【スキル別の例文あり】美容部員が自己PRを書くときのポイント|面接時のポイントや身だしなみも紹介
就職や転職の際に必要な履歴書には、自己PRを記入する欄があります。面接でもかならず質問される内容で、美容部員の書類選考や面接も例外ではありません。
そこでこの記事では、美容部員の自己PRについて詳しく紹介します。履歴書に書くときのポイントや、美容部員に必要なスキルに応じた例文のほか、面接の際の注意点や身だしなみについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
自己PRを書くときのポイント
自己PRを書くときは、ポイントをおさえて自分の魅力をしっかりとアピールすることが大切です。
美容部員を目指す人が、履歴書に自己PRを書くときのポイントは次の5つ。
・求める人物像や求められるスキルを把握する
・強みはひとつに絞って具体的なエピソードを添える
・短所を話すときはマイナスのままで終わらせない
・経験やスキルをどのように活かしたいかを伝える
・未経験の場合は仕事に役立つ強みと熱意を伝える
それぞれ詳しく確認してみましょう。
求める人物像や求められるスキルを把握する
企業側は、採用するにあたって経費も掛かるため、できるだけ役立つ人を採用したいもの。単に販売数を伸ばせる人材というだけでなく、企業やブランドによってカラーも違うため、求める人材やスキルには違いがあります。
企業のホームページなどから、企業理念やビジョン・抱えているミッション・ブランドのコンセプトや価値観について把握し、求める人物像に合った強みやスキルをアピールしましょう。
強みはひとつに絞って具体的なエピソードを添える
自分の強みやスキルをアピールすることは大切ですが、あれこれ書くとひとつひとつの印象が薄くなり、しっかりと伝わらない可能性があります。
自己PRを書くときは、1番伝えたい強みをひとつに絞り、具体的なエピソードを添えましょう。エピソードがあることによって、その「強み」に説得力を持たせることができます。
エピソードには「1年間で売上を〇%伸ばした」といった、数字を用いた実績を盛り込むとなお、イメージを持ってもらいやすいです。
短所を話すときはマイナスのままで終わらせない
面接の際に「長所」と一緒によく質問されるのが、「短所」です。面接官に悪い印象を持たれるのではないかという不安から、誰でもあまり話したくないものです。しかし、短所も話し方次第で面接官の印象は大きく変わってきます。
長所と短所は表裏一体です。短所も見方を変えれば長所になる部分があります。ただ短所をそのまま伝えてマイナスの印象をあたえるのではなく、前向きな内容に変えていきましょう。
たとえば、作業が遅い人であれば、「仕事を正確にしたい思う気持ちから丁寧になりすぎて作業が遅いといわれることがあります」と伝えてみます。マイナスな「作業が遅い」にプラスの「仕事が正確」「作業が丁寧」が加わるので、あまり悪い印象が残らなくなるでしょう。
ほかにも、短所を克服するために努力していることを伝える方法もあります。
たとえば、何かに没頭しやすい人は、「集中しすぎて周りが見えなくなってしまうことがあるため、普段から周囲の状況を確認し、周りの人とのコミュニケーションを欠かさないよう心がけています」と伝えると、マイナスな印象にはならないでしょう。
経験やスキルをどのように活かしたいかを伝える
自己PRの最後には、これまでの経験やスキルを入社後にどう活かしたいかを記入することも大切です。入社後のイメージを持ってもらいやすくなるだけでなく、求める人材像を理解していることや入社したいという熱意・本気度が伝わります。
未経験の場合は仕事に役立つ強みと熱意を伝える
美容部員を目指す人のなかには、現在美容学校に通っていたり、美容関係の仕事に就いた経験がなかったりする人もたくさんいることでしょう。
美容業界が未経験の人は話せる経歴がないぶん、仕事に役立ちそうな経験や熱意について語れるように準備しておくことが大切です。
美容業界は煌びやかな仕事に見えて、実は体力勝負な側面もあります。そのため、「学生時代は運動をしていて誰よりも体力があります」や「学生時代学校を休んだことがありません」など、体力があることを面接で伝えるのもひとつのアピール方法です。
また、どうして美容や接客の仕事に就きたいと思ったかも熱意を込めてアピールしましょう。
美容部員としての強みをアピールする自己PRの例文を紹介
自己アピールでは、経験を踏まえた具体的なエピソードを加えると、アピール内容に説得力が生まれます。
ここでは、美容部員として自分の長所や強みを面接官にアピールできる自己PRの例を確認しておきましょう。
コミュニケーション能力をアピールする場合
美容部員は接客やカウンセリングをするため、高いコミュニケーション能力のアピールは有効です。お客様と信頼関係を構築するスキルや観察力、カウンセリング力などに関するエピソードを伝えるとよいでしょう。
<例文>
私はお客様と良好な信頼関係を築く力に自信があります。 前職では営業職を務め、お客様が抱えている課題の解決策を一緒に考えることを大切にしてきました。商材を提案する際は、複数の選択肢を出したり、商材のメリット・デメリットを伝えたりするようにしています。 この営業スタイルを続けているうちに、ほかの商材についても相談を受けるようになり、入社2年目に個人売上目標達成率部門で、社内表彰を受けることができました。 貴社に入社後は前職での経験を活かし、お客様の悩みを一緒に解決する気持ちを大切に、貴社の〇〇というブランドの魅力をさらに広めていきたいです。 |
提案力をアピールする場合
美容部員は商品を販売するための提案力も必要です。お客様から声をかけられるのを待つのではなく、自ら率先して声かけをする積極性が求められます。お客様の希望をきちんと把握し、お客様に合った商品の提案ができることをアピールしましょう。
<例文>
私はアパレル販売員の経験で、提案力を培いました。 お客様のなかには、どんな服を選べばいいか悩んでいる人も少なくありません。力になりたいという思いで声をかけているうちに、お客様の要望が分かるようになりました。 アイテムの魅力を話して購入意欲を高めてもらったり、コーディネートの仕方を伝えて着用イメージを持ってもらったりと、お客様によって提案方法も工夫し、毎月売上目標を達成しています。 これまでの経験から、今後は貴社の美容部員としてお客様の要望をしっかりと把握し、ひとりひとりに合った商品をお客様に適した方法で提案し、販売につなげたいです。 |
美容に関する情報やトレンドを収集する能力をアピールする場合
お店に来るお客様は美意識が高い人も多いため、美容部員は自社商品だけでなく、美容に関するあらゆる情報やトレンドを収集する力が必要です。
情報の信ぴょう性の判断や取得する手段なども重要な要素なので、どういった情報源から取得しているかも伝えましょう。
<例文>
私は、化粧品やメイクに関する情報収集には努力を惜しみません。 正しい知識を身につけるため、資格を取得することはもちろん、有名なメイクアップアーティストのセミナーに通ったり、美容系の雑誌は欠かさずチェックしたりして、自分でもさまざまな商品を積極的に試すようにしています。 セミナーで質問に応えた際は、講師に「よく勉強しているね」「そこまで知っているとは思わなかった」と、高く評価していただきました。 今後美容部員としてお客様に提案する際、これまで習得してきた化粧品やメイクに関する知識と技術をしっかりと役立てたいです。 |
臨機応変に対応する柔軟性をピールする場合
美容部員は臨機応変な対応が必要な場面が多々あります。たとえば、お客様からのクレーム対応やスタッフの急な欠勤、商品の入荷遅れなど、シーンはさまざま。
ルールやマニュアルを大切にしつつ、お客様に代替案を提案したり、要望を叶えるためのアイディアを考えたりすることができるといった柔軟性をアピールするとよいでしょう。
<例文>
私はカフェのアルバイトを通じて、柔軟な対応力を身につけました。 ある日、ラテに必要なミルクの在庫がない状況で開店時間になったことがありました。 フードに使う豆乳は在庫があったので、ミルクの代わりに豆乳で作れないか店長に相談。お客様に事情を伝え、豆乳での提供を提案したところ、お客様は了承してくださいました。味も好評で、その後メニュー化され、現在は人気商品です。 この日を境に、トラブルがあっても落ち着いて解決策を考えられるようになりました。 さまざまなお客様と接する美容部員の仕事でも、柔軟な対応が必要な場面があると思います。自分なりに解決策を考えて、お客様が残念な思いをせずに済むよう努めたいです。 |
面接を受けるときのポイント
美容部員の面接で効果的に自己アピールをする際には、いくつかの注意点があります。ここでは、美容部員の面接において、気をつけたいポイントとその理由を確認しておきましょう。
1. 話す姿勢もチェックされている
美容部員は、お客様からするとそのブランドの商品を使用しているモデルのような存在です。「美容部員の印象=そのブランドのイメージ」になりかねません。
そのため、姿勢が悪かったり、話すときの態度が偉そうな雰囲気というのはNGです。面接の練習は、鏡を見たり、動画を撮ったりして、自分の姿がどう見えているのかを見て確認してみてください。
2. 早口にならないよう注意しよう
早口な人は、ハキハキとした印象というよりも、一方的で独りよがりな印象を与えます。しかも、いくらいい話をしても、相手が聞き取れなければなんの意味もありません。
面接に慣れていない人は、緊張すると頭が真っ白になって早口になりやすいです。面接では、意識してゆっくり滑舌が悪くならないように話せるように心がけましょう。
3. 結論から伝えよう
美容部員の面接では、結論ファーストを意識しましょう。結論に至るまでの話が長いと、結局真意が伝わりにくくなってしまいます。何が言いたいのか、結論は何なのかを明確にし、補足や説明は結論を述べたあとに伝えましょう。
面接を受ける前に、もっとも面接官に伝えたいことを自分なりに書き出してまとめてみるのもおすすめです。緊張して練習どおりに話せない場合も、「これだけは伝える」という内容を明確にして、伝えたい内容を端的にまとめておくと安心でしょう。
4. 自慢話にならないようにしよう
美容部員の面接では、話の内容が自慢話にならないようにすることがポイントです。自慢話と自己アピールは異なります。自己アピールをしようとして、「〇〇の資格を持っている」「〇〇を頑張った」など結果だけを並べてはただの自慢話で終わってしまうからです。
自己アピールをする際には、自分の長所や得意なこと、できることを具体的なエピソードを踏まえて伝えることが大切。具体的な数字とあわせて、何を努力しどんな結果を得られたのかを伝えることが重要です。就職したあとに、頑張りたいことや目標もアピールできるとなおよいでしょう。
5.受け答えはハキハキと目を見て話す
面接では、わざと答えにくいような質問をしてあなたが困ったときにどう対応するのか見ることがあります。
たとえ答えにくい質問であっても、返事はハキハキ答えて相手の目を見て笑顔で話すようにしましょう。
美容部員の面接で求められる身だしなみは?
美容部員は化粧品を販売する仕事ですので、整った身だしなみと清潔感が求められます。面接のときから身だしなみには注意しましょう。
1. 服装はスーツがおすすめ
面接でとくに服装に指定がない場合、スーツでいくことをおすすめします。ビジネスカジュアルでもいいのですが、基準があいまいなので面接官によってはカジュアルすぎる、センスがないと判断されてしまう可能性があります。
その点、スーツであればそういった心配がありません。もちろん、スーツであってもシワだらけやシミ汚れがあってはいけないので、直前に鏡を見てちゃんと整っているか確認してから面接に向かいましょう。
2. メイクはブランドイメージに合うものを
美容部員の面接なので、もちろんノーメイクで行くことはNGです。では、一体どんなメイクをすればいいのでしょうか。
化粧品メーカーは、ブランドごとにそれぞれのイメージを持っていて、パステルカラーの可愛い印象のブランドもあれば彫りの深い濃いメイクのブランドもあります。
面接なのであまり派手なメイクにする必要はありませんが、面接官はブランドのイメージに合った人を採用したいと思っているので、自分の受けるブランドのイメージにあったメイクをして行きましょう。
何を使ってメイクをすれば美容部員のようになれるのかわからない人は、そのブランドでタッチアップしてもらい、実際に美容部員が使っている商品を教えてもらうのがおすすめです。
3. 髪型にも気を配ろう
美容部員をよく見ると、メイクだけでなく髪型もきっちりまとめています。メイクを引き立てるために、髪型はシンプルにまとめている人が多いです。
面接も髪の長い人は、ひとつに束ねる、夜会巻き、ハーフアップなどまとめていきましょう。飾りは何もつけないほうがよいです。
髪の色の明るさもブランドによっては制限がありますので、美容の仕事だからといって派手な色に染めないように気をつけましょう。
美容部員におすすめの資格は?
美容部員は、無資格・未経験でも目指すことができる職業です。しかし、化粧品やメイクに関する知識が必要なため、美容系の資格を取得しておくのがおすすめです。
美容系の民間資格は、化粧品検定や日本メイクアップ検定などがあります。
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モアリジョブ:美容部員になるには資格が必要?未経験でも目指せる?美容部員になるためのルートやおすすめの資格を紹介
求める人材に合った自分の強みをみつけてポイントをおさえた自己PRを考えよう
美容部員の自己PRでは、企業やブランドのコンセプトとあわせて、求められる人物像やスキルに合った自分の強みをアピールすることが大切です。強みの根拠となるようなエピソードを添えることで、内容に説得力を持たせることができます。
強みを伝えるときは、紹介した例文を参考にポイントをおさえ、美容部員に必要なスキルがアピールできるような文章を考えましょう。
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