、頭部の筋肉の血行不良が起こることで神経の伝達がスムーズに行われなくなります。頭部の筋肉はどんどん硬くなり頭痛がひき起こってしまいます。
首と頭の間には「顔」がありますが、当然、顔の筋肉もコリます。それらの部分は全部繋がりあって、「人間の体」が作られているのです。
顔のコリに大きく関係する「前頭筋(ぜんとうきん)」と呼ばれるおでこの筋肉と首と頭の付け根よりやや上の辺りにある部分である「後頭筋(こうとうきん)」が緊張して続けて、頭皮がしめつけられたような感じになり頭部にコリの症状が起こります。
更に前頭筋と後頭筋を繋ぐ感じで 頭全体を覆っている「帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)」を逆方向へと引っ張り合ってしまうことになり、頭皮全体が押さえつけられたような痛みがあらわれてしまうことになります。
頭皮全体が締め付けられたような頭痛が起こったら、 それは帽状腱膜のせいかもしれません。 帽状腱膜の緊張をほぐすだけでも、かなり頭痛解消に良い効果を期待することができます。
タッピングを行えば、頭部に対して軽い圧迫を与えることができるため、血流の改善を期待することができ、とても気持ちの良い方法なので、一度効果があれば病みつきになってしまうのも決して不思議なことではありません。
背中で手を組み肩甲骨をあわせて姿勢をキープ!
次に紹介する方法は「肩甲骨あわせ法」です。
まず姿勢を正しくして立ち、両足は肩幅程度に開き、背中で手を組んで胸を張ってみましょう。 肩甲骨をあわせて30秒ほどキープしてください。できれば手の親指は下に伸ばすような感じにしてください。
肩甲骨の周りにはたくさんの筋肉が重なりあっています。ただの「肩こり」だと思ってそのまま放置してしまうと、予想外な体の不調を引き起こす場合がありますので、小まめにほぐしてあげる必要があります。
からだのあちこちの影響を受ける肩甲骨はしっかりほぐしてあげる
肩甲骨のコリは、利き腕の方に出やすいと言われています。腕・指を酷使し続けることによってこると考えることができます。
肩甲骨がこることで頭痛や吐き気が起こることもあります。肩甲骨のコリの原因は基本猫背など悪い姿勢を続けてしまうことや、他の部位を支えるために起きてしまった二次的なコリと考えることができます。
筋肉は一つひとつが個別に動いているということではなくて、 様々な筋肉が連動しあってそれぞれの動きをしています。下半身からくるコリが影響しあうこともとても多くあります。
まず肩甲骨のコリを解消するために、自分の持っているクセを知るのも大切なポイントです。バッグをいつも同じ肩にかけるクセがあると言う人は、時々かける肩を替えるなどの工夫が日常生活に必要になってきます。
左の肩甲骨には変形性頚椎症、胃炎、神経性胃炎、ストレスなどの問題が潜んでいる可能性があり、 右の肩甲骨は神経系疾患、 胆石症などの疑いがあります。
肩甲骨のコリがほぐれれば自然と深い呼吸をすることができるようになり、全身の血液の循環もスムーズになりコリだけでなく様々な不調の改善を目指すことも可能となります。
文/sapuri