本当に欲しい人材って？ サロンの採用方法に迫る【Terme Felice 東福由香理さん】＃2
「こんなエステティシャンになりたい！」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気の美容系サロンに採用面のこだわりをおうかがいしました。さらなる高みを目指している人を応援します！
今回は、オーガニックエステサロンTerme Feliceブランドプロデューサー兼オーナー、東福由香理さんのホンネに迫ります。
Terme Felice ブランドプロデューサー兼オーナー 東福由香理さん
セラピスト歴15年。セラピストとして働くなかで従来の施術に疑問を持ち、皮膚科学や美容商材について勉強するなかでオーガニック商品に出会う。2008年に「Terme Felice」のプロデューサーに就任し、現在はスキンケア開発アドバイザーやサロンプロデューサーとして活躍中。
「面接では、会話をしたくなるかどうかをチェック」
――選考の際には、どのようなポイントをチェックしているのでしょうか？
「話したくなる人かどうか」をチェックしています。私や店長をはじめとする管理者とスタッフたちは教育でつながります。管理者も人間ですから「話したい！」と思う人には自然と前向きに教えますし、逆に「あまり会話をしたくない」と感じてしまうと、どうしても自分の技術を出し惜しみしてしまう。
そのため、面接の時には私たちが積極的に話し掛けたくなるかを重視しています。また、私たちが「話したい！」と思ったら、きっとお客さまもコミュニケーションを取りたくなるはずです。技術は後から付いてきますから、まずは、その方の人柄を大切にしていますね。
——入社1年目の金森麻央さんを採用した際のエピソードを教えてください。
彼女は17歳の時に、インスタグラムやブログを見てサロンに興味を持ってくれました。その後、私が登壇した飛騨高山美術館で開催された「美」をテーマにしたイベントに足を運んでくれて、Terme Feliceにより一層興味を持ったそうです。
そして、アルバイトで貯めたお金で実際にコスメを買ってくれて、施術を受けるためにお母さまと一緒にサロンにも来てくれました。面接で話を聞くなかでもとても気持ちが伝わってきたので「ぜひ、一緒に働きましょう」と、オファーをして現在に至ります。
ちなみに、採用した後に『彼女がお母さまのメニュー代も払っていった』と、店長から聞いて『その時点で既に真剣な思いがあったのだな』と。彼女を採用してよかったと心から思っています。
ROOKIE’S FILE 金森麻央さん
セラピスト歴1年目。岐阜県出身の19歳。施術のこだわりは、お客さまの気持ちが少しでも前向きになるひと時を提供すること。趣味は読書。憧れの人は、自分の芯がぶれず、温かい言葉をかけられる人。
――セラピストを目指した理由は？
自分の手でお客さまをきれいにできる仕事に興味があったからです。インスタグラムでTerme Feliceを知り、発信を見続けるなかで身体や心に寄り添う仕事に深く興味を持ち、セラピストへの想いがより強くなりました。
――就職先としてTerme Feliceを選んだ理由は？
地元の美術館で開催されたオーナー東福のトークイベントに参加したことがきっかけでした。その時にオーガニックコスメの魅力を知り、「Terme Feliceで働きたい」という気持ちが大きくなりました。
――将来の目標は？
同世代のお客さまが興味を持つトリートメントをご提供することです。そのためには自分自身のレベルアップが必要なので、日々のサロンワークを通して挑戦を続けていきたいです。
採用担当のホンネから分かった３つのポイント
１. 面接では「話したくなる人かどうか」をチェックする
２. 面接後に手紙の選考を取り入れて、本音を引き出す
３. SNSやイベントへの登壇で、サロンの魅力を発信
過去に、何かしらの肌悩みを抱えていたスタッフが多いという東福さん。「これまでアトピーやニキビなどで悩んでいた経験があるセラピストが『自分と同じ問題を抱えている方の力になりたい』と応募してきてくれています」と笑顔で話します。採用に悩んでいる人事の方は、Terme Feliceの採用方法を参考にしてみてはいかがでしょうか？
▽前編はこちら▽
本当に欲しい人材って？ サロンの採用方法に迫る【Terme Felice 東福由香理さん】＃1>>
