インナーカラーの人気色はどれ? お客様にお伝えしたいインナーカラーのメリット・デメリットとは
インナーカラーはベースの髪色を残したまま、印象を変えられるカラーリングです。いかにも髪色を変えたという印象にならないようにできるため、初めてのカラーリングでインナーカラーにチャレンジするお客様もいます。
インナーカラーの人気色や黒髪に合わせやすいインナーカラー、ヘアスタイル別のアレンジ方法から、お客様に説明しておきたいインナーカラーのメリット・デメリットなどをご紹介します。
インナーカラーにはどんな色が人気なの?
インナーカラーには、多彩なカラーがあります。初めてインナーカラーに挑戦する場合、どんなカラーにしたらいいのかお客様が迷ってしまうこともあるでしょう。そこで、インナーカラーの代表的な人気色とヘアアレンジについてご紹介します。
レッド
レッドのインナーカラーは、クールさもかわいらしさも兼ね備えた人気色です。レッドのインナーカラーを入れたいけど仕事や学校もあるので躊躇するという場合には、ブラウンベースの髪色に深めレッドのインナーカラーを入れると、なじみやすく、さり気ない印象に仕上がります。
とくにショートやボブのヘアスタイルでは、毛先の部分にレッドのインナーカラーを入れると落ち着いた大人の雰囲気を醸し出すことができます。
ピンク
ピンクのインナーカラーは意外に挑戦しやすい人気のカラー。チラッと見えるピンクの毛先は気持ちをハイテンションにさせてくれます。
ハイトーンのショートヘアでは程よいアクセントとなり、ボブでは耳に髪をかけたときにピンクのカラーが見えるか見えないか程度に入れると、大人っぽい華やかさを演出してくれます。ロングではインナーカラーの面積が多くなるので、髪の間にさりげなくピンクを織り込むイメージにするとよいでしょう。
グリーン
ロングのアッシュや黒髪におすすめなのが、グリーンのインナーカラーです。ロングではどうしてもインナーカラーを入れる面積が増えるので、ごく一部にインナーカラーを入れるか、さりげないカラーを選ぶと圧迫感がありません。色が変化する過程でも赤みがでないこともあり、清楚な印象になります。
グリーンのインナーカラーは目立ちにくいため、仕事などで髪色の規定が厳しい方にもおすすめです。さらにほかの人と被りにくい色でもあるため、個性が出せるでしょう。
ブルー
ブルーのインナーカラーは個性的でクールな印象を作れます。青みの強いカラーは色落ちする過程でオレンジやイエローにならず、きれいに色が抜けてくれるのが特徴。ブルーは重くなりがちですので、フワッとさせた髪にブルーのインナーカラーを入れると、軽くフワフワの羽根のようなヘアスタイルにできます。
ロングの黒髪の裾にブルーのインナーカラーを入れると、透明度のあるなめらかな動きを演出することが可能です。
パープル
神秘的な雰囲気になるパープルのインナーカラーは、極細目に縦に長く入れるとよいでしょう。メッシュのように何カ所かに入れると、ハイライトカラーになり、落ち着いた雰囲気のヘアスタイルになります。
パープルは、黒髪だけでなくアッシュグレーやブラウン、ピンクとどんな髪の色にも似合う色です。ツートンカラーのインナーカラーとして差し色にパープルを使う、またはベースのインナーカラーにダークパープルを使って差し色を引き立てたりすることもできます。
グレー
外国人のような印象になるグレーのインナーカラーは、透明感のある軽すぎない明るさが魅力です。髪全体も暗めのグレージュカラーにして赤みを消すことで透明感がアップし、インナーカラーのなかでもとくに落ち着いた高級感のある仕上がりになります。
アッシュグレーは、ベースになる黒髪と同色系ですので色落ちしても馴染みやすく、長い間カラーを楽しめる魅力があります。シルバーなどのハイライトを入れて透明感を出すとさらに素敵になるでしょう。
ベージュ
ベージュのインナーカラーは、肌の色と近く普段はあまり目立ちませんので、ロングヘアに広めに入れても違和感がありません。ベージュのインナーカラーが入ったロングヘアを結い上げたり、ウエーブをつけて躍らせたりすると、上品でゴージャスな雰囲気をつくれます。
イエロー・オレンジ
茶髪の人には、イエローやオレンジのインナーカラーがよく馴染みます。イエローやオレンジは健康的でジューシーな印象になり、顔のまわりを明るくしてくれる効果があるのです。ショートの毛先にオレンジのインナーカラーを入れることで、かわいく元気いっぱいの雰囲気をつくれるでしょう。
お客様にお伝えしたいインナーカラーのメリット・デメリットとは
インナーカラーについてよく知っているお客様もいれば、ほとんど知識のないお客様もいます。インナーカラーのメリットとデメリットをしっかりと説明し、納得のうえで選んでいただくことが大切です。
なぜおすすめ? インナーカラーの5つのメリット
インナーカラーはヘアアレンジをすることによって、さまざまなシーンに合わせることができ、気軽にイメージチェンジできる方法です。具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
1. 髪色を大きく変えなくても印象を変えられる
インナーカラーは一見髪を下ろしていればカラーリングしたことに気づかれないこともありますが、全体の雰囲気は「なんとなく明るくなった」「軽やかになった」と感じます。つまり、インナーカラーはベースとなる髪色を変えなくても、印象だけを変えることができるのです。
2. 黒髪に変化をつけられる
インナーカラーは髪の一部しか染めず、普段は隠しておくこともできるので、黒髪の方も取り入れやすいカラーリングです。自然な印象を求めるのであれば、ベースカラーである黒髪の色を基調に、トーンに変化をつけてインナーカラーを入れることで、さりげないアクセントとして取り入れられます。
3. 大人っぽい色ならオフィスでも目立たない
インナーカラーなら、髪を下ろしていればカラーリングしたことがわかりません。髪を耳にかける、ピンでとめる、結ぶなどのヘアアレンジをするとハイトーンな髪が表面にあらわれます。
髪が揺れたり、髪をかき上げたりした際にもハイトーンな内側の髪が少し見えるので、インナーカラーはおしゃれなアクセサリーのように楽しめるのです。
4. ヘアアレンジでもっと楽しめる|ショート・ボブ・ロングなど
インナーカラーは自然な動きで、チラチラと見えるカラーが魅力です。
ヘアアレンジでは、ショートなら襟足や髪の先に変化をつけることで軽やかに見せる、ボブでは髪を耳にかけたりピンでとめたりするのがおすすめ。ロングはウエーブをつける、結い上げるヘアアレンジをするとインナーカラーを強調でき、メインに持ってくることも可能です。
5. インナーカラーだけならブリーチしてもダメージを抑えられる
インナーカラーというとブリーチがつきもののように考えられがちですが、カラーの色合いによってはブリーチをしなくても済むものもあります。ブリーチをしても、髪全体ではないのでダメージも一部分にとどまるのが特徴です。
インナーカラーのデメリット
インナーカラーは手の込んだ技術であるため、料金も安いわけではありません。場合によっては髪への負担が大きいこともあります。インナーカラーのデメリットについても、お客様にじゅうぶんに理解していただくことが大切です。
1. 料金が掛かる
インナーカラーを入れる場合はブリーチ代とカラーリング代がそれぞれかかるため、通常のカラーリングの2倍以上の料金がかかってしまうことがあります。インナーカラーの相談をお客様から受けたときには、料金についても必ず説明するようにしましょう。
2. やめたいときに色を均一にしにくい
カラーリングする際には、色によって髪に与えるダメージが異なるのが特徴です。そのため、インナーカラーをやめて全体を同じ色に染めようとしたときに、カラーリング剤の髪への浸透が異なってしまうことがあり、均一な髪色にすることが難しくなる場合があります。
3. ブリーチで傷むこともある
インナーカラーは髪の一部におこなうものですが、ハイトーンのカラーを入れるためにブリーチを繰り返すと、その方法によっては髪のなかにあるタンパク質が抜けていきます。タンパク質が抜けてしまった部分はスカスカになるので、髪のハリやコシがなくなってしまう可能性も。
ただし、水を吸収しやすくなり、ブリーチをしたあとの髪は乾きにくくなってしまうので気をつけましょう。
インナーカラーならたくさんのお客様に取り入れてもらいやすい!
インナーカラーは入れる色や場所、そしてヘアアレンジによって多彩な印象をつくれるカラーリングです。職場で黒髪を保っていなければならないお客様でも挑戦できるので、取り入れやすいカラーリングのひとつといえます。
ベースの髪色を残したまま、印象を変えたいお客様がいるならば、ぜひおすすめしてみてはいかがでしょうか。
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