【フリーランスのライフスタイル】太田実樹さんの自分を高める過ごし方
シェアサロンの普及などに伴い、最近耳にする機会が増えてきたフリーランス美容師。「どのようにして生計を立てているのか?」興味がある方も多いはずです。そこで、実際に活躍している現役のフリーランス美容師にインタビュー。今回は、2018年の10月からフリーランスとして働いている太田実樹さんに登場していただきました。大手化粧品メーカーの製品開発部門で働いていたという太田さん。果たして、どのようにして現在のスタイルにたどり着いたのでしょうか?「月に6日ほどは、完全にオフの日を作っています」と語る太田さん。プライベートの過ごし方も気になります。
後編では、生活リズムの変化やプライベート時間の過ごし方などについて伺いました。
自分のペースに合った生活で、身体の負担が軽減
――――フリーランスになって、生活リズムはどのように変わりましたか?
「自分のペースで働くことができるので、かなり身体の負担が減りました。正社員の頃は、朝の9時頃に出社して21時まで営業。お店がクローズした後に、ミーティングと練習を終えてから終電で帰宅していたので、かなりストレスフルな環境でした。
フリーランスになってからの生活は、出社は8時30分くらいで18時くらいには退店しています。ちなみに、転身のタイミングで六本木から新宿のサロンに移りました。予約が入らないときは、もっと早く帰宅していますね。
『SABFA(サブファ)』に通っていた昨年は、週4日ほどスクールに通っていたためお昼間は働けませんでした。そこで、スクールが終わってから19時から23時頃まで銀座のヘアセットの仕事をしていて、多い時は4時間で20人くらいセットしていましたね。他にもヘアメイクの仕事が入れば優先し、成人式、七五三、婚活のプロフィール写真などイベント用の撮影が多かったと思います」
オフの日は作品撮りで仕事の幅を広げる
――――自由時間が増えたと思いますが、どのように過ごしているのでしょうか?
「一番うれしい変化は、友達とランチに行けることです(笑)。また、18時に帰宅してからは家で料理をすることが多いですね。休日もきちんと確保できるので、私は月に6日ほどは完全にオフの日を作っています。
休みの日の過ごし方は、作品撮りや旅行などです。作品撮りでは、『自分の好きなようにスタイルを作りたい!』という欲求が定期的に湧くので、とにかく自由に手を動かしています。ちなみに、フォトグラファーの方とはSNSを活用してつながることが多いです。『作品撮りがしたいです!』という投稿に反応してくださった方にオファーをしていて、現場では、お互いの意見を交換しながら撮影を進めているので『コラボ作品』のようなイメージですね(上写真:フォトグラファー 鎌田茉利子)。
ご一緒した後に『仕事でヘアメイクが必要になったので太田さんお願いします』と、仕事につながることもあるので、作品撮りは大切です」
大切なのは、自分を高めてくれる方々と付き合うこと
――――フリーランス美容師として活動する際に、気を付けたほうがよいことがあれば教えてください。
「『よい交流関係を積極的に持つこと』だと思います。やはり、自分を高めてくれる方々と話す機会を持つことは大切かなと。私は今でも時折、上田先生のもとに足を運んでいます。先生のまわりには、国内で有名な賞を受賞したり、世界で活躍されていたりと、業界のトップで活躍している方々がたくさんいらっしゃいます。そのため、会話の内容は世界規模で、聞いていてとても勉強になりますね」
――――最後に、どのような美容師がフリーランスに向いているのでしょうか?
「学びたいことがある人だと思います。フリーランスはいくらでも楽ができるので、そうでない人は成長が止まってしまうのではないかなと。サロンにいるとディーラーさんが出入りしているため最新情報も入ってきますから、時代に取り残される不安もありません。
一方、フリーランスは自分で情報を収集しなければなりませんから、そこも少し大変ですが、勉強したい気持ちがあれば、どんどん自分で動いてスキルアップができます。今の私の目標のひとつがコレクションでヘアメイクを担当することなので、さらに腕を磨いて大きな舞台に立ちたいですね」
充実したフリーランス生活を送るための極意
現在所属しているサロンは出勤の融通が利いて働きやすいという太田さん。充実したフリーランス生活を送るための極意をまとめると、下記の3つでした。
1.明確な目標を持って転身する
2.オフの日は作品を作り、仕事の幅を広げる
3.自分を高めてくれる方々と付き合う
オフの日に海外旅行に行くこともあるという太田さん。「1週間ガッツリ休みを取って、両親と韓国に行ったこともありました」と笑顔で答えます。フリーランスに興味がある方は、参考にしてみてはいかがでしょうか?
▽前編はこちら▽
【フリーランスのライフスタイル】太田実樹さんの「ヘアメイク」という夢の叶え方>>