LOVEST 青山by air店長・杉崎秀弥さんに聞く『求めるのはこんな人材』#2
人気タレントやモデルも信頼する青山の人気サロン・LOVEST青山 by airの店長・杉崎秀弥さんに、サロンに欲しい人材についてインタビュー! 後編では、NGなスタイリスト像や、杉崎さんの思う一流スタイリストの条件を聞いてみました。
まずは自分で考えること。そのプロセスが成長につながる
――スタイリストとして“こんな人はNG”となる要素はありますか?
自分で考えることを諦めて人にばかり頼るような人はダメだと思います。仕事をしていれば、壁にぶつかったり、行き詰まることは誰にでもあります。そのときすぐに人に何とかしてもらおうとするのではなく、まずは自分で解決策を考えてみる姿勢を持たなければ、その人はいつまでたっても成長しません。どんな小さなことでも、考えなければ答えは出ませんから。
もちろん、考えた上で人に相談するのは大いにありだと思います。始めから人に頼る姿勢は感心しませんが、自分1人では答えが出せないまま閉じこもってばかりいても仕方がありませんし、問題解決を図ることはできません。人に相談することで、自分では思いつかなかった視点からの助言をもらえることもあります。
――自分で考えるというプロセスを踏むことが大切なのですね。そういった部分は採用時にも重視しているのでしょうか。
そうですね。採用面接の質疑応答の中で『この子は何も考えず適当に受け答えしているな』といった部分を見るようにはしていますよ。面接は短時間なのでそこだけで判断するのには限界がありますが。自分の考えをしっかりと持っているかどうか。それは重視しています。
LOVESTに向いているのは、挑戦を恐れず、
何事にも積極的に取り組める人
――杉崎さんの思う一流スタイリストの条件を教えてください。
前半でお話したことと重複しますが、まずは周囲の人のことを考えられるということ。その上で人が嫌がることや、新しいことに積極的に挑戦できる人は、一流と評価されるのではないかと思っています。
あと、これは会社・サロンという視点からの意見になりますが、やはりカリスマ性のある人でしょうか。そういう人たちは自分の芯がしっかりしており、考え方やものごとを見る角度が人とは異なる方が多いように思います。それが行き過ぎるのも問題ですが、独自の感性を持ち、それを磨いていくことはスタイリストとして成長していく上で必要なことです。そのため部下のスタイリストを指導する際は、その子の個性をしっかり伸ばしてあげないといけないと常々思っています。
――ほかに指導の面で意識していることはありますか?
技術面については、学ぶ気さえあればいくらでも身につくものだと思っているので、そこまで特別なことはしていません。そもそも美容師の世界で『上手い』を定義することは難しいので。指導の面でも大切にしているのはやはり人間性の部分です。Airグループのベースはそこにあり、LOVESTはさらに挑戦というマインドを加えているような感じです。今後もグループ全体のベースを継承しながら、LOVESTらしいカラーを出していければ良いと思います。それが店長である自分の使命ですね。
そのために今後も“挑戦型”サロンとして若手をどんどん伸ばしていき、新しいことにも果敢にチャレンジしていくつもりです。そして、ゆくゆくはスタッフ一人ひとりが0から1を生み出せる人材に成長していくことを願っています。
――ありがとうございました! 最後にLOVESTで働くことを目指している美容学生や若手スタイリストにメッセージをお願いします。
個人的な意見ですが、何でも良いので何かに頑張って取り組んだ経験や、ギラギラとした熱意を持っている人が印象に残りやすいです。実例をあげると、自分の好きなヘアアレンジ集の動画をたくさん作っていた子や、学生の時点でSNSを活用して、すでにファンが付いていた子なんかは非常に印象的でした。まだ高校生なのにSNS経由で『将来LOVESTに入りたい』とメッセージを発信してくれた子もいました。
10年、20年先に社会がどのように変化しているかはわかりません。だからこそ今やるべきことをしっかりとやり、未来を想像し行動することの楽しさや難しさを感じながらこれからのLOVESTを作っていきたいと思います。そんな気持ちに共感してくれる人は是非LOVESTを訪れてください。一緒に働ける日を楽しみにしています。
杉崎さん、この度はお話をお聞かせいただきありがとうございました!
取材・文/甘佐直人(レ・キャトル)
撮影/伊藤博幸
Profile
杉崎秀弥さん
LOVEST青山 by air 店長
スタイリスト歴14年。オリジナルメニューのカラートリートメントや、再現性の高いクセを生かしたカットが人気を呼んでいる。
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