採用担当者は履歴書のどこを見ている?美容師の履歴書を書く時ときに注意する点と書き方についてお伝えします
就職活動や転職活動をするときは、自分の経歴やプロフィールなどを「履歴書」に書くのが一般的です。
志望するサロンの方が一番最初に目にするもので、その後に受ける面接などでの印象にも大きく関わってくる、とても大切な書類です。
しかし、履歴書はそんなに書く機会のあるものではないので、印象の良いものに仕上げるのは意外に難しいです。
そこで今回は、採用担当者の印象を良くするポイントや、志望動機の書き方などについて紹介していきます。
美容師の履歴書を書くときに採用担当者がみているポイント
働きたいサロンが見つかっても、履歴書の印象が悪いと面接にも進めない可能性があるので、履歴書の内容はとても重要です。履歴書は、今後の美容師としての人生を左右する大切な一枚になって来ます。
履歴書から意欲が伝わり、採用担当者が会ってみたいと思えるような履歴書を書きましょう。特に重要なポイントは以下の二つです。
履歴書の欄に空白が目立たないように埋めているか
履歴書の欄は、できるだけ空白が目立たないようにしっかりと埋めていきましょう。
特に、志望動機や自己PRの欄がある場合は、できる限り自分をアピールできるよう努力しましょう。
また、資格の欄には、美容師資格以外にもアロマテラピーやネイル、まつ毛エクステンションなどの美容系資格があれば全て漏れなく記入して、やる気をアピールしていきましょう。
ただし、字が細かすぎたり、雑な字になるなど、採用担当者が読みにくくなってしまわないよう配慮して丁寧に書きましょう。
入社をしたい意欲が履歴書から見て取ることが出来るようになっているか
履歴書を重要視している採用担当者が多いです。ただの書類と思わず、しっかりと入社したいという意欲が伝わる内容にしましょう。志望動機や自己PRの欄は、特に自分をアピールできる場所です。
ネットや本に書いてあるものをそのまま写したりせず、自分の言葉できちんと入社への意欲を採用担当者に伝えられるよう努力しましょう。
また、丁寧な字で読みやすく書くのはもちろん、封筒や書類にシワや汚れのないかどうかなども見られています。履歴書は必ずきれいな状態で提出しましょう。
美容師向けの志望動機の書き方
履歴書の中でも特に重要な志望動機ですが、慣れない人にとっては書くのが最も難しい部分でもあります。
基本的には、「自分はどんな人物か」「どうしてこのサロンで働きたいのか」「どういう美容師を目指しているか」などを、わかりやすくアピールしていきます。
新卒か既卒か、また、どこかのサロンで働いていた経験者かどうかなどによって細かいポイントは変わってきます。
ここでは、それぞれの経歴ごとに志望動機のポイントを紹介していきます。
新卒から美容師を目指す場合の志望動機
美容専門学校を卒業とともに就職を目指す場合です。
新卒で美容室に就職する場合、経験も知識もまだ未熟なため、実際にスタイリストとして働けるようになるまで長い下積み期間があります。
そのため、美容師になりたい理由や、どんな美容師を目指しているか、自分にはどんな強みがあり、美容師として活かすことができるかなどを具体的に書き、熱意を伝えることが大切です。
主体的に学びながら成長していきたいという、前向きな印象を与えられる志望動機を書きましょう。
既卒から美容師を目指す場合の志望動機
美容専門学校を卒業し、美容師以外の仕事をしていたなど、違う職種から美容師を目指す場合です。
一時は美容師以外の仕事もしてみたけれど、やっぱり美容師の仕事が諦めきれなかったなど、前職の退職理由はできるだけ前向きな理由にするのがポイントです。
既卒の場合も美容師としての実務経験がないので、長い下積み期間からスタートすることになります。
前職のように辞めることなく、一人前になれるまで一生懸命働きたいという熱意や、美容師にかける思いなどをしっかりと伝えるようにしましょう。
他の美容サロンから転職をする場合の志望動機
以前に別の美容室で働いていた人が別の美容室を志望する場合です。
この場合は、前職での経験があるため、サロン側も即戦力として働いてもらえるかどうかも重要なポイントです。自分の実績や得意分野をしっかりとアピールするようにしましょう。
また、以前に働いていたサロンと志望するサロンの違いや、なぜ転職を希望するかなど、できるだけ具体的に書くようにしましょう。
尊敬する美容師がいる、〇〇について貴社は特に優れているなど、他のサロンではなくここで働きたいという意思表示をすることが大切です。
志望動機から印象をよくする方法
多くのサロンでは、まず履歴書による書類選考を受け、それを通過して初めて面接に進むことができます。
そのため、履歴書ひとつで人生が大きく変わってしまう可能性があります。中でも志望動機は採用担当者が一番見ているところでもあります。
志望動機の印象をよくすれば、書類選考を通過し、無事に面接にたどり着ける可能性がぐんと上がります。
では、どのようにすれば印象のよい志望動機になるのでしょうか。ポイントは大きく二つです。
面接をして会ってみたいと思ってもらえるような志望動機を書く
面接は、採用担当者が時間を割いてコストをかけて行います。そのため、履歴書を読んで会いたくないと思われてしまうと、面接をしてもらうことができません。
有名サロンや人気店ほど採用担当者も忙しいので、面接をしてもらうことは難しいでしょう。わざわざ会ってみたいと思える志望動機にするには、以下のような文章表現に注意しましょう。
主体性があるか
仕事に対して、受け身ではなく主体的に向き合う姿勢をアピールしましょう。
例えば、「○○を教えてもらいたい」というより、「○○について学びたい」のほうが、より自ら進んで学び、成長したいという意思が伝わります。採用する側は、より意欲的に学び、早く戦力になってくれる人を求めています。
こういう美容師になるためにこの技術を身に付けたい、そのために貴社で働きたい、といったように、主体的に働く意欲を示すようにしましょう。
志望動機やエピソードに具体性があるか
志望動機や、中身のエピソードにはできるだけ具体性を持たせましょう。
そのサロンに入って、なりたい美容師像や身に付けたい技術、目標としている美容師の先輩など、自分が目指している姿がしっかりと採用担当者に伝わるような志望動機を書いていきます。
例えば、「客として訪れたときの美容師の対応の○○に感動してこのサロンで働きたいと思った」「○○という技術を身に付けて活躍するためにこのサロンで働きたい」など具体的に書きます。
志望動機を読むことで、自分の考えや目標が明確に伝わるように書きましょう。
組織にとってメリットがあるか
今までは学費を払って学校で学んでいましたが、これからはお金をもらってサロンとお客様のために働くことになります。
そのため、就職・転職活動の際には、その人を雇うことで会社や店にどんなメリットがあるかが採用のポイントになります。
自分の得意な施術や、特技、今まで頑張ってきたことのエピソードなどを具体的に書き、サロンに入っても頑張ってくれそうだと思ってもらえるような志望動機にしましょう。
面接を受ける会社と考え方が似ている文章を書く
無事採用されれば長く働くことになる会社なので、美容や接客に対する考え方が一致しているかどうかは非常に重要です。
面接を受ける前に、自分がお客様としてサロンに出向き施術を受けてみる、ホームページなどの情報を詳しく確認するなどして、自分の考えと相違がないかしっかり確認しましょう。
その上で、自分の志望動機には、会社と考えが似ているところや共感できるところ、実際に受けてみてよかったサービスなどを書くとよりよいでしょう。
しっかりと調べることで、熱意があると思ってもらえるだけでなく、入社後のギャップをあまり感じずに、より好みに合ったサロンに就職することができます。
志望動機は他人に見てもらうことでよりよくなります
志望動機の書き方についてみてきました。履歴書の書き方にはいくつもポイントがあり、最初はうまく書くことが難しいかもしれません。
そんなときは他人に見てもらうことで、わかりにくい文章や、間違った言い回しなどに気づくことができます。
また、客観的に見て指摘してもらえば、より採用担当者に伝わりやすい文章を書くことができ、面接に進める確率も上がってくるでしょう。
志望動機は最初は誰でも書くのが難しいものです。何度か練習しながらよりよい文章にしていきましょう。