Satoshi Ito interview#1:海外のビールが独立のきっかけとは

Satoshi Ito interview#1:海外のビールが独立のきっかけとは

ヘアサロン『T:Luck』は、古着屋さんが立ち並ぶ下北沢の狭い路地に佇むおしゃれな美容室です。お店の前には青い自転車と、なぜかビールのメニューが書かれた看板が。なんと『T:Luck』は、ビールを販売してくれる美容室なんです。2016年の8月にオープンし、翌年にクラウドファンディングで資金を集め、ビールが飲める美容室に改装したとのこと。
髪を切りたい人はもちろん、ビールを飲みたい、愚痴を聞いて欲しい、本が読みたい、暇をつぶしたい人まで、さまざまな人が集まる『T:Luck』。今回は、そんな変わったお店を作りあげたIto Satoshi さんに、オープンまでの経緯やビールをお店で出そうと思ったきっかけを語ってもらいました。

ただ“美容師”と名乗れればよかった学生時代

Ito Satoshiさん

――まずは美容師になったきっかけを教えてください。
「モテたかったからという理由もあるのですが(笑)、実は僕、一度、自動車整備士の専門学校へ進んだんです。しかし入学してみたものの、あまり肌にあわなくて。考えた結果、車やバイクの次に興味があった美容の世界へ行くことに決め、専門学校へ通い始めました」

――その頃からいつか独立したいと考えていましたか?
「独立する気はまったくありませんでしたね。学生だった当時は木村拓哉さんがドラマで美容師を演じたこともあり、カリスマ美容師ブームの時代です。僕も、ただ美容師と名乗れればいいと思っていたので、当時の友達がお店を構えている今の僕を見たら、とても驚くと思います」

海外で、現地のおじさんが奢ってくれたビールを飲んで思ったこと

T:Luck

――そもそもお店を作ったきっかけを教えてください。
「海外旅行に行ったとき、バーで出会ったおじさんにビールをご馳走になったことがきっかけでした。現地でビールを飲みにバーへ入った際、となりに座ったおじさんに話しかけられたんです。何を言ってるのかはよくわからなかったけれど、気づいたら仲よくなっていて、ビールを奢ってくれたんです。そのとき“ああ、こういうのいいな”と。こんな人付き合いができる美容室が作りたいと思いました。それに、“変わらなければ”と思っていた時期でもあったんです。当時働いていたサロンにはとくに不満はなかったのですが、年齢を重ねていくなかで何か行動を起こさなければと思い始めていたので。美容室を辞めた後は、フリーランスで活動し2016年8月に『ビールが飲めるちょっと変わった美容室T:Luck』をオープンしました。その後クラウドファンディングをして『ビールが販売できるお店』に改装したのが、2017年の初めです」

みんなが賛同してくれるうれしさ

Ito Satoshiさん

――クラウドファンディングをすることに至った経緯を教えてください
「お酒の仕入れと、店内にカウンターも作るために費用が必要でした。そこで、友達がやっていたクラウドファンディングを自分でもしてみようと思ったんです。また、オープン当初は販売ができず、サービスでビールを出していただけでした。販売するためには、申請や講習への参加が必要だったんです。自分の力だけで改装することも考えましたが、みんなが賛同してくれた方がやっぱりうれしいじゃないですか。結局、目標金額の30万円のうち、集まったのは20万円。100%達成とはいかなかったのですが、そのおかげで看板を出してビールを売れるようになりました」

ビールの仕入れはそのときの感覚で毎回変えて、飲んだことがないものを仕入れているというSatoshiさん。「雇われていたときのほうが、休みはあったし、旅行にも行けました。でも、全部自分で決められる今の方がずっと幸せです」と語ってくれました。
後編では、『T:Luck』のお店の特徴とお客さまとの関わりをうかがいました。

Profile

Ito Satoshi さん

Ito Satoshiさん

T:Luckオーナースタイリスト
六本木ハリウッド美容専門学校卒業後、都内サロンで15年勤務。その後フリーランス美容師として活動。海外旅行中に、自身の理想とするお店のスタイルを見つけて、2016年8月に下北沢に、『ビールが飲めるちょっと変わったおかしな美容室 T:Luck』 をオープン。

Salon Data

T:Luck

住所:東京都世田谷区北沢2-30-10浜辺ビル102B
TEL:03-5738-8459
mail: t.luck2016@gmail.com

http://tluck.jp/

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